80点/100点 単体でも十分おいしい甘口活性にごり酒だが、自分好みに調整するのがとても面白い。氷で冷やしてクールに、炭酸で割ってパッションに!自由自在だ。

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仙禽 かぶとむし」「玉川 アイスブレーカー」と続いたお酒ミライの夏酒攻撃。そして第3弾はこちら!青森県・八戸酒造の「夏どぶろっく 純米活性にごり酒」である。

この3本は去年飲んだもので、だからこそおすすめ夏酒として推薦した。でも、実は今年は買うつもりはなかったのだ。

一度紹介したお酒より、別のお酒を紹介したいなぁというのがその理由でして。やっぱり飲んだことないお酒こそ飲みたい日本酒なわけだ。

しかし、最寄りの地酒屋「KISSYOトレッサ店」にふらっと寄ったら、3つ全部揃ってるじゃない!・・・その後、気づいたら3本を入れたレジ袋を持って、外の駐車場に立っていたのだ。なんだ、新手のスタンド攻撃ですかね?HAHAHAHA!

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このどぶろっく夏、「夏」なんてついてるところから想像できる通り、無印のどぶろっくもある。こちらは真冬に、最初の新酒として販売されるものだ。

元々、いろいろな蔵元が新酒の時期(12月~2月)に出しているにごり酒の1つだったのだが、ファンの「夏にも飲ませてくれぇ!」の声に後押しされ、夏季にも販売されるようになったのだ。

こういう話、いいですなぁ。熱烈なファンが新商品を作り出すって。きっと1月ごろの新酒のどぶろっくを、むりやり低温貯蔵して夏に飲んだ人とかいるんだろうね。もしくは沖縄まで持っていって、向こうの初夏に飲んだとか。

最近は、他の蔵元も夏のにごり酒を出してきているけど、このどぶろっく夏の注目度はやはり別格。スペックは「純米酒 生酒 精米歩合:麹55%、掛69%、アル度14%、日本酒度ー9、酸度1.3」。日本酒度のマイナスがわりと普通なのが目立つね。

さあ、飲んでみようか!

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開栓注意!の表示があるけど、今回は吹きこぼれ等はなし。注いでみるとシュワシュワピチピチとした音が・・・!う~ん涼しげ。香りはお米感満載で、そこに生酒の爽やかな青々しい匂いが。素晴らしい。

飲んでみる。おお~、この水っぽさがいいだよ!もちろん甘味も(そして、引立て役の苦味も)あるのだけど、全てが控えめ。これに微炭酸を伴った水ぽさがあると・・・そう、まるでカルピスサワーだ!

もう、ついゴクゴク喉越しで味わってしまう。抑えられないこの気持ち!もちろんサワーとは比べるまでもないコクとうま味があるので、断然こっちがうまいぜ!強烈に肉を食いたくなること間違いなしだ。

そしてこのお酒の真価は、ロックとソーダ割りにある!

まずロック。ぐっとお酒の体感温度が下がって、とんでもなく気持ちいいドリンクになる。もう「超ひんやり」って感じ。

しかもこのお酒のいいところは、味がそんなに変わらないところ。この前の「仙禽 かぶとむし」みたいに、日本酒は温度を下げると甘さが感じにくくなることが多いのだが、このどぶろっく夏にはそれがない。

このあたり澱(白い沈殿物のこと)があるせいかな?と思ってるけど、ビューティホーにうまいことには変わりがない!

次にソーダ割り。2割ほど炭酸水(強炭酸推奨!)を加えると・・・完全に喉越し系にごり酒の完成だぁ!もうビールなんていらないぜ!入れすぎるとさすがに水っぽくなってしまうので量は要注意だ。

◆◆◆

日本酒にとって夏はなかなか戦いにくい季節だけど、それは日本酒の武器である「好きな温度で飲める」が使えないためだと思う。なんでも冷酒でしか飲めないみたいにね。

でも、実はオンザロックとかソーダ割りとか、いろいろな飲み方があるんだぜ!ってことはもっと広めていきたいところ。

「どぶろっく夏 純米活性にごり酒」。簡単に真夏の日本酒を楽しめる実にユーザーフレンドリーなお酒だ。日本酒を最近好きになった人ほど、飲んで欲しいぞ。

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ごめ、全く読めませんね・・・(笑)

名称
:どぶろっく夏 純米活性にごり酒(H28BY、生酒)
精米歩合:麹米55%、掛米69%
酒米:麹米・華吹雪、掛米・まっしぐら
アルコール度:14%
日本酒度:-9
酸度:1.3
蔵元情報:八戸酒造 株式会社
購入価格(税込):1404円/720ml
購入日:平成29年6月17日 
購入店KISSYOトレッサ店(横浜市港北区)
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もう残り少なくなっているみたい。夏酒は本当に6月までが購入の締め切りですなぁ。