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味の傾向:
無駄な香り、無駄な味がない、見事に洗練されたうま味&酸味メインの純米大吟醸。甘味はほんのりと添えられているぐらいのドライな味だ。しかし滑らかさから生まれる「色気」があり、淡白さとは無縁のつくり。少ない醸造経験で、よくここまでつくったものである。

おすすめシチュエーション:とっても良い純米大吟醸なので、ぜひワイングラスを使って飲もう。温度もセオリー通り冷やしすぎない10℃~15℃ぐらいで。しかし精米歩合50%の気楽な大吟醸なので、普段づくりの料理と合わせて。トマトとモッツァレラのカプレーゼ、鱈豆腐、淡白な食材で楽しもう。

評価:80点/100点(完成度の高いお酒。ドライ系フルーティ酒が好きなら超おすすめ)

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今回は長崎壱岐島のお酒「横山五十(よこやまごじゅう) 純米大吟醸 白ラベル 火入れ」をご紹介。某所で「これは飲んでおけ!」と言われ、さっそく横浜の暁の蔵で飲んだら大ヒット。その後酒屋めぐりしたら、偶然見つけたので購入してきたのだ。同じく九州のお酒である田中六五と間違えやすいのは内緒だ!横山六五とか言っちゃうのよね・・・。

このお酒は復活蔵による日本酒だそうで、23年ぶりに復活した壱岐島唯一の蔵がつくっている。しかし、まだ設備が用意できないので、山口県の東洋美人の設備を借りてるのだとか。もしかしたらもう壱岐島でつくってるのかな?ちょっとわかりません。つくりはじめて5年ぐらいのはずなので、まだまだ新米と言っていいぐらいの蔵元。しかし、最近の日本酒界は経験より才能の世界。どうやらこの横山五十もそうらしいですよ?さっそく飲んでみようか!

スペックは山田錦を使った精米歩合50%の純米大吟醸。一回火入れである。酵母は不明だ。どうやら50%の純米大吟醸のみのブランドであるらしい。だから横山「五十」なのね。なるほど。


もちろんリーデルのグラスに冷酒でそそいでみる。色は淡い黄色。香りをかぐ。おほほほほぅ~。いい匂いですよぉ。綺麗なリンゴ系の香りです。そこに青くささが加わるので、果樹園から採れたてのリンゴという雰囲気。これは瓶燗火入れですな。いいところは無駄な香りがないこと。セメダイン系や酸っぱい匂いなど、吟醸系では出やすい香りが上手に消されており、嫌な気分になる人はほとんどいないだろう。いいぞいいぞ。

さて、飲んでみる。いやぁ、いいですなぁ!マスカット系純米大吟醸。それでいて後味に苦味も渋みも辛さもない!酸味の一人舞台が楽しめるドライ系日本酒だ。あー、これ好き。僕の好みにめっちゃ合う。フルーティなのにドライってやつです。うま味と酸味がメインなのに、ほんのちょっぴりの甘さがお酒を色っぽくしている感じのお酒。香りの効果も大きいと思うんだけど、味のバランスが絶妙なのよね。僕が飲んだ中では、あたごのまつ特別純米新政のエクリュがその系統だ。味が似てるってわけじゃないのだけど。

しかし、うまい。とにかく杯が進む。その理由はアル度16%をパーフェクトに押さえ込んだ後味!15%より味のりがよくなるから便利な16%だけど、後味で強いアタックを生みやすいという欠点がある。しかし、横山五十、綺麗にこなして優しい酸味(+アクセントレベルの渋み)でキレる。いやいや、つくりはじめて5年でこれ?すげえよ。

さらに僕が気に入ったのが、劣化耐性。3日ぐらいは大丈夫だ。これは火入れ特有かもしれないけどね(横山五十は生酒も多い)。3日目なんて甘味が少し多めにのってきて、これまた好きな人は好きだろうなぁって感じの仕上がりになった。いや、見事!おいしい!


これは、かなりのものっすよ。う~ん、噂違わずだなぁ。食前・食中・食後までこなせるオールラウンドプレイヤーなお酒だ。僕が好きな「一升瓶それ一本あるだけで満足なお酒」カテゴリーに入るね。普通は本醸造系がこれに該当するんだけど、横山五十純米大吟醸、合格だぜ。

「横山五十 純米大吟醸 白ラベル 火入れ」、ぜひ他の商品も飲みたくなる傑作な一品だった。要注目ですよ、皆さん!

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名称
:横山五十 純米大吟醸 白ラベル 火入れ(H29BY)
精米歩合:50%
酒米:山田錦100%
アルコール度:16%
日本酒度:不明
酸度:不明
蔵元情報:重家酒造 株式会社(長崎県)
購入価格(税込):1985円/720ml
購入日:平成29年1月17日
購入店籠屋 秋元商店東京都狛江市








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