70点/100点 山形らしいフルボディの甘さが特徴のお酒。じっくり飲むと、その技術力の高さを垣間見ることができるだろう。
山形県!日本酒的には、十四代を筆頭に人気の蔵元が多数集まる県だ。名物のオランダせんべいをオランダ人に食わせたいよね!
そして山形のお酒のイメージは・・・濃密、芳醇、甘口!重厚な甘さを誇る吟醸酒が多い地域だ。新潟県の淡麗辛口がブラックコーヒーなら、山形県のお酒はチョコレートケーキトップフラペチーノwithコーヒーショットって感じ(極めて個人の感想です)。
今回ご紹介する「山法師(やまほうし) 純米吟醸」も山形酒の基本をきっちり守ったお酒。そのヘビーさをさっそく味わってみましょ~。
◆◆◆
このお酒を作っているのは、株式会社六歌仙。昭和47年に5つの蔵元が合流してできた酒蔵だ。
って、6つの蔵じゃないの?とかツッコまない!「人々の心にやさしく響き渡る和歌を詠んだ平安の歌人『六歌人』のように、人々の心にやさしい味わいを届けたい思いを込めて誕生した」って公式サイトに書いてあるから!5とか6とか些細な問題だから!
山法師というと「山法師 純米爆雷辛口生原酒」という日本一辛いお酒(日本酒度+28!)が有名なのだけど、今回はごくごく一般的な純米吟醸酒をセレクト。
常温で売られていたので、火入れは確実だけど、1回か2回かは不明だ。精米歩合は60%、アルコール度は16度である。
さあ、飲むで~。いざ、開栓!もちろんきりっと冷やして、ワイングラスで飲むぞ。
香りは甘い。トロリとした香水のようで、THE山形!って感じだ。もう、重量級の甘さが待ち受けてるのをビンビンに予感してしまう香り。ちょっと専門用語だけど、カプロン酸エチル系の典型的な匂いである。
飲むと、口当たりから「ズン!」と音が聞こえてくるほどの甘味!いや~山形やねぇ・・・。お米由来の糖分をこれでもかってぐらい味わえる。好きな人にはたまらないな。
ただ、よーく味わうと、最初の方からうっすら鋭い辛さがある。隠れているのだけど、いわば隠し味として存在しているのだ。これがこのお酒に個性を与えている。
飲み進めると、この辛さは酸味をともなってポンッと口の中で弾ける。そしてそのままジワ~っと辛さに苦味を加えて広がって消えていくのだ。
ちなみに火入れのおかげか、時間経過であまり劣化しなかったのはよかった。カプロン酸エチル系の吟醸酒はわりと早くダメになるので、ここは美点だね。
◆◆◆
なかなかのテクニックを見せつける典型的な山形の純米吟醸酒、そんな感じかな。火入れとしてはまずまず。濃厚甘口好きなら気にいるだろう。
ただ、ちょっとよさが分かりにくいのが残念。この味のレポートも、舌の感覚が鋭いとされる日中の午前中に、シラフでティスティングしたのを元にしている。
正直、夜の飲み会などで味わっても、ただの甘口の山形酒としか認識されないんじゃないかなぁと思う。特別に濃厚甘口を好きじゃない人でも、「おお、これ凄いじゃん!」と言わせる何かが欲しかった。
「山法師 純米吟醸」、平均点はクリアしているけど、ちょいと物足りないお酒だった。パワーアップを期待したいぜ。
名称:山法師 純米吟醸(火入れ 回数不明)
精米歩合:60%
酒米:不明
アルコール度:16%
日本酒度:不明
酸度:不明
蔵元情報:株式会社 六歌仙
購入価格(税込):1632円/720ml
購入日:平成29年5月5日
購入店:酒壱番(千葉県市川市)
Twitterやってます。お気軽にフォロミー!
神奈川建一(@KanagawaKenichi)
お酒ミライのFacebookページはこちら。いいね、もらえると喜びます!
本棚に入れておくと、ブログ書く時にかなり役立つ。重宝してます。
山形県!日本酒的には、十四代を筆頭に人気の蔵元が多数集まる県だ。名物のオランダせんべいをオランダ人に食わせたいよね!
そして山形のお酒のイメージは・・・濃密、芳醇、甘口!重厚な甘さを誇る吟醸酒が多い地域だ。新潟県の淡麗辛口がブラックコーヒーなら、山形県のお酒はチョコレートケーキトップフラペチーノwithコーヒーショットって感じ(極めて個人の感想です)。
今回ご紹介する「山法師(やまほうし) 純米吟醸」も山形酒の基本をきっちり守ったお酒。そのヘビーさをさっそく味わってみましょ~。
◆◆◆
このお酒を作っているのは、株式会社六歌仙。昭和47年に5つの蔵元が合流してできた酒蔵だ。
って、6つの蔵じゃないの?とかツッコまない!「人々の心にやさしく響き渡る和歌を詠んだ平安の歌人『六歌人』のように、人々の心にやさしい味わいを届けたい思いを込めて誕生した」って公式サイトに書いてあるから!5とか6とか些細な問題だから!
山法師というと「山法師 純米爆雷辛口生原酒」という日本一辛いお酒(日本酒度+28!)が有名なのだけど、今回はごくごく一般的な純米吟醸酒をセレクト。
常温で売られていたので、火入れは確実だけど、1回か2回かは不明だ。精米歩合は60%、アルコール度は16度である。
さあ、飲むで~。いざ、開栓!もちろんきりっと冷やして、ワイングラスで飲むぞ。
香りは甘い。トロリとした香水のようで、THE山形!って感じだ。もう、重量級の甘さが待ち受けてるのをビンビンに予感してしまう香り。ちょっと専門用語だけど、カプロン酸エチル系の典型的な匂いである。
飲むと、口当たりから「ズン!」と音が聞こえてくるほどの甘味!いや~山形やねぇ・・・。お米由来の糖分をこれでもかってぐらい味わえる。好きな人にはたまらないな。
ただ、よーく味わうと、最初の方からうっすら鋭い辛さがある。隠れているのだけど、いわば隠し味として存在しているのだ。これがこのお酒に個性を与えている。
飲み進めると、この辛さは酸味をともなってポンッと口の中で弾ける。そしてそのままジワ~っと辛さに苦味を加えて広がって消えていくのだ。
ちなみに火入れのおかげか、時間経過であまり劣化しなかったのはよかった。カプロン酸エチル系の吟醸酒はわりと早くダメになるので、ここは美点だね。
◆◆◆
なかなかのテクニックを見せつける典型的な山形の純米吟醸酒、そんな感じかな。火入れとしてはまずまず。濃厚甘口好きなら気にいるだろう。
ただ、ちょっとよさが分かりにくいのが残念。この味のレポートも、舌の感覚が鋭いとされる日中の午前中に、シラフでティスティングしたのを元にしている。
正直、夜の飲み会などで味わっても、ただの甘口の山形酒としか認識されないんじゃないかなぁと思う。特別に濃厚甘口を好きじゃない人でも、「おお、これ凄いじゃん!」と言わせる何かが欲しかった。
「山法師 純米吟醸」、平均点はクリアしているけど、ちょいと物足りないお酒だった。パワーアップを期待したいぜ。
名称:山法師 純米吟醸(火入れ 回数不明)
精米歩合:60%
酒米:不明
アルコール度:16%
日本酒度:不明
酸度:不明
蔵元情報:株式会社 六歌仙
購入価格(税込):1632円/720ml
購入日:平成29年5月5日
購入店:酒壱番(千葉県市川市)
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コメント
コメント一覧 (2)
先日のオフ会も予定が合えばと思っていましたが残念でした。
今回の記事とは関係ありませんが
長津田の岸田屋さんが6/27から店舗隣で
立ち飲み屋を始めてくれました。
今のところ全く宣伝していなく
通りがかった際に発見しオープン初日に
楽しんできた次第です。
風の森、長珍、隆、綿屋、宗玄、などが300円から頂けますよ
今の所立ち飲み屋は平日は毎日やろうかなと思っているらしく、土日休みの、平日不定休で18時くらいオープンのつもりらしいです。
厚かましくて申し訳ありませんが
神奈川さんにも是非お伝えしたくコメントしました。時間があるとき行ってみてはいかがでしょうか
うおおお、角打ち大好きですよ~。しかもあの岸田屋!間違いないとしか言いようがないですねっ。
普段の行動圏内じゃないのですが、平日夜の選択肢が増えそうで嬉しいです。わざわざ教えていただき、ありがとうございます。
またブログ見に来てくださいね!