P1150562
味の傾向:熟成感からくる独特の甘味と苦味のハーモニーがザ・伏見酒!と言いたくなる、甘辛口の純米吟醸生酒。アルコール度14%のせいかそこまで生酒っぽさはなく、青臭い香りを想像すると肩透かしを食らう。酸味が少なく、まさにクラシック日本酒だ。

おすすめシチュエーション:冷酒専用なので冷やして飲もう。でも、個人的には燗もいけそーだなーと思った。味的には食中酒なので、食事と合わせて。公式サイトでは、カプレーゼ、アボガドサラダ、鱧の湯引き、クリームチーズなどが推薦されている。やや酸味のあるクリーミーな肴がベストだそうだ。

評価:65点/100点(味は凡庸だけど、このチャレンジは評価したい)

◆◆◆

梅雨に入りジメジメした天気とともに、温度がじわりと上がりつつある昨今、皆さんいかがお過ごしだろうか。蒸し暑くなってくると、こうフレッシュな生酒で乾杯したくなるよネ!あの青臭い感じと、舌を楽しませる新鮮なアルコール感がたまらないのだ。当ブログの定番夏酒である仙禽かぶとむし玉川アイスブレーカーのどちらも生酒だしね。いやあ、1年中生酒が飲めるなんて、現代に生まれてよかった!

しかし、スーパーやコンビニなどの量販店の棚に目を向けると、生酒を見かけることはほとんどない。かろうじて菊水のふなぐちがあるぐらいだ。そう、生酒は品質管理がとても難しいのである。この前の生酒保管失敗談記事で書いたとおり、半端な温度で保管すると、あっという間に味が崩れてしまうのだ。結果として、スーパーなどでは加熱処理済みである火入れ酒メインの品揃えとなる。

これではイカンのでは?このおいしい生酒の魅力をもっと幅広く味わってもらうべきでは?そう考えた三菱食品が、量販店向け生酒専用ブランドを企画した。それが、この「生冷 KIREI(キレイ) からくち、するする」であーる。

いやー、いいよね、この大手流通らしい商品。量販店の日本酒棚に進化をもたらそうという気概を感じる。こういうことこそ、大きな会社に期待したい試みだと思うな。この商品は、お酒の醸造を京都の玉乃光が担当している。他にシリーズとして、「あまくち、するする」(萬屋醸造店)、「やわらか、するする」(福光屋)が存在するぞ。名前も直感的でいいなぁ。全商品、純米吟醸の生酒で、アルコール度は14%に統一されている。ネーミングやパッケージから考えるに、やっぱり女性層を狙っているのだろう。


企画は良し!それでは味はどうだ?さっそくグラスにそそいでみよう。ふーむ、かなり色は黄色い。こりゃ甘さと苦さを予感させますねぇ。香りは軽い感じ。そんなに感じませんね。やっぱり14%ゆえかな。バナナの香りに加えて、穀物やカラメルのような熟成香が出てるね。生酒らしいミントや青草のような香りはない。あれれ、生っぽくないのか?

ごくり、飲んでみる。完璧に玉乃光だね!(笑)熟成からくる苦さと甘味の独特なバランスが、ザ・伏見って感じだ。酸味は少なく、味の後半に苦さと一緒に綺麗な辛さを感じることができる。クラシックなお酒って感じだね~。京都や兵庫のお酒は酸味を抑えてつくるから、そこが古い日本酒の味をイメージさせる原因だと思う。

肝心の生酒っぽさだけど、僕はあまり感じなかった。これは僕らがよく飲む地酒の生酒が極端なせいだと思う。この生冷の生酒らしさは、ローアルコールや加水などのせいで割と落ち着いているのだろう。お酒の色の付き方からして、ある程度熟成もしてそうだしね。でも、普段日本酒飲まない人なら、新鮮に感じるんじゃないかな。


「生冷 KIREI からくち、するする」、そのチャレンジはぜひとも応援したい、でも味はおとなしめかな?という商品だった。同一シリーズの他のお酒も飲んでみたいね!

IMG_0760
名称
:生冷 KIREI からくち、するする(H29BY 純米吟醸酒 生酒)
精米歩合:60%
酒米:不明
アルコール度:14%
日本酒度:不明
酸度:不明
蔵元情報:玉乃光酒造 株式会社(京都府
購入価格(税込):600円ぐらい/300ml
購入日:平成30年5月15日
購入店:近所のドラッグストア




Twitterやってます。お気軽にフォロミー!
神奈川建一(@KanagawaKenichi) 

お酒ミライのFacebookページはこちら。いいね、もらえると喜びます!

Instagram始めました
神奈川建一