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味の傾向:
アル度高めだがそれを感じさせない穏やかさの演出と、逆にアル度を活かした酸味ある余韻が上手い純米大吟醸。フルーティと言うほど強くはないが、甘味もうま味もある。開栓当日は味のりがイマイチで、2日目以降に本領発揮するスロースタート型だ。

おすすめシチュエーション:冷酒はちょっと温度上げて、香りも含めて楽しもう。酸味が特徴的だが甘味もうま味もほどほどにあるバランスのよい味なので、料理は和食にこだわらずにOK。マグロのマリネ、ロースハムのパテ、粗挽きソーセージなどに積極的に合わせてみよう。

評価:70点/100点(良い出来だが、値段に見合った感動が少ないのが難点)

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さてさて、今回は日本酒宅配サービス「saketaku」から届いた3本目の日本酒をご紹介だ。栃木の第一酒造がつくる「開華(かいか) 純米大吟醸」である。この銘柄は関東ではあまり見ない気がするが、あの立春朝搾りを初めてつくった銘柄として有名だ。この純米大吟醸は720mlで2916円税込という、堂々たるフラッグシップ級の商品である。

このお酒、僕が最近飲んだお酒と違って、開栓当日は味が悪く翌日以降グンとおいしくなるタイプの日本酒だった。やー、こういうの久しぶりだね。新政美丈夫高砂など「開けたその日が飲み頃!翌日以降?知らんがな!」というのが連続したもんで。正直、この開華みたいなタイプが好きなんだけど、早飲み系もそれでしか味わえないテイストがあるから困る。この後に書くレビューは、開栓後2日目以降の味について書いているぞ。


さてそそいでみる(温度は15℃ぐらい)。ほう、お酒の色はわりと黄色い。そして、あ、やべっ、ちょっとヒネてるぞ。やはり出荷後半年近く経ってるとリスクあるんだなぁ。まあ、ちょっとなんで無視していく。香りは典型的な甘い果実感ただようタイプで、酸っぱい香りも十分あるので、マンゴーや完熟リンゴのような酸味を期待させるイメージに感じられる。

ごくりごくり。酸味がぐんぐん伸びていく、尻上がり系すっきり旨口大吟醸だ!ほ~、こうきたか。いいじゃないの。45%精米の大吟醸らしく、口当たりは透明感あって良い。滑らかさも上々。最初はちょっとだけだった酸味は、中盤から後半にかけてぐんぐん強くなっていき、フィニッシュでは確かな酸味とともにシューッとキレていく。う~ん、いいねぇ。好みですよ。ぱっと読んだ感じ、流行のお酒のように聞こえるかもしれないけど、どちらかというとクラシックなタイプ。而今ではなく出羽桜、みたいな。伝わるかな(笑)。

このお酒の美点は、最後の余韻の丁寧さ。アル度が16~17%という、なかなかの高アルコール酒なのだが、飲みきる時にそれを感じさせないのがいい。このあたりは高精白のお酒の作り方はわかってるんだなぁと感じる。それでいて酸味の伸びやかさを支えるために、高いアルコール濃度を活かしている。やるじゃん!


と、なかなかの好評価だけど、残念なのがお値段。2916円の味じゃーないよなーというのが、正直な感想。日本酒安すぎ問題はわかってるつもりだけど、この開華よりおいしい吟醸酒は、4合2000円以下でごろごろあるから。さすがにこのコストパフォーマンスで、関東圏で戦うのは厳しいよね。

「開華 純米大吟醸」、値段と味の組み合わせは、良いお酒に慣れてしまうと戻れなくなる、そういうものなんだなぁと再確認したお酒だった。今度は日常酒の商品を飲んでみたいね。

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名称
:開華 純米大吟醸(H28BY 火入れ)
精米歩合:45%
酒米:山田錦100%
アルコール度:16~17%
日本酒度:-1~+1
酸度:1.2~1.4 アミノ酸度:0.9~1.1
蔵元情報:第一酒造 株式会社
購入価格(税込):2916円/720ml(saketaku初回特典で購入)
購入日:平成29年11月30日
購入店saketaku





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