味の傾向:新感覚な淡麗日本酒。地味なお酒なのに、口に含んで3秒ごとに味が変わる。旨さに甘さ、酸味が代わる代わるに楽しませてくれるぞ。後半の余韻が特にすばらしく、広がる酸味と微発泡に酔おう。
おすすめシチュエーション:温度は冷やしすぎず15℃ぐらいの冷酒で。純米だけど見事な香りを出すので、しっかりワイングラスで楽しもう。食事と一緒なら食前から食中のイメージ。料理は、魚や肉にあっさりめの味付けをしたものがいいだろう。ホタテバター焼き、ササミの和え物、タコのヨーグルトサラダなどなど。
評価:80点/100点(際立った個性。明らかに他のお酒とは違う)
◆◆◆
今回のお酒は富山の日本酒、「勝駒(かちこま) 純米酒」である!以前「純米吟醸」をレビューしたけど、実に個性的な地味酒だった。これは同時に購入した1本。はたして純米吟醸と同じく、あの勝駒ワールドを味わえるのか?楽しみである!
このお酒のポイントは精米歩合。なんと50%なのだ!(普通は60%~70%ぐらい)50%ってアンタ、大吟醸と同じじゃん!いやー、こんな贅沢な純米酒、僕はじめてですよ。ちなみに先に飲んだ純米吟醸も同じく50%精米。お米に特別なこだわりがありそうだなぁ。使用しているお米は明記されてないけど、ネットや友達の情報によると五百万石らしい。純米吟醸は山田錦みたいなので、ここの差も注目だね。
さあ、試飲だ!このお酒は冷やし過ぎはNGなので、冷蔵庫でも冷気の当たらないところで保存しておくのがベスト。注いでもすぐ飲まないで、気持ち温めるといいかも。
香りをかぐ。う~~ん、ほんわりメロンの香りがする~~♪(うっとり) まるで吟醸酒のようなテイスト。しかし純米酒らしく控えめなのはさすが。ミルクっぽいニュアンスにお米の香りもちょっと加わる。複雑だけど、一本の香りにまとまっている。
ごくりごくり。ふむ!やはりこれだよね、勝駒の味の小宇宙(コスモと読むべし)!勝駒の特色は、味が口の中でコロコロ変わるところである。これが地味なんですけど、きちっと変わるので飲んでて楽しいんですよ。而今や新政のような派手なお酒が立派な杉の木なら、勝駒は盆栽みたいな。こう、小さな変化が愛おしいんですな。
具体的には、とっても滑らかな舌ざわり(いいお酒の証拠!)からはじまり、中盤甘さ(パイナップル風味)がじわじわ出てくる。その後じわじわ酸味が差し込んできて、苦味まで出てきたってところでパァン!と酸が弾け微炭酸がシュワっとあらわれ消えていく。この最後の弾ける感じは、開栓直後の花陽浴に似ているんだけど、ほんと素晴らしい余韻なんだよ~。
いやあ、さすが評判いい蔵だけあって、純米吟醸でも感じられた「らしさ」がしっかりあるね。ただ、個人的には純米吟醸の方が好きかな。口当たりの滑らかさや余韻の美しさが、あっちのほうが1.5倍ぐらいいいのよね。まあ、お値段も1.5倍ぐらいだから当然なんだろうけど(笑)。
勝駒ワールドはこの「勝駒 純米酒」にもしっかり存在するぜ。この銘柄があなたの好みに合うかどうか試すにはぴったりのお酒。飲める機会があったら、迷わず飲もう!
名称:勝駒 純米酒(火入れ、H28BY)
精米歩合:50%
酒米:不明(おそらく五百万石)
アルコール度:16%
日本酒度:不明
酸度:不明
蔵元情報:有限会社 清都酒造場
購入価格(税込):1706円/720ml
購入日:平成29年8月8日
購入店:かたやま酒店(静岡県浜松市)
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酒米:不明(おそらく五百万石)
アルコール度:16%
日本酒度:不明
酸度:不明
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購入日:平成29年8月8日
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コメント
コメント一覧 (2)
私も手に入るならまた呑みたいなぁ~
山田錦の純米吟醸も気になりますけど(笑)