72点 福岡の家庭の匂いがするような日常酒。普段着の日本酒はかくあるべき。

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いやー、最近の酒屋や日本酒のボトルは華やかで、お酒が収まってる冷蔵庫なんて随分賑やかになったよね~。

そんな店内にある常温の棚、その一番下にひっそり置いてある地味なラベルのお酒を見つけたら、貴方ならどうする?

真っ先に確保するでしょ!それが今回ご紹介する福岡の地酒「旭菊(あさひきく) 純米六号」だッ。

◆◆◆

「地味」ってのは、日本酒において悪いことではない。なぜなら、日本酒は最高の食中酒でもあるからだ。

単品では目立たなくとも、食事を邪魔せずむしろ引き立てるような味なら、最高の一杯になるのだ。

こういう地味でも良いお酒ってのは探すのも難しいし、メディア情報としてもアピールしにくいのか、あまり見かけない。そもそも地味なのだから、そりゃそうだけど!

この「旭菊 純米六号」は、6号酵母で醸されたローエンド商品。まさしく毎日の食卓に並ぶのが目的のお酒と言えよう!

さあ、その「地味さ」、味あわせてもらおうか!

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この見栄えの普通さに惹かれたんだ。僕にしては珍しいジャケ買い。


常温で販売されていたので、常温で飲んでみる。むおおお、辛い!鋭い辛さだ、本醸造みたい。最近飲んだ浦霞からくち本醸造を思い出させるよ、これ!

本当に純米なんだろうか。しかも6号酵母。6号ってお米の甘さが滲むイメージなんですがねぇ。同じ福岡の「三井の寿 純米吟醸 大辛口」も固い味だったし、これが福岡流の日本酒なのかな。 

口に含んだ後の段階で、ちょっと牛乳っぽいニュアンス。何の雑味だろう?杯を重ねても味が濃くならないあたり、さすが食中酒として考えられている。

数日後には味が変化!お~、口当たりがめっちゃまろやか+甘み旨味たっぷりになってる。あ~、やっぱり6号酵母らしさって、僕の中ではこんなイメージだね。後半グワッとくる辛さは健在。この味が福岡の日常の味か~。


ちなみに温度を変えると

・冷酒:甘口メインの味に変わる。そして全体を通してビターな苦味が出てくる。なんか常温が美味しいお酒で、冷酒にすると苦くなるのって結構あるね。

・熱燗(50℃):辛さはあるけど、熱さで一瞬に吹き飛ぶ。そして驚くべき甘さに。酸味も苦味もなく、大関ワンカップを思わせる清廉な甘さ。 

こんな感じだった。僕は常温が気に入ったけど、温度に関しては飲む人の好みでいいと思う。Twitterでは、熱燗をお勧めする人が多かったね。

◆◆◆

想像通りの良い地味酒だったぜ。上の感想では辛い!ってことを強調しているけど、全体的に淡麗で食べ物の味を踏み潰す感じはまったくない。

そして、こういう日常酒を紹介するのは難しいなぁと感じた。 「うぎゃああ!!超ウマい!飲んでみろ、お前!!!」みたいに表現するものじゃないしね。

「旭菊 純米六号」、福岡の日常酒ここにあり!なイメージの良酒だった。自宅の定番酒を探してるなら、ぜひ一度試してみてはいかがだろうか? 


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名称:旭菊 純米六号
精米歩合:65%
酒米:夢一献100% 6号酵母
アルコール度:15%
日本酒度:+5
酸度:1.6
蔵元情報:旭菊酒造 株式会社
購入価格(税込):1080円/720ml
購入日:平成29年2月18日 
購入店よしのや(埼玉県富士見市)


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神奈川建一(@KanagawaKenichi) 







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