味の傾向:素で飲むと地味、食中で飲むと甘味たっぷり滑らかさマシマシな典型的日常酒だ。純米吟醸だが香りは少なく、食事の中で立つ酸を軸に楽しむ食中酒である。いい意味での田舎酒。東京より、岩手で飲んだほうがきっとうまいだろう。
おすすめシチュエーション:冷酒で気軽に飲もう。熱燗は試してないけど、過度に酸が立たなければいいと思う。食事は素朴な家庭料理で。濃いめの味付けの方がいいかな~と感じる。お好み焼き(オタフクソース)、けんちん汁、いくら醤油漬け、鴨の燻製などなど。
評価:70点/100点(昔ながらの地酒。岩手で飲んだほうが絶対おいしい)
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さあ、再びsaketaku銘柄である!(僕が定期購入している日本酒通販サービス。詳しくはこちらをどうぞ)。前回の安東水軍もそうだけど、このお酒も全く知らないし飲んだこともない!それが岩手県の岩手銘醸のお酒、「岩手誉(いわてほまれ) 夢ふぶき 純米吟醸」である。Twitterに写真をアップしたらさっそく反応があって、どうやらあのタクシードライバーをつくっていたのはここらしいのね。タクドラ好きだったなぁ・・・(遠い目)。
さてこのお酒、ラベルの情報はしょぼくて役立たないけど、公式HPはなかなか充実していて詳細がわかる。どうやらオール岩手のつくりらしくて、酒米は岩手の「吟ぎんが」、酵母は「ゆうこの想い」(穏やかな香りを出すらしい)を使ってるそうだ。数値は精米歩合50%、アル度15.8%、日本酒度+2.5、酸度1.5である。ぱっと見の印象は「普通」って感じ。恐らく一回火入れの加水でしょう。
そそいでみる。うーん、色も普通ですねぇ。濃くもなく薄くもなく。香りは・・・おうおう、まったくしないぞい!(笑) 微弱な乳酸の酸っぱい香りがメインのそっけない吟醸香だ。いや、吟醸の香りしないから吟醸香じゃないか。僕は華やかな香りただよう吟醸酒から日本酒に入ったから、こういう仏頂面の吟醸酒に出会うと戸惑ってしまう。甘い香りのない吟醸酒ってのはいくつもあるから、つくる意義はあるだろうけど、どういう理由かなぁ。今度勉強したいぜ。
飲んでみよう(冷酒)。あ~地味だ、地味酒だ。でも、これで必要十分と言われると納得してしまう、そんな味。口当たりすぐ酸味と苦味のアタックをくらう。別にそんなに強い味ではないのだが、やはりこの2つの味のペアが最初から目立つと辛い。少なくとも乾杯酒としては失格である。
しかし、これが食事しながらだと全く印象が異なる。途端に甘味がじんわりとお酒の中から出てきて、食事のうま味と合体して口の中が幸せいっぱいになるのだ。詳細には試せなかったけど、たぶん醤油やみりん系とのペアリングじゃないだろうか。また炭水化物系(うどんとかご飯)だと、酸味が主張してきて、食事にリズムをつくってくれる。これ、晩酌でご飯は最後みたいな食事スタイルの人は嬉しいんじゃないかな。またお酒の温度が上がると滑らかさも十分に出てくるので、これまたよい。
飲みはじめからしっかりした食事を用意するスタイルのためのお酒・・・つまり毎日の晩酌のための日本酒。うーん、理想的な日常酒だねぇ。吟醸酒なのに華やかさゼロなのも納得だぜ。そしてこういう地元での消費を目的としたお酒は、現地で飲むのが最高なはず。岩手行ったら、まず飲んでみたいお酒だね、岩手誉。
「岩手誉 夢ふぶき 純米吟醸」、なかなかの佳作と言える日本酒だった。まだまだこういうお酒が日本中にあるかと思うと、わくわくするぜ!
名称:岩手誉 夢ふぶき 純米吟醸(H29BY 火入れ)
精米歩合:50%
酒米:吟ぎんが100% 酵母:ゆうこの想い
アルコール度:15.8%
日本酒度:+2.5
酸度:1.5
蔵元情報:岩手銘醸 株式会社(岩手県)
酒米:吟ぎんが100% 酵母:ゆうこの想い
アルコール度:15.8%
日本酒度:+2.5
酸度:1.5
蔵元情報:岩手銘醸 株式会社(岩手県)
購入価格(税込):1542円/720ml
購入日:平成30年1月31日(到着日)
購入店:saketaku(通販サービス)
購入日:平成30年1月31日(到着日)
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