こんにちはー。お酒ミライの神奈川建一です。

おいしいものが、誰でも手軽に食べられるようになる!これぞ世の中の豊かさを実感する瞬間じゃないでしょうか?食うや食わずの生活から数十年、日本もずいぶん遠くまできたものですが、この喜びは変わってないと感じますね~。

チキンラーメン、コカコーラ、マクドナルドなどなど・・・過去に目を向けると、多数の傑作フードが見つかります。そこで今の時代「おいしいものが、誰でも手軽に!」を実感できる商品とは?それはコンビニ(の弁当を中心とした食材)です! いやほんと、あれはすごい。どこのお店でも質の高い食べ物をいつでも買うことができる。製造と流通のマジックが生み出した奇跡ですね。

そしてアルコール界における革新的食品は?そう、獺祭です。生産するのが難しく、流通にも問題のあった香り高い純米大吟醸を、今までにない生産手法で安定して大量生産することを可能にした。まさに「おいしいものが、誰でも手軽に食べれるようになった」ですね。


この現代の奇跡とも言える2つの食品、掛け合わせるとすごいことなるのではないか?いやいや、大マジです。コンビニ弁当と獺祭、一緒に飲めば最高にハッピーになれるんじゃない?


というわけで、なんでも実験大好きな僕がさっそく試してみました!


まずは獺祭を用意。エントリー商品の「獺祭 純米大吟醸50」だぁ!
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容量は一升瓶、1800ml。これを1人で飲みきる。これは覚悟の証。制約と誓約!

さっそく一杯飲んでみる。うみゃい~~~~~~。とろけるような味とはこのことだッ。ちゃんとしたレビューに興味がある方は、こちらの記事をどうぞ。


ルールは簡単。食べ物はコンビニでのみ入手し、ひたすら獺祭と一緒に飲んで食う。自炊派の僕としては、初めての体験である。コンビニ弁当もバリエーションを豊富にしたつもりだ。さあ、はたしてそこに奇跡のマリアージュはあるのか?食って食って食いまくるぜ!


1:海苔弁当(税込430円 ファミマ)
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弁当業界のデファクトスタンダード、海苔弁である!異論は認めない。フライ系を盛りつつも、ちくわや白身魚を使い、ごはんには海苔とかつおぶしを醤油でぬらして乗せるという、和洋折衷な感じがすばらしい。

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「酢モツ」(税込280円)も追加してみた。酸っぱさがちょうどいい感じ。

さて、獺祭を飲みつつ食べる。もぐもぐもぐ・・・んめぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇっ!!!!醤油、かつお節、揚げ物との相性がやばすぎるッ。具体的には、獺祭の味がトロトロのめちゃ甘になる!それでいてバランスがいい。こ、こりゃ最高や!

どちらかと言うと、生もと系の「いずみ橋」や「るみ子の酒」などに合わせる食べ物だと思うけど、さすが獺祭、余裕のペアリングである。おそらく、獺祭のうま味と海苔弁のうま味が打ち消しあって、お酒の甘味が強調されていると思われる。う~ん、幸先いいぞぉ。



2:冷やし濃厚魚介つけ麺(税込530円 ローソン)

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こんなんあるんかッ!と驚いて買ってしまった冷やしラーメン。わざわざ麺をほぐす水まで付いてるのね。しかし、そのかいあって、めっちゃ濃厚な魚介スープを十分に味わえる。すごいなぁ。ああ、文章書いてるだけで、涎が出てくるぅ!

こちらも獺祭と一緒に飲み食いしてみる。ほほう、獺祭の味がストレートに楽しめる。スープに浸した麺と一緒に飲んでも、「大吟醸飲んでるんだぁ」という感動はまったく損なわれない。それでいて、日本酒の辛さのおかげで、食事を適度にリフレッシュすることもできる。獺祭、食中酒としてもよくできてるよな~。

今回は、「フルーティ系の吟醸酒などは、さっぱりした味付けの料理と好相性」というペアリングの基礎を実感できた感じ。繊細なお酒は、その良さを邪魔しない料理がよいってことですね。しかし、濃厚魚介ラーメンと大吟醸か・・・面白い。



3:大盛りナポリタン(税込498円 セブンイレブン)
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肥満の原因と名高い、大盛りパスタだぁ!しかし、獺祭の可能性を見極めるためには、無駄な脂肪を得ることも辞さないッ!

味はごく普通のよくできたナポリタンという感じ。でも予想を裏切らないナポリタンさ、嫌いじゃないぜ。

獺祭をちびちびやりながら食べる。ふむ、海苔弁と似た感じだ!お酒の甘さが加速する。ケチャップは、醤油と同じく獺祭の甘味を引き出すようだ。そして今回は、お酒の酸味が大活躍。こってりしたトマト風味を、酸がスッキリさせてくれる。いや~、獺祭万能すぎるだろ。



4:バターチキンカレー(税込460円 ファミマ)
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ラストはなんとカレー!いやぁ、カレーと日本酒を組み合わせるの、けっこうイケるんじゃないかと思うのですよ。なにせ「うまさ、甘さ、油っぽさ」というコクの三大要素が全部つまってるんですから!まだ僕も研究中ですけど!

このバターチキンカレーだけど、日本のカレーらしく辛くない。がしかし、これすごいなぁ!ルーとごはんが自然すぎる。まるでレストランで出てくるものみたいだ。カレー弁当食べるぐらいなら、レンチンご飯+レトルトカレーって思っていたけど、これは金払う価値あるぜ。

さて、獺祭との相性だけど・・・う~ん、さすがに相乗効果でおいしさアップ!とまではいかないね。まあ、香り高い繊細な純米大吟醸とスパイス増し増しなカレーライスなんだから、当然といえば当然だけど(笑)。

ただ、それでも飲めちゃう獺祭はさすがの一言。ほんと、相性とか気にせず飲んでも後悔しないねぇ。

◆◆◆

4日連続、コンビニ弁当をかっ喰らいつつ獺祭をガバガバ飲む日々を過ごしてみました。で、得た結論は「コンビニ弁当のレベルめっちゃ上がってる!あと獺祭はテキトーに飲んでOKなぐらいのアルコールポテンシャルがある」です。

コンビニ弁当は、レンジでチンした後の自然さに驚きましたよ。もともと僕はコンビニ弁当が苦手で、その理由はレンチンした後の不自然な水っぽさと柔らかさ(特にご飯)なのですが、それがとても改善されている。いやー、これには感心した。コンビニは日進月歩だなぁ。日本の食文化の最前線なだけありますね。

獺祭はとにかく万能だった。これ買ったら頭使わないで何にでも合わせていいですよ。僕のように一升瓶で買うのもおすすめ。一升瓶は量が多いから、雑に飲めるんです。獺祭は味に雑味がなく料理と素直にマッチし、甘さ酸味(それ由来の辛さ)がしっかりあるので、食中でも映えるんですよ。

実は、獺祭に限らず日本酒は苦手な料理が少ないのです。日本酒はアミノ酸(うまみの素になる成分)が白ワインの10倍もあります。結果どんな料理にもそれなり以上にマッチする。ワインにソムリエが必要なのは、お酒と料理の組み合わせを間違えると悲惨な食事になってしまうからなんですね。日本酒にワインほどソムリエ需要がないのは、日本酒のストライクゾーンの広さゆえなのです。


日本酒の食中酒ポテンシャルを感じさせるこの実験、いかがでしたでしょうか?日本酒はビールに負けず劣らず万能アルコールなのです。特に獺祭はその代表でしょう。ぜひ、皆さんもペアリングにこだわりすぎずに、適当に食事に合わせてみてください。その懐の広さに感動できますよ!





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