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味の傾向:
小さいボトルと侮るなかれ、ガツンと酸っぱい酸味系古酒だ。梅酒から甘さを取って、カラメルを加えた味とでも言おうか。熟成感はほどほどなので、とにかく酸味が目立つ。お酒の中で乳酸が暴れているような野性的なお酒だ。

おすすめシチュエーション:合わせる料理は肉系がとても好相性。ソーセージの素焼きとか最高だ。飲む時の温度は常温以上がよいが、常温はなかなかキツめの味なので、熱燗で柔らかくするといい。好みの温度を探ろう。

評価:70点/100点(日本酒として合格点。かなり個性的なので、味わいがいがある)

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さあ、古酒がおいしい季節!ということで、熟成酒をいろいろ買ってる神奈川建一です。レビュー第一弾はこちらのお酒、宮城の「一ノ蔵 熟成酒 招膳(いちのくら しょうぜん)」だ。300mlのプリティーな瓶がイケてる、一ノ蔵のレギュラー商品である。なんか名前を見る限りは、正月用のお酒みたいだよね。3年以上熟成したお酒(恐らく複数のブレンド)で、精米歩合85%の純米酒だ。

一ノ蔵、ぱっとラインアップ見る限りは、これが唯一のレギュラーの熟成酒商品みたい。なんでこの小さいのだけ出し続けてるのかなーと思ったのだけど、熟成技術の継承が目的じゃないかなって思う。日本酒の古酒って市場でまったく認知されていないけど、凄く奥深い酒文化なのだ。大きい蔵がそういう技術を保全していこうって努力してくれるのは、実に心強いと思う。実際最近出たマディラワインの技術を応用した「Madena(マデナ)」という一ノ蔵の熟成酒は、各方面で賞取りまくりらしい。一ノ蔵の努力が実を結んでるねぇ。


さて、お酒を飲んでみましょう(常温)。まずは香りと色から。お酒の色は写真のとおり茶色だけど、これは古酒でもまだまだ薄いほう。なので、いわゆる熟成感(甘いカラメルの味や、ビターチョコレートを思わせる苦味など)は薄いと思われる。香りは・・・酸っぺぇ!?米酢か?と疑うぐらいの酸の香り。これ、知らない人が嗅いだら腐ってると誤解されそう(笑)。

味の方は・・・紹興酒に酢を混ぜた感じ!「えー!?」って思う人もいるかもしれないけど、悪くないぞ。予想通り熟成感は少く、苦味は酸味に隠れてしまう程度にしかない。甘さはちゃんとあるので、甘く醸造して酸度を高めにしたお酒を、熟成で角を取った・・・そんな商品だろうね。トゲがなくまとまっているのは、さすが古酒って感じ。

しかし、口当たりいきなり強烈な酸味がくるので、僕としては飲みにくい!これ、酢を飲む時つらいのと同じ理由だよね。いきなり酸とか苦味とかが口の中に入ってくると、人間は本能的に吐きたくなるのだ。そこでおすすめが熱燗!口当たりがぐっとお湯っぽくなるので、いきなり酸味アタックを食らわないのだ。しかしその後はしっかり酸っぱいし、コクもあるのでとてもおいしい。ぜひやってみて。

明らかに単独で飲むのではなく、料理とペアリングして飲むべきお酒。もう、ごっつい肉料理とかいいはず!酢豚とかだとどうなるのか気になるなぁ。またタイ料理やベトナム料理でも試してみたい。こう、想像するだけでワクワクするお酒だ。

「一ノ蔵 熟成酒 招膳」、パンチの強い個性派古酒だった。購入したら、ぜひ自由な発想で食事に合わせてみてほしいぜ!

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名称
:一ノ蔵 熟成酒 招膳(3年以上熟成 純米酒)
精米歩合:85%
酒米:不明
アルコール度:15%
日本酒度:ー12~-10
酸度:不明
蔵元情報:株式会社 一ノ蔵
購入価格(税込):532円/300ml
購入日:平成29年10月ぐらい 
購入店未来日本酒店(東京都渋谷区)







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