85点/100点 まるで熟成古酒+白ワイン。日本酒ではありえない味を持つ驚異の酸っぱ系酒だ。赤米、緑米という古代米の可能性を感じる見事な実験作。

皆さんは赤米、緑米という古代米は知ってるだろうか?その名の通り見た目が赤かったり緑だったりするお米だ。栄養価の高さで、健康食品として人気がある。
古代米なんて仰々しい名前がついているけど、ごく普通に国内で生産されているから安心してほしい。決して「中国始皇帝の時代からタイムスリップしてきた、スーパーな古代パワーが詰まったスピリチュアルお米」なんかじゃないから!
この古代米、日本酒の原料にするとかなりぶっ飛んだ味を出してくれる。有名なのは京都の伊根満開(いねまんかい)というお酒だが、その色は真っ赤で味は強烈に酸っぱい。しかし、伊根満開は酒米である五百万石と赤米の混合でつくられている。100%古代米じゃないのだ。
そこで、日本初の完全古代米仕込みの日本酒をつくってやる!という頭のおかしいチャレンジングな計画が、クラウドファンディングMakuakeに掲載された。その企画から生まれたお酒が「愛・米・魅(アイマイミー) 金の純米酒」である。
◆◆◆
このお酒を醸したのは、栃木にある西堀酒造である。この蔵元、どうやらちょっとおかしいみたいで、色々変なことをしている。今も発酵過程が全部見える「透明タンク仕込み」なんていう、ネジの外れた企画をタンク特注してまでやっている。
手元の日本酒大図鑑にも「伝統を守りつつも、イカれたお酒を多数製造している(意訳)」と書いてある。こりゃあ、この愛・米・魅も期待できるぜ!
実は西堀酒造、28年度は全国新酒鑑評会で金賞とるような実力派蔵だったりする。きっと真面目な求道者なんだろうなぁ。ただ天才が真剣に味を追求すると、我々凡人からすれば「ファッ!?」みたいなお酒ができあがっちゃうだけで。
このお酒は詳細なスペックが不明だけど、「アル度15%、精米歩合88%、味わい:甘口」との表記。精米歩合88%とか普通におかしいぞ。甘口って本当だろうな!?
![resizeP1120449[1]](https://livedoor.blogimg.jp/kenichikanagawa/imgs/4/6/466f01ee.jpg)
さーて、飲んでみますか。温度は冷酒でワイングラスに入れてみる。金の純米酒なんて名前がついているだけあって、色はまさに黄金色。この色は熟成というより、古代米特有の色だそうだ。
香りは・・・こ、これは穀物酢??なんとも雑穀感あふれる匂い!もう、日本酒とは別物のお酒だなッ。熟成酒によくあるカラメルのような煮詰まった匂いもある。
ゴクリと飲む・・・なんじゃこりゃああああああああっ!???味わいが白ワインじゃねーか!!
口当たりは酸味のある古酒といった感じで、紹興酒のようなコクのある味。しかし、その後にくる渋みエグみのある酸っぱさが、完全に白ワインなんだよ!いや、ワインみたいな日本酒って、ワイン酵母で仕込んだのも含めてたくさんあるけど、ここまで完全なのは初めてだぞ!?
この渋み・・・もしやタンニン?と思って調べてみたら、原料の赤米はタンニンを大量に含んでいるらしい。おいおい、そりゃ完全にワイン味になるわな!
しかも、白ワインには存在しない日本酒ならではのうま味と甘味があり、全体の完成度もすばらしい。熟成古酒×白ワインなんて組み合わせ、想像だにしなかったけど、これはかなりアリだよ。酸っぱい系の日本酒の中でも相当とんがっているが、決してイロモノじゃないのだ。
◆◆◆
いやぁ、うまかった!トマトと合わせるとお酒の甘味を楽しめ、かぼちゃと食べるとお酒の酸味を味わえた。お酒のほうが目立つ形になるけど、シンプルな素材をいかした食事との相性もぴったりだ。こりゃあ、いい日本酒だよ。
人を選ぶ個性派日本酒な上に、720mlでお値段3500円(税込送料込・クラウドファンディング価格)という高級品だけど、僕は大満足だった。インパクト強い酸っぱいお酒が好きなら、試す価値はありますぞお。公式オンラインショップで買えるぜ。
「愛・米・魅 金の純米酒」、改めて日本酒の可能性の広さに驚いたお酒。変態酒の枠に入れておくにはもったいないレベルの高さだ!

名称:愛・米・魅(アイマイミー) 金の純米酒(H28BY)
精米歩合:88%
酒米:赤米、緑米
アルコール度:15%
日本酒度:不明
酸度:不明
蔵元情報:西堀酒造 株式会社
購入価格(税込):3500円/720ml(送料込み、クラウドファンディング価格)
購入日:平成29年4月22日(到着日)
購入店:Makuake
Twitterやってます。お気軽にフォロミー!
神奈川建一()
いいね、もらえると喜びます!
Instagram始めました
Amazonで売ってる赤米。ちょっと玄米に混ぜて食べたりするらしいけど、100%赤米で炊いたらどうなるんだろ・・・。

皆さんは赤米、緑米という古代米は知ってるだろうか?その名の通り見た目が赤かったり緑だったりするお米だ。栄養価の高さで、健康食品として人気がある。
古代米なんて仰々しい名前がついているけど、ごく普通に国内で生産されているから安心してほしい。決して「中国始皇帝の時代からタイムスリップしてきた、スーパーな古代パワーが詰まったスピリチュアルお米」なんかじゃないから!
この古代米、日本酒の原料にするとかなりぶっ飛んだ味を出してくれる。有名なのは京都の伊根満開(いねまんかい)というお酒だが、その色は真っ赤で味は強烈に酸っぱい。しかし、伊根満開は酒米である五百万石と赤米の混合でつくられている。100%古代米じゃないのだ。
そこで、日本初の完全古代米仕込みの日本酒をつくってやる!という
◆◆◆
このお酒を醸したのは、栃木にある西堀酒造である。この蔵元、どうやらちょっとおかしいみたいで、色々変なことをしている。今も発酵過程が全部見える「透明タンク仕込み」なんていう、ネジの外れた企画をタンク特注してまでやっている。
手元の日本酒大図鑑にも「伝統を守りつつも、イカれたお酒を多数製造している(意訳)」と書いてある。こりゃあ、この愛・米・魅も期待できるぜ!
実は西堀酒造、28年度は全国新酒鑑評会で金賞とるような実力派蔵だったりする。きっと真面目な求道者なんだろうなぁ。ただ天才が真剣に味を追求すると、我々凡人からすれば「ファッ!?」みたいなお酒ができあがっちゃうだけで。
このお酒は詳細なスペックが不明だけど、「アル度15%、精米歩合88%、味わい:甘口」との表記。精米歩合88%とか普通におかしいぞ。甘口って本当だろうな!?
![resizeP1120449[1]](https://livedoor.blogimg.jp/kenichikanagawa/imgs/4/6/466f01ee.jpg)
さーて、飲んでみますか。温度は冷酒でワイングラスに入れてみる。金の純米酒なんて名前がついているだけあって、色はまさに黄金色。この色は熟成というより、古代米特有の色だそうだ。
香りは・・・こ、これは穀物酢??なんとも雑穀感あふれる匂い!もう、日本酒とは別物のお酒だなッ。熟成酒によくあるカラメルのような煮詰まった匂いもある。
ゴクリと飲む・・・なんじゃこりゃああああああああっ!???味わいが白ワインじゃねーか!!
口当たりは酸味のある古酒といった感じで、紹興酒のようなコクのある味。しかし、その後にくる渋みエグみのある酸っぱさが、完全に白ワインなんだよ!いや、ワインみたいな日本酒って、ワイン酵母で仕込んだのも含めてたくさんあるけど、ここまで完全なのは初めてだぞ!?
この渋み・・・もしやタンニン?と思って調べてみたら、原料の赤米はタンニンを大量に含んでいるらしい。おいおい、そりゃ完全にワイン味になるわな!
しかも、白ワインには存在しない日本酒ならではのうま味と甘味があり、全体の完成度もすばらしい。熟成古酒×白ワインなんて組み合わせ、想像だにしなかったけど、これはかなりアリだよ。酸っぱい系の日本酒の中でも相当とんがっているが、決してイロモノじゃないのだ。
◆◆◆
いやぁ、うまかった!トマトと合わせるとお酒の甘味を楽しめ、かぼちゃと食べるとお酒の酸味を味わえた。お酒のほうが目立つ形になるけど、シンプルな素材をいかした食事との相性もぴったりだ。こりゃあ、いい日本酒だよ。
人を選ぶ個性派日本酒な上に、720mlでお値段3500円(税込送料込・クラウドファンディング価格)という高級品だけど、僕は大満足だった。インパクト強い酸っぱいお酒が好きなら、試す価値はありますぞお。公式オンラインショップで買えるぜ。
「愛・米・魅 金の純米酒」、改めて日本酒の可能性の広さに驚いたお酒。変態酒の枠に入れておくにはもったいないレベルの高さだ!

名称:愛・米・魅(アイマイミー) 金の純米酒(H28BY)
精米歩合:88%
酒米:赤米、緑米
アルコール度:15%
日本酒度:不明
酸度:不明
蔵元情報:西堀酒造 株式会社
購入価格(税込):3500円/720ml(送料込み、クラウドファンディング価格)
購入日:平成29年4月22日(到着日)
購入店:Makuake
Twitterやってます。お気軽にフォロミー!
神奈川建一()
いいね、もらえると喜びます!
Instagram始めました
Amazonで売ってる赤米。ちょっと玄米に混ぜて食べたりするらしいけど、100%赤米で炊いたらどうなるんだろ・・・。
コメント