こんにちはー、お酒&ゲーム系Tシャツ屋・ケンザンプロダクツの神奈川建一(@KanagawaKenichi)です。
今回は読んでおもしろかった、お酒関係の本を紹介しようかと思います。こういう本、晩酌しながら読むのが楽しいんですよねぇ。普段、お酒の友がテレビだったりネットだったりする人にこそ、読んでもらいたいなって感じます。
今日は小阪剛さんの「あの人と、『酒都』放浪」をオススメ!

13人の著名人に酒飲について語ってもらったものを、著者がエッセイにまとめる小粋な本です。1人1人のページがコンパクトにまとまってる上に、章の最後にはお勧めの居酒屋が載ってるので、グルメガイドとしても使える。気分が高揚する良いトークばかりですので、読んだ後に「よし、ここいってみるか!」と即飲みにいけるのが素敵ですw
登場するのは太田和彦さんや吉田類さんといった飲み界隈の代表者達から、町工場経営者の藤原法仁さんまで。この藤原さん、タモリ倶楽部で炭酸ソムリエとして出演した方だったんですね~。下町のハイボールなどに使われる炭酸水を分析した方です。昔友人に聞いた時に「なにその番組、面白い!見たかった!」と思ったもんです。
居酒屋って、いわば家庭でも仕事場でもない第3の場って言われてますけど、この本を読むとその考えがますます確信に変わります。別のルール、別の世界と言いますか・・・。僕はどちらかと言えば家呑み派なのですが、同じ独り飲みだとしても、まったく違うんですよね。そう普段感じていたことが、これを読むと言語化されて理解できる気がします。
この文章、あーわかるわかるー!と手をたたきました。もともと1人で立ち飲み屋とか行っても、携帯を触る気にもならないのはどうしてだろうって思ってました。周りもそんな人ばかり。黙って立ってるのは電車の中と同じなのに、こうも違うんですよね。ただ、飲んで食べるだけ、それが目的。こういうストイックさ、日本的、禅的だなぁと思います。
これもいい話です。特に他のお客さんの話が肴だったりするところが。いい酒場ほど、不快な会話などなく、それとなく聞き流していても心地よいんですから不思議なものです。いい居酒屋はお客さんも含めていいお店なんですよねぇ。とても納得です。
他にも詩人の中原中也を語る章の佐々木幹郎さんや、競馬記者出身の作家・吉永みち子さんの半生居酒屋談義の章などちょっとアカデミックな文章があるかと思えば、都築響一さんのスナック談義があったりします。このスナックの話が眼から鱗でしてねぇ!
自分は人見知りで会話も苦手なので、スナックへ行くなんて、特に1人でなんてとんでもない!とか思ってましたが、この本を読んで考え改めようって思いました。なるほど、そういう考えもあるのか・・・・!いろいろな人の考えが語れれている本だからこその醍醐味ですね。いや、この章、いいですよぉ。
普段なんとなく通ってる飲み屋にこそたくさんの気づきがあり、それが面白い。なんというか、僕らの日常って、調べるとけっこう楽しいんじゃないか、そう感じさせる良著でした。 一章一章が短く、気軽に少しづつ読める構成がいい感じです。ぜひとも毎日の晩酌のお供にいかがでしょうか?オススメの一冊です~。
今回は読んでおもしろかった、お酒関係の本を紹介しようかと思います。こういう本、晩酌しながら読むのが楽しいんですよねぇ。普段、お酒の友がテレビだったりネットだったりする人にこそ、読んでもらいたいなって感じます。
今日は小阪剛さんの「あの人と、『酒都』放浪」をオススメ!

13人の著名人に酒飲について語ってもらったものを、著者がエッセイにまとめる小粋な本です。1人1人のページがコンパクトにまとまってる上に、章の最後にはお勧めの居酒屋が載ってるので、グルメガイドとしても使える。気分が高揚する良いトークばかりですので、読んだ後に「よし、ここいってみるか!」と即飲みにいけるのが素敵ですw
登場するのは太田和彦さんや吉田類さんといった飲み界隈の代表者達から、町工場経営者の藤原法仁さんまで。この藤原さん、タモリ倶楽部で炭酸ソムリエとして出演した方だったんですね~。下町のハイボールなどに使われる炭酸水を分析した方です。昔友人に聞いた時に「なにその番組、面白い!見たかった!」と思ったもんです。
居酒屋って、いわば家庭でも仕事場でもない第3の場って言われてますけど、この本を読むとその考えがますます確信に変わります。別のルール、別の世界と言いますか・・・。僕はどちらかと言えば家呑み派なのですが、同じ独り飲みだとしても、まったく違うんですよね。そう普段感じていたことが、これを読むと言語化されて理解できる気がします。
太田が1人で居酒屋に行ったときに考えることは1つしかない。
それは、「次何頼もうか」ということ。「座った瞬間からそれだけ。これが居酒屋での理想の境地。無念無想」。
東京でも名うての老舗居酒屋に行くと、一人客ばかりでシーンとしていることがある。ある者は天井を見上げ、お猪口を眺めて微動だにしない人も。
「みんな雰囲気に満足しているから、しゃべる必要がない。悟りの境地だね」。
---第1章 居酒屋は文化 太田和彦
この文章、あーわかるわかるー!と手をたたきました。もともと1人で立ち飲み屋とか行っても、携帯を触る気にもならないのはどうしてだろうって思ってました。周りもそんな人ばかり。黙って立ってるのは電車の中と同じなのに、こうも違うんですよね。ただ、飲んで食べるだけ、それが目的。こういうストイックさ、日本的、禅的だなぁと思います。
ビールを呑みながら、森下は静かに語った。
「居酒屋の常連にはいろんな人がいるけど、自分は店の人から『あの人、一体何が楽しくて来ているのだろう』と思われるタイプだね」。
山と同じように、酒場には、何人かで来る客と、単独行の客がいる。森下は後者。俗世間とは違う時間の流れる酒場に身を浸し、客同士の会話に耳を傾ける。
「高級な酒や料理、酒場の評価なんて興味ないね。変なオヤジやばあさんに会えれば楽しい」。
国は違っても、人々が酒場に求めるものは、非日常の体験。そう考えてる。
--- 第一章 居酒屋は文化 森下賢一
これもいい話です。特に他のお客さんの話が肴だったりするところが。いい酒場ほど、不快な会話などなく、それとなく聞き流していても心地よいんですから不思議なものです。いい居酒屋はお客さんも含めていいお店なんですよねぇ。とても納得です。
他にも詩人の中原中也を語る章の佐々木幹郎さんや、競馬記者出身の作家・吉永みち子さんの半生居酒屋談義の章などちょっとアカデミックな文章があるかと思えば、都築響一さんのスナック談義があったりします。このスナックの話が眼から鱗でしてねぇ!
「スナックってなかが見えないから入りにくいでしょ。それは家だからですよ」。
「家族のように酒盛りする常連客のなかに、『すみません』と言って入っていくわけだから、敷居が高い。でも、こたつに入れてもらって一緒に呑んでるうちに、家族の一員になれるわけですよ」。
外から店内の様子をうかがえないスナックに初めて入るには勇気がいる。全国のスナックを訪ね歩く都築は、一体どうやって店を探すのか。
「どこかスナック知らない?」。知らない土地で、都築は古い寿司屋に行き、たずねてみる。「おばさんしかいないよ」と言われたら、こう答える。「おばさんがいい。若くない方が」。
そして商店街の顔役たちが集う店に連れて行ってもらう。「おじさんが若い女性を求めていくのがスナックだと思ったら大間違い。女を売り物にする店は続かない。年配の人がやってる店の方が面白いんです」。
街とともに長い年月を歩んできた個性的なママ、マスターを慕い、地元の人が集う店は情報の拠点でもある。常連の輪のなかに入れてもらえば、自然と街のこともわかる。
---第二章 哲学と詩と歌と 都築響一
自分は人見知りで会話も苦手なので、スナックへ行くなんて、特に1人でなんてとんでもない!とか思ってましたが、この本を読んで考え改めようって思いました。なるほど、そういう考えもあるのか・・・・!いろいろな人の考えが語れれている本だからこその醍醐味ですね。いや、この章、いいですよぉ。
普段なんとなく通ってる飲み屋にこそたくさんの気づきがあり、それが面白い。なんというか、僕らの日常って、調べるとけっこう楽しいんじゃないか、そう感じさせる良著でした。 一章一章が短く、気軽に少しづつ読める構成がいい感じです。ぜひとも毎日の晩酌のお供にいかがでしょうか?オススメの一冊です~。
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