resizeP1130796
味の傾向:
炭酸割り、ロックも可能な甘々日本酒。青りんごのような酸味ある果実感があるが、それでも激甘。砂糖を思わせるフラットな甘さは、まさに山形酒だ。異色の純米大吟醸である。

おすすめシチュエーション:夏用のお酒なので、間違いなく冷酒。ただ、5℃~15℃と好みで選べる幅の広さがある。食前食後に、お酒単品で楽しむのが良さそう。気温、好みに合わせて、ソーダ割りやオンザロック、ストレートを楽しもう。

評価:75点/100点(地酒として合格点。明確な長所がある)

◆◆◆

今回のご紹介は、9月に行ってきた山形旅行のお土産、東の麓酒造の「天弓(てんきゅう) 純米大吟醸 翠雨(すいう)」だ。ラベルが超いいよね!東北芸術工科大学とのコラボデザインだそうで。2015年から始まったブランドらしいので、山形のできたてホヤホヤニューフェイスと言えよう。

この翠雨は「アル度15%の原酒で、マロラクティック製法(ワインで使われる、酸味の角を取ってまろやかにする技術)で醸造。日本酒度-17の甘口純米大吟醸であり、炭酸割りにも耐える濃密な味。夏に向けて開発された日本酒」・・・という凝ったお酒だ。なのだが!その点がラベルに全然書いてなーい!(以上の情報はネット経由)まったくデータがなかったので、僕は知らずに普通に飲んでしまいましたよ。これはちょっと一言ラベルに書いてください。全部酒屋まかせも困りものだ。


さて注いでみる。むおお!?香りが凄いっ。熟したピーチ、熟れた青りんご!濃すぎる香りを、ぎりぎり酸が押しとどめている感じ。極端だけど、なんとかバランスが取れてるぞ。

飲んでみると・・・完全に青りんごジュース。それもファンタ系の果汁10%とかのではなく、100%果汁ジュース系!ひたすら甘いんだけど、不思議とサラサラ感がある。このあたり、高精白なところと、マロラクティック製法のおかげか。かなり面白いテクスチャーだ。酸味と苦味も最初からフィニッシュまであり、これが甘味に輪郭を与えているんだよね。つくった人、いい腕だ。狙い通りつくれてるんじゃないだろうか。

山形のお酒って、みなさんどんなイメージを持ってます?僕はくどき上手や出羽桜のような、べたっと甘くて、でも不思議と洗練されている印象を持っている。この天弓はその点もはずしてない、極めて山形らしいお酒。それでいて特色ある味だ。確かにこれならオンザロックも炭酸割りも面白そう。でも、そのまま飲むのも十分いける。こりゃいいですぜ!


「天弓 純米大吟醸 翠雨」、山形の新作としてとても期待が持てるお酒だった。あとは、ちゃんとお酒の情報をラベルに載せてくださいね!

resizeP1130790
名称
:天弓 純米大吟醸 翠雨(原酒 火入れ H28BY)
精米歩合:50%
酒米:麹米・愛山 掛米・出羽燦々
アルコール度:15%
日本酒度:-17
酸度:1.7
蔵元情報:東の麓酒造 有限会社
購入価格(税込):1620円/720ml
購入日:平成29年9月17日 
購入店佐藤酒店(山形県天童市)
データ引用先はこちら




Twitterやってます。お気軽にフォロミー!
神奈川建一(@KanagawaKenichi) 

お酒ミライのFacebookページはこちら。いいね、もらえると喜びます!

Instagram始めました
神奈川建一