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味の傾向:
塩味と勘違いしそうな独特な苦味が特徴の、辛口系純米吟醸酒。この味が蔵の特徴であることはわかるが、どう接すればいいのか迷ってしまう。香りは実にエレガントで、吸い込むとウットリするほど。

おすすめシチュエーション:うーん、とりあえず冷酒だろうけど、どう飲んでも難易度が高いような・・・。合わせる料理も正直わからない。単独で飲むには苦さがキツイし、食事と一緒だとその個性的な味が仇になり、通常のルールでは対応できない。すまん。

評価:65点/100点(千葉地元民に、飲み方を教わりたいお酒)

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今回は久しぶりのsaketaku銘柄、千葉の「旭鶴(あさひづる) 純米吟醸 H29BY」である。千葉の銘柄の中でも、東京や神奈川ではめったに見ないお酒ではないだろうか。saketakuを利用していると、これでもか!と見たことのないお酒が送られてくるから驚く。日本ってほんと広いよ、うん。このお酒はごく普通の火入れ純米吟醸のようで、アルコール度15~16%、日本酒度+1、酸度1.3だそうだ。もちろん加水しているでしょう。

前回はこの銘柄の大吟醸を飲んだのだが・・・なんとも名状しがたい味だった。いや、不味いわけじゃないですよ?なんと、味の中に塩っぱさが存在するのだ(塩味は日本酒に存在しないはずなのに!)。これは僕がそう感じただけであって、人によって表現が変わると思うけど、とにかく今までにない体験だったのは確かなのだ。結局最後まで、どうやって飲むのがいいのかわからなかったが、はたして今回のお酒はどうだろうか?


冷酒で注いでみると、色はけっこう黄色い。わりと熟成しているのか。うーむ、塩味に錯覚する苦味の存在を感じるなぁ・・・大丈夫か?(笑) 香りはすっばらしい。生クリームに青りんごをすり潰して溶け込ませたような匂いだ。熟成から出る香り(飴っぽい香り)はあるけど、上手に隠されている。は~、こういう雑味の少ない香りは日本酒の優れたところだよなぁ。このお酒は、そこをしっかり体現できているようだ。

飲んでみよう。うん、甘味の少ない辛口よりの純米吟醸酒だ。そしてしっかり塩っぱい。またかよ!と叫んでしまったぜ。これでわかった、ちゃんと狙ってつくってるね、蔵元。よーく味を探ってみると、どうやら酸味と独特な苦味が合わさって、塩味のようなエグみをつくっているようだ。僕にとってはこんな表現になってしまうけど、意図的につくった味なら、このお酒が似合う食事やシチュエーションがあるんだろうなぁ。どんなものか、聞いてみたいものである。

ただこの塩味(苦味)、味の流れの最初からあるんだよね。これがいただけない。やはり苦味や酸味が前に出すぎると、日本酒としては良くない設計になる。苦味ってのは人間は本能的に避けるものだから、口当たりから存在すると「ウェッ」ってなるものだ。最近飲んだお酒だとMUZEのbeta0.6だね。もちろん、菊姫山廃天狗舞山廃のように、最初からわざと苦いお酒もあるけど、これらのお酒は分厚いうま味や甘味があるので、バランスがとれるから大丈夫なのだ。この旭鶴はそういう酒質じゃないから、この苦さは評価できないなぁ。


はい、今回も僕の理解を超えるお酒でした、「旭鶴 純米吟醸 H29BY」。ほんまどう飲むんだろ。魚って気にもなれないしなぁ。つくりが悪くてこういう味じゃない分、余計に気になる。もし、千葉県民の方が読者にいたら、ぜひ教えていただきたいものである。

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名称
:旭鶴 純米吟醸 H29BY(火入れ)
精米歩合:55%
酒米:匝瑳市佐藤農園産酒米100%
アルコール度:15~16%
日本酒度:+1
酸度:1.3
蔵元情報:株式会社 旭鶴(千葉県
購入価格(税込):1512/720ml
購入日:平成30年2月28日
購入店saketaku(通販サービス)



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