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味の傾向:
甘味とうま味がとても少ない、酸っぱ苦い系熟成酒。かなり人を選ぶと思う。ポイントは明治初期のお酒再現を目指したというところで、そこを込みで楽しむお酒。低精白、低アルコール、高酸度、3年古酒と、あらゆるスペックが普通じゃないので、他の日本酒とは区別して飲むべし。

おすすめシチュエーション:熱燗最高、と思いきや常温が一番バランスよく飲める。冷酒はイマイチ。食後にダレた口の中を、サッとリフレッシュするのが気持ちいい。料理と合わせるなら、お酒に負けない濃いインパクトのあるものを。へしこ、ブルーチーズ、竜田揚げ、うなぎの蒲焼、サンマの干物など。

評価:55点/100点(平均以下。わざわざ買う理由が少ない)

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さて、まだまだ続くよ静岡酒旅行土産シリーズ!今回は静岡県藤枝市の蔵元・杉井酒造の「杉錦(すぎにしき) 生もと純米 八十八(やそはち)」をご紹介。この杉井酒造、公式HPがとても充実している。販売店もバッチリ網羅してるしね。さらにお酒の裏ラベル情報も完璧。どの蔵もこのぐらいになるといいんですけどねぇ。

こちらのお酒が気になったのは、そのスペック。「平均精米歩合88%、アル度13.9%、日本酒度+17、酸度2.0、3年古酒」というなかなか香ばしい数値!しかもこのお酒、明治時代のお酒再現を目指したらしい。日本酒度が高くて酸度もかなりのものだから、相当変なお酒でしょう。買うしかないな!

まずは冷蔵庫でしっかり冷やして冷酒から。色は古酒らしく黄色だ。香りはほんのりとしたナッツを思わせる熟成香。ごくりごくり・・・・、?なんだこれは?うま味と甘味が迷子になっている!日本酒のメインとなる味がないお酒ってはじめてだぞ。酸味と苦味ばかり目立つ。そしてやたらに水っぽいこと!相当加水してるのかな。だからあんなに低アルコールなのか?

次は常温にして飲む。おっ、いいじゃないの。やっとまともになったな。香りはほどよく刺激的で一本筋が通ってる。味は甘さと旨さが出てきていい感じ。滑らかさもあるかな。同じく静岡のお酒である「金明 山廃純米酒」に似ているけど、あっちと比べて濃さがないなぁ。

熱燗、これがダメだった。期待していた味の膨らみはなく、なんというか「薄い」印象。冷酒の印象と同じだな。甘さ旨さはあるけど、やせ細った苦酸っぱいお酒という感じだ。おすすめしないな。


全体的にマイナス点が目立つお酒だった。古酒で、まろやかさや重厚さといった要素を感じさせないお酒もはじめてである。こういうのもつくれるのね・・・。このお酒を買う理由としては「明治のお酒を体験する」がありうるけど、そこまでするほどの味でもないのが残念。やるなら「開春 寛文の雫」ぐらいまで振り切らないとね。

「杉錦 生もと純米 八十八」、期待していたぶんガッカリな味だった。他のスペックに期待するぜ!

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名称:杉錦 生もと純米 八十八(1回火入れ、2014BY)
精米歩合:平均精米歩合88%(麹米70%掛米90%)
酒米:麹米・誉富士 掛米・ひとめぼれ
アルコール度:13.9%
日本酒度:+17
酸度:2.0
蔵元情報:杉井酒造
購入価格(税込):1296円/720ml
購入日:平成29年8月6日 
購入店:泉屋酒店(静岡県御殿場市)





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