こんにちは~、日本酒ブロガー・神奈川建一です。
神亀酒造(しんかめしゅぞう)という蔵をご存知だろうか? 近代日本酒の歴史を紐解くと、必ずと言っていいほど出てくる蔵元である。
その理由は、戦後日本で初めて純米酒のみを造る蔵になったからだ。なんと昭和62年の出来事。これがとにかく凄いのだ。
純米酒というのは醸造用アルコールで薄めるわけにもいかないので、造るのにコストがかかる。手間も大変だ。 当時の常識では、全量純米酒なんて狂気の沙汰だったのである。
「全て純米酒で造る?寝言は寝て言えってンだよ、ぷぷぷ~!」なんて陰口があったかどうか定かではないが、神亀酒造の蔵元は己が信念のために純米蔵化を実行。
結果として酒質は大いに上がり、消費者の支持と、他の蔵元の尊敬を集めることになったのだ。
まさに臥薪嘗胆。自分の信じる道を頑なに守ったことが、偉業に繋がったのだなぁ。正に日本酒界のレジェンドである!
とまあ、そんな評判の蔵だと、ミーハーな僕は飲みたくなるわけですよ。実は数年前に試しているんだけど、その時は美味しさがわからず。甘くもフルーティでもないなーと(笑)。
しかし、歳を取って味の好みも変わってきたし、今年はイケるんじゃね?と思い、チャレンジしようかと思う。こういうのって、歳を取る楽しみだよね。
そこで、今回選んだのが、「神亀 純米酒 上槽中汲」であーる。
神亀のラインアップの中では、フレッシュさを売りにしているのがこのお酒。当然のごとく新酒で、澱が沈殿しているおりがらみになる。お勧め温度は常温、冷酒ということなので、さっそく指示通りに飲んでみようじゃないか!
神亀は商品ごとにラベルのデザインが全然違うので、最初は戸惑う。も~ちょっと初心者にわかりやすくなりませんかね、神亀さん!(笑)
上槽中汲の文字。これ、商標登録なんだ! 無加圧でお酒を絞り、出来る限り素早く瓶詰めした商品らしいぞ。
冷酒でゴクリ!ふむ、フレッシュだ!新酒特有の香ばしさが、いかにもという感じ。しかし、甘みも酸味も少なく硬派な味。だが、予想通りというかなんというか、食事と一緒に飲むとウマい!甘さがお酒の中からにじみ出てくるような錯覚を感じるぞ。
これはあれだ、田酒の特別純米を強烈に思い起こさせるぜ。どんな食事にも合わせられる万能性・・・。これは興味深いぜ。
まとめると
・わりと辛口寄り、素で飲むと無骨 食事に合わせて味がかなり変わる。
・しかし、時おりマロンの様な艶やか~な甘さが見え隠れする
・生酒らしく味の変化は早く、一週間ぐらいすると辛さが目立つようになる
最後に常温に戻してから、飲みきったのだけど、これもまた良かった。甘みがあるのだけど、これが他のどの蔵の甘みとも違うんだよ。どうにもこうにも、文章に表せられないんだけども!
正直今回は飲みきりが早かったり、一番美味しく感じた常温で飲めたのが、ほんの少しだったりと、かなり不完全燃焼だった。味も変化が多くて、理解しきれなかったし。
こういうの、老舗の老獪な味のせいでしょうかねぇ? やはり神亀酒造、只者ではない。問題はお値段、新亀らしいお高い価格なのだ(4合2365円)。これは飲む人によって評価が別れると思う。
「神亀 純米酒 上槽中汲」、もし飲むなら、細心の注意を払って事に当たろう。その味の深さはそう簡単には見抜けないかもしれないぞ!
名称:神亀 純米酒 上槽中汲(無濾過生原酒)
精米歩合:60%
酒米:不明
アルコール度:17%~18%
日本酒度:不明
酸度:不明
蔵元情報:神亀酒造株式会社
購入価格(税込):2365円/720ml
購入日:平成29年1月6日
購入店:出口屋(店頭)
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神奈川建一(kanagawakenichi)
神亀酒造(しんかめしゅぞう)という蔵をご存知だろうか? 近代日本酒の歴史を紐解くと、必ずと言っていいほど出てくる蔵元である。
その理由は、戦後日本で初めて純米酒のみを造る蔵になったからだ。なんと昭和62年の出来事。これがとにかく凄いのだ。
純米酒というのは醸造用アルコールで薄めるわけにもいかないので、造るのにコストがかかる。手間も大変だ。 当時の常識では、全量純米酒なんて狂気の沙汰だったのである。
「全て純米酒で造る?寝言は寝て言えってンだよ、ぷぷぷ~!」なんて陰口があったかどうか定かではないが、神亀酒造の蔵元は己が信念のために純米蔵化を実行。
結果として酒質は大いに上がり、消費者の支持と、他の蔵元の尊敬を集めることになったのだ。
まさに臥薪嘗胆。自分の信じる道を頑なに守ったことが、偉業に繋がったのだなぁ。正に日本酒界のレジェンドである!
とまあ、そんな評判の蔵だと、ミーハーな僕は飲みたくなるわけですよ。実は数年前に試しているんだけど、その時は美味しさがわからず。甘くもフルーティでもないなーと(笑)。
しかし、歳を取って味の好みも変わってきたし、今年はイケるんじゃね?と思い、チャレンジしようかと思う。こういうのって、歳を取る楽しみだよね。
そこで、今回選んだのが、「神亀 純米酒 上槽中汲」であーる。
神亀のラインアップの中では、フレッシュさを売りにしているのがこのお酒。当然のごとく新酒で、澱が沈殿しているおりがらみになる。お勧め温度は常温、冷酒ということなので、さっそく指示通りに飲んでみようじゃないか!
神亀は商品ごとにラベルのデザインが全然違うので、最初は戸惑う。も~ちょっと初心者にわかりやすくなりませんかね、神亀さん!(笑)
上槽中汲の文字。これ、商標登録なんだ! 無加圧でお酒を絞り、出来る限り素早く瓶詰めした商品らしいぞ。
冷酒でゴクリ!ふむ、フレッシュだ!新酒特有の香ばしさが、いかにもという感じ。しかし、甘みも酸味も少なく硬派な味。だが、予想通りというかなんというか、食事と一緒に飲むとウマい!甘さがお酒の中からにじみ出てくるような錯覚を感じるぞ。
これはあれだ、田酒の特別純米を強烈に思い起こさせるぜ。どんな食事にも合わせられる万能性・・・。これは興味深いぜ。
まとめると
・わりと辛口寄り、素で飲むと無骨 食事に合わせて味がかなり変わる。
・しかし、時おりマロンの様な艶やか~な甘さが見え隠れする
・生酒らしく味の変化は早く、一週間ぐらいすると辛さが目立つようになる
最後に常温に戻してから、飲みきったのだけど、これもまた良かった。甘みがあるのだけど、これが他のどの蔵の甘みとも違うんだよ。どうにもこうにも、文章に表せられないんだけども!
正直今回は飲みきりが早かったり、一番美味しく感じた常温で飲めたのが、ほんの少しだったりと、かなり不完全燃焼だった。味も変化が多くて、理解しきれなかったし。
こういうの、老舗の老獪な味のせいでしょうかねぇ? やはり神亀酒造、只者ではない。問題はお値段、新亀らしいお高い価格なのだ(4合2365円)。これは飲む人によって評価が別れると思う。
「神亀 純米酒 上槽中汲」、もし飲むなら、細心の注意を払って事に当たろう。その味の深さはそう簡単には見抜けないかもしれないぞ!
名称:神亀 純米酒 上槽中汲(無濾過生原酒)
精米歩合:60%
酒米:不明
アルコール度:17%~18%
日本酒度:不明
酸度:不明
蔵元情報:神亀酒造株式会社
購入価格(税込):2365円/720ml
購入日:平成29年1月6日
購入店:出口屋(店頭)
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コメント
コメント一覧 (2)
上槽中汲と軽く発泡している(銘柄忘れました)酒が特異なんで、他の新亀は基本熟成酒ですから味わいがかなり異なります。
上槽中汲や軽い発泡酒?は、そこそこ好きな味わいなんですが、他の新亀は嫌いではないんですが、ちょっと熟成香が苦手なんですよね。
普通?の新亀も機会があれば飲んでみてください。
確かに神亀は普通の飲んでなかったりするんですよねw 了解しました~。
確かにここの熟成香は独特のキツい香りです。ここらしいんですが、苦手な人も多そうですよね。