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味の傾向:
白鶴の若手プロジェクト・別鶴の第2弾。アルコール度12%の低アルコール日本酒だ。単独で飲むとバナナのような柔らかな甘さがあるが、食中ではレモンを思わせる強烈な酸っぱさで楽しませてくれる。白ワインにも負けない酸味は、ペアリングのアイデアをおおいに広めてくれるだろう。

僕の評価:80点/100点(低アルコールは酸で支えるというアイデアを、しっかり実現した逸品)

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さて、白鶴のクラウドファンディング企画から生まれたブランド、別鶴(べっかく)のお酒を紹介しますよ~。今回は2本目「別鶴 陽だまりのシュノーケル H30BY」であります。どうです、いかにもシトラスな香りがしそうなこのパッケージ!カッコいい~。

1本目のお酒レビューはこちらをどうぞ。



別鶴プロジェクトは気合の入り方が2回りほど大きい若年層向け日本酒企画で、つい最近3本のお酒をリリースしました。僕はここが大好きでして、3本全部買っているのです。

前回の「木漏れ日のムシメガネ」が食前酒なら、こちらは食中酒に向いているお酒だとか。特徴は「柑橘類の果皮のような香りとほろ苦さ」というもの。うーん、これだけでどんな味わいか想像できちゃいますね。

おすすめのシーンは「青空の下で乾杯!」、おすすめの料理は「ソーセージのグリル、マルゲリータなど」、わかりやすッ。

次はお酒ミライらしく、お酒のスペックを確認していきましょう。

アルコール度:12~13%
精米歩合:78%
日本酒度:-30
酸度:4.0
純米、火入れ、白麹一部使用、樽酒一部使用、原酒

前回の木漏れ日のムシメガネと同様、低アルコールで日本酒度大幅マイナス、酸度超高い、精米歩合低め、などの要素は共通していますね。白麹も樽酒も同じです。ただ、日本酒度がかなりプラスに寄っていて、酸度も半分ぐらいになってかなりマトモになっています(笑)。

極端さを減らして食中に馴染むような設計なのでしょうか。味わいで柑橘系を名のるぐらいですから白麹感が強いと思われますが、さあどうでしょう。

◆レモン!ライム!グレープフルーツ!!

味わいの第一印象は「香りも味わいもほんのり甘くてバナナみたい。しかし食中では豹変。爆発する酸味に青っぽい苦味が強烈にシトラス系の味わいを主張してくる」というもの。いやぁ、これはかなりのジャジャ馬だぜ!でもうまい!

上に書いた通り、お酒単独では柔らかさがあります。何杯か飲むと酸味は強くなるけど、大量に含まれている糖分が円やかさを生んでいるし、低アルコールゆえの刺激の少なさが優しい印象をつくっているんですね。

それが食事と一緒に飲むと酸味が弾けだすんです。この酸っぱさはまさにレモン、まさにクエン酸!(白麹から生まれる酸)。白ワインとは違う甘さと酸味が混ざった感じは、まさに日本酒です。こういう味って、ある意味はちみつレモンと同系ですよね。

これは確かにソーセージに合うわぁ。もちろんマルゲリータも!独特の苦味はライムを思わせて、爽快な気分にさせてくれます。この苦味もアルコールの苦味ではなく酸の苦味なので、より自然な感じですね。アル添系のストレートなアルコール感が苦手な人でも楽しめると思いますよ。

◆日本酒+酸の将来性を感じる1本

前回の木漏れ日のムシメガネ同様、酸味主体の日本酒の可能性を見せつけてくれるお酒でした。3本の中では一番バランスがいいですね。ムシメガネで感じた口当たりの弱々しい感じも克服されていて、低アルコール日本酒とは思えない完成度です。

ただ、個人的にはムシメガネの突き抜けた味わいが感動的で、こっちはちょっと点数下がりました。十分うまいんですけど!あと、新政の亜麻猫にかなり似ているんですよね。白麹のイメージに引きづられているのでしょうがないのですが、バランスがいい分感動が少なく感じられるのかもしれません。

低アルコール日本酒は、いろいろな蔵元がチャレンジしている注目のカテゴリーですが、その中でも別鶴は頭ひとつ抜けて完成度が高いです。当ブログを読んでる皆さんには、ぜひ一度味わってもらいたいなぁ。

「別鶴 陽だまりのシュノーケル H30BY」、酸味が好きな方にはぜひとも飲んでもらいたいパーフェクトな完成度の日本酒。見かけたら即飲みですよ!

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名称
:別鶴 陽だまりのシュノーケル H30BY(純米、火入れ、原酒)
精米歩合:78%
酒米:白鶴錦100%
酵母:自社培養
アルコール度:12~13%
日本酒度:-30
酸度:4.0
アミノ酸度:不明
蔵元情報:白鶴酒造 株式会社(兵庫県
購入価格(税込):7500/720ml×3本セット
購入日:平成31年4月28日
購入店:Makuake(クラウドファンディング)

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