こんにちはー、お酒&ゲーム系Tシャツ屋・ケンザンプロダクツの神奈川建一(@KanagawaKenichi)です。

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未知の味への挑戦!なにかTVの企画ものにありそうなタイトルだが、人間にとって味覚のチャレンジというのは難しいことなのだそうだ。

子供の頃形成されてしまった飲食の好き嫌いは、そうそう変化することがなく、殆どの人が一生付き合っていくもの。一回だけ食べるならともかく、毎日異質な味を味わい続けることは、なかなかのストレスなんだとか。

あれですな、アメリカまで行って吉野家に行きたくなる気持ちが分かる人は、きっと理解していただけるのではないだろうか。


しかし、そんな未知の味を体験させてくれる日本酒があるのだ。そう、それが今回ご紹介する「王祿(おうろく) 本醸造」である!


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王祿は過去2回レビューしているけど、どれもブッ飛んでいるというか・・・正直に言うと初めて家飲みした感想は、「これ日本酒じゃないだろ」。そのぐらい異質な味だった。

しかし王祿は凄い。その味に慣れてくると、杯がどんどん進み、最終的には中毒にも似たような症状を発症するのだッ。こんなお酒造る蔵元は、ほんと天才だなって思うぜ。

さて、この王祿・本醸造は初めて飲むお酒。今回も期待通りのクレイジーさを味あわせてくれるか。早速対決である!


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UVカットのビニールに包まれている。王祿は販売時の管理が恐ろしく厳しいので有名。基準を満たせないお店には売らないのだ。


さて、冷蔵庫でがっつり冷やして、当然ながら冷酒で乾杯!

ごくり・・・。

・・・なんでしょうか、この味、ヤバイです、理解ができないッ。


味は頑張って説明すると、「カスタードクリームにブラックコーヒーをブッかけた味」。これ伝わってるかな(笑)香りは控えめだけどほのかに甘い。こちらは「ホットケーキ上のバターの香り」。信じられます?僕は信じられません!

落ち着いて食事とともに飲んでみる。苦い、とにかく苦い。キムチすらその苦味で押し流してしまうレベルだ。しかし、この苦さが、なぜだか食中酒としてイケてしまうのだから驚愕である。

そして熱燗にしてみる。うめぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!こっちは冷酒より飲みやすく、苦味が減退し、甘さも控えめに。

辛さというより、甘さがないドライなアルコール感。こ、これはアサヒスーパードライだ!淡麗辛口よりもドライ。こんなお酒あるんだな・・・。


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はい、もうその王祿ワールドに滅多打ちにされた回だった。もうね、後半ハイペースでお酒が減るの。僕の体が王祿を好むよう作り変えられたかの様だ。

正直人は選ぶと思う。貴方が王祿教に入信するかどうかは、神のみぞ知るところだ。

しかし、こんな日本酒はそうそうお目にかかれないのも事実。僕としては皆さんには未知の味への挑戦をして欲しい!そう思って記事を書いてみたのだ。

「王祿 本醸造」、ぜひこの奇天烈な食中酒を体験して欲しい!


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名称:王祿 本醸造(生詰め、加水、無濾過)
精米歩合:67%
酒米:富山県産五百万石100%
アルコール度:14.5%
日本酒度:+7.1
酸度:酸度1.7
蔵元情報:王祿酒造有限会社
購入価格(税込):1049円/720ml
購入日:平成29年1月21日 
購入店:長塚酒店(店頭)


購入アドバイス
王祿は特約店の情報公開が完璧なので、ぜひ公式HPで調べて欲しい。この本醸造は安い上に流通量も多いと思われるので、王祿入門にぴったりだ。定番の純米「超王祿」もお薦め。

オススメ酒販店

長塚酒店
今回の購入店。オフィシャルHPがないのが残念。東京の昭島にあるお店で、駅からすぐ。広い店内、大きな冷蔵庫、広大な常温棚と、昭島市民が羨ましくなるお店。 近くの人は必ず行こう。いや、行け!