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味の傾向:
華やかに香る、まさにザ・フルーティ純米吟醸といった味。桃の天然水系の軽やかな味で、誰でも楽しく飲めるだろう。競争相手の多いジャンルだが、寫樂は頭一つ抜けている。舌で感じる日本酒特有のヌルリとしたテクスチャーをご堪能あれ。

おすすめシチュエーション:冷酒で食前酒に!・・・と言いたいが、H28BY特有の苦味があるので、この年に限っては食事と一緒に飲むのが無難。軽めのお酒なので、食事のジャンルはなんでもOK。生ハムや魚のカルパッチョ、ササミのタタキ、リンゴなどが合いそうだ。

評価:75点/100点(明らかにレベルの高いお酒。しかしH28BYのお米不作のせいで、ランクダウンしている)

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福島といえば~酒の都ぉ~~~(自作の鼻歌)。はい、今年も全国新酒鑑評会で最多金賞をゲットした福島県、そんな激戦区でも特別な人気を誇るお酒がこの寫樂(しゃらく)である!今回は季節商品の「寫樂 純米吟醸 播州山田錦(1回火入れ)」をご紹介だ。

福島のお酒というと、僕の中では軽やかなフルーティ吟醸酒!というイメージ。ロ万や飛露喜、奈良萬などの印象ですね。そしてもちろんこの寫樂もその中に入る。昔は大好物だったんだけど、自分の好みがどっしりとしたコクのある純米酒などに移ったので、最近は飲んでなかったのです。

しかし飲まず嫌いはいけないよね!あと最近の寫樂のでき気になるし!ということで、四ツ谷の鈴傳にて購入しました。兵庫県産山田錦100%で精米歩合50%の純米吟醸。春先に出るお酒の火入れバージョンだ。通年で販売される無印純米吟醸のお米違いと言えるけど、まあ、味はほとんど一緒じゃないでしょうか。ちとお値段が高いのが残念だ(4合で2214円)。

ワイングラスに注いで冷酒で飲んでみると、まあお上品というかなんというか。ふんわり明確に香るのは桃の匂い。味もそのままピーチ味していて、これは万人受けする味だ。伯楽星系だね。でも、あっちとは違って、寫樂はお酒単独でも楽しめるのが長所だ。新政みたいなギラギラした酸味で驚かす仕掛けはないけど、「日本酒うまい!」と素直に感じる良酒。

残念ながらH28BYなので、昨年のお米の不作による影響で苦味は存在してる。上手に抑えてるんだけどね~。こればかりはしょうがないか。なのでこのお酒は食事と一緒に飲みましょう。食べ物に反応して味がシュッと変わるので楽しいぞ。例えば大学芋と飲めば寫樂のうま味、スライスハムと飲めば甘味を堪能できる。

早くH29BYを飲みたい!そう感じさせるお酒だ。でも十分うまいので、見かけたら飲んでみてください。

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名称:寫樂 純米吟醸 播州山田錦 1回火入れ(H28BY)
精米歩合:50%
酒米:兵庫県産山田錦100%
アルコール度:16%
日本酒度:不明
酸度:不明
蔵元情報:宮泉銘醸 株式会社
購入価格(税込):2214円/720ml
購入日:平成29年7月22日 
購入店鈴傳(東京都新宿区)


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