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味の傾向:
普通酒らしいアルコール感の強さはあるが、押しの強い酸味が味に立体感を与えている食中酒。千葉の地酒の中でも個性的な蔵らしく、普及品の価格帯でもオリジナリティがあり地酒として楽しめる。軽めのお土産として優秀。

おすすめシチュエーション:常温だと味にまとまりがなくなるので、冷酒をおすすめ。バラバラな味がピシッと揃うぞ。完全に食中酒なので、間違っても乾杯に使わないこと。その代り食事の相性など考えなくてもいい。家庭料理ならなんでもOKだ。

評価:65点/100点(普通酒に苦手感なければぜひ飲んでみよう。なかなかにいい出来だ)

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今回ご紹介するお酒は、千葉県の地酒・木戸泉!超酸っぱい個性派日本酒アフスシリーズで有名なところだね。このブログでは日本酒ベンチャーwakazeが発売した「ORBIA SOL」の醸造を担当していたり、新宿の「日本酒スタンド もと」での千葉祭りで飲みまくったりしましたな。セレクトしたのは木戸泉のローエンド商品「木戸泉 普通酒」。千葉県の柏に遊びに行った時に、地元の酒屋で買いました。公式HPのに載ってない容量(500ml)の商品で、他の千葉の地酒と同一価格でシリーズ展開されていたので、どこか別のところが企画した商品かもしれない。

この蔵元の特徴は、「山廃高温一段仕込み」という珍しい仕込み方法で全てのお酒をつくってるところ。僕も詳しくはないのですが、天然の乳酸を利用した木戸泉独自の製法で、超高酸度+たっぷりの甘味のお酒をつくることが可能なのだそうで。看板商品アフスの酸度4.6、日本酒度-32などを見れば、そのクレイジーっぷりは言うまでもなしだねっ。この普通酒も基本的に同じ仕込み方でつくられているので、こりゃ~楽しみだな!


冷酒でそそいでみる。ん~~、色は黄緑といったところかな。精白はあまり高くないようだ。香りはツンとする酸っぱさにに温泉卵的な香りがある。この温泉卵は硫黄化合物の匂いだそうだ。アミノ酸(味のうま味に関係する)の存在を示唆する香りだそうで。う~ん、味の濃厚さを予感させるぜっ。酸っぱい香りは乳酸なので、きっちり山廃仕込みなのがわかりますな。

飲んでみる。あ~普通酒ですねぇ。特有のエキスが薄まった感じがする。でも、酸味は力強く苦味を伴って芯をしっかり形成している感じ。ちゃんと個性を感じるぞ。やはり醸造用アルコールをたくさん添加しているので、もともとのお米のエキス成分が薄められて、普通酒独特の軽い感じになっている。しかし、厚めのうま味と一緒に感じられる酸っぱさはがっつり出ており、ちゃんと木戸泉のお酒になってるね。

木戸泉の純米酒原酒を、ぎりぎりまで水とアルコールで薄めたお酒って感じですな~。もともとある苦味もアルコールで加速されているので、口当たりからある程度感じられるし。じゃダメなのか?と言うとそうじゃない。味噌やみりん、醤油をたっぷり使った魚、肉料理などと飲むと、まるで甲類焼酎のような味を切る効果があるんだよね。これが実に料理を邪魔しないんだ。これには感心した。やはりいい普通酒は、庶民の食卓のためによく考えられてますよ。


「木戸泉 普通酒」、さすが木戸泉!と言ってよいお酒だった。万人にはすすめにくいけど、アル添に嫌悪感がないのなら飲んでみていいと思うぞ。ほぼ千葉県内のみでの流通だと思うので、千葉にいらした時は、酒屋で探してみてね。

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名称
:木戸泉 普通酒(H28BY? 火入れ)
精米歩合:65%
酒米:千葉県産米
アルコール度:15.5%
日本酒度:不明
酸度:不明
蔵元情報:木戸泉酒造 株式会社(千葉県
購入価格(税込):550/500ml
購入日:平成30年4月30日
購入店:マスヤ本店(千葉県柏市)



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