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味わいの傾向:熟れに熟れた甘味・酸味・旨味がドガーッと口の中に流れ込み、苦味で豪快にキレる迫力のあるお酒。アルコール度が17%もある強い日本酒だが、醸造用アルコールの添加があるので意外と飲みやすい。さすがは灘一流のお酒だ。

僕の評価:80点/100点(無印の剣菱とは明確な差があるお酒。濃いお酒好きにおすすめ)

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待たせたな!当ブログ最推し銘柄・剣菱のお酒をご紹介だァァァァァァッ!!「剣菱(けんびし) 黒松剣菱 H30BY」である!この日を待っていたぜっ。

言うまでもなく日本酒を代表する銘柄の1つですね。兵庫・灘の酒蔵の中でも異彩を放つメーカーですが、実に庶民に愛されており、関東でもスーパーはもちろん、コンビニですら一升瓶が堂々とお酒コーナーに鎮座するぐらいです。その味わいは、芳醇かつ濃厚と言える力強いもの。アルコール度も高いのですが、醸造用アルコール添加によるバランス調整が、見事な飲みやすさを提供してくれます。

さて、この「黒松剣菱」は無印の「剣菱」とよく一緒に並んで売られています。一応黒松剣菱の方が上位商品なのですが、値段は5合瓶で100円違うかどうかぐらいなものでして、正直なところ僕は「大して違わないんでしょ?」って思ってました。ラベル見てもほとんど一緒なんだもん(笑)。

剣菱は精米歩合を公開していないので(毎年お米の出来次第で変更しているため)、ラベルから読み取れるスペックはアルコール度17%のみです。一応日本酒ツーリズムさんに信頼できそうなデータがあったので引用してみます。そちらによると「アルコール度17%、精米歩合70~75%、日本酒度0~+1、酸度1.6、アミノ酸度2.4、醸造用アルコール添加、火入れ」とのこと。うん、今まで剣菱飲んできた印象からすると、かなり近いイメージですね。ポイントは低めの精米歩合と、高いアミノ酸度。味多めで旨味たっぷりという味わいが想像されるスペックです。

さあ、飲んでみましょう!

◆迫力ある旨味がグイグイくる!

味わいの第一印象(常温)は「濃厚な甘さと旨みが忽然となったお酒、そこに明確な酸味が紛れこみ、苦味を伴いつつドバーッとフィニッシュする濃淳旨口酒」というものでした。うおおお、こりゃあ濃いぞ!

お酒の色は黄金色、色がついているということは、間違いなく「苦い」ということです。香りはアルコール感ただよう甘い匂いに、硫黄のような香りもあります。このお酒が熟成を経ていることの証ですね~。

味わいは濃い濃い!甘味も旨みもドバドバです。加えて酸味もきっちり酸っぱい印象を出しつつ主張していくる!これだけアルコール度が高いお酒なので、苦味が目立ちそうですが、他が強すぎて霞んでしまうぐらい(笑)。それでいて飲みづらさが比較的少ないのは、やはりアル添のおかげですね。

ちなみに冷酒で飲むと、あまり変化はないのですが、甘さが控えめになり酸味がより一層くっきりしますね。飲みやすさはこっちの方が上かもしれません。

◆無印の剣菱とは全然異なるお酒

今回比較用に普通の剣菱も用意したのですが、味が全く違いますね。「剣菱」の方はずっとドライなんですよ。甘さも旨みも控えめで軽やか、特に後半のキレがシュッと消えてくれるので、何杯も飲めます。純粋な酒好きは「剣菱」の方が好きなんじゃないかな。

しかし、この「黒松剣菱」の濃厚さは凄いなぁ~。これだけ強ければ、濃い味噌の鍋物とかたまらなそうです。熱燗にして温度を合わせてキュっとね・・・あーたまらん!(笑)具は根菜をたくさん入れて、穀物感をお酒に合わせると楽しそうですね。

かなり個性的であるのだけど、多くの人に愛される汎用性も併せ持つこのお酒、さすが剣菱です。これこそバランスの良い日本酒というものですね。同じくグッドバランスな「剣菱」と、料理に合わせて使い分けるのが理想と言えましょう。

「剣菱 黒松剣菱 H30BY」、万人受けする濃淳酒ならこれで決まり。近くのスーパーで買えるお手軽傑作酒です。

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名称
:剣菱 黒松剣菱 H30BY(火入れ、アル添)
精米歩合:70~75%(たぶん)
酒米:山田錦&愛山
酵母:自社酵母
アルコール度:17%
日本酒度:0~+1(たぶん)
酸度:1.6(たぶん)
アミノ酸度:2.4(たぶん)
蔵元情報:剣菱酒造 株式会社(兵庫県
購入価格(税込):1100円ぐらい/900ml