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味の傾向:
あの奈良の美吉野醸造が高級酒ブランドのためにつくった日本酒。お酒でお酒を仕込むことにより濃醇なお酒に仕上がっているが、12%という低アルコールのおかげで後味が超すっきり。苦みをほぼ排除できているので、食後のデザート酒にぴったりだ。

合わせた料理:カマンベールチーズ、みかんのドライフルーツ(砂糖がけ)

僕の評価:80点/100点(猛獣を調教して正装させたようなお酒。その苦労に乾杯)

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今回はうちでは珍しい高級酒をご紹介。「SAKE100(サケハンドレット) 天彩 H30BY」です!ブランドを経営されている株式会社Clearさまよりいただきました。誠にありがとうございますッ。読み方は「あまいろ」と読みますよ~。

SAKE100は「100年誇れる1本を」をキャッチコピーに、最良の日本酒をコストをたっぷりかけてリリースする高級日本酒ブランドです。あのSAKETIMESを運営している株式会社Clearが企画しているのが大きな特徴ですね。ラインアップなどの詳しい情報は下の記事を参考にしてください。



この天彩は「デザートSAKE」という挑戦的なコンセプトで開発されたそうですが、その醸造を担当するのは奈良の美吉野醸造なのです。美吉野醸造が自社で販売する日本酒・花巴と言えば、全商品酵母無添加などのぶっ飛んだお酒をつくりつつもギリギリのところでとどまるバランス感覚が人気のブランドとして知られていますね。ここをパートナーに選ぶあたり、SAKE100の目利きのよさを感じさせます。

では、スペックです。

アルコール度 12%
精米歩合 70%
日本酒度 不明
酸度 不明
アミノ酸度 不明
純米 貴醸酒 一回火入れ 酵母無添加

数値はほぼ非公開ですが、他の商品は公開しているので、天彩のロットごとの数値のばらつきが大きく公表できないのが原因じゃないかと思います。寺田本家など自然派の仕込みをする蔵ではよくある話ですね~。

注目ポイントは12%という低アルコールと貴醸酒仕込み(水の代わりに酒で酒を仕込む方法)の2つでしょう。どちらもお酒の中の糖分が大幅に増えるのが特徴です。大量の糖分をあの美吉野醸造がどう料理するのか。これは楽しみになってきましたよ!

◆苦みがない・・・・!

味の第一印象(冷酒)は「カスタードを思わせる濃密な甘味&旨み!それでいて苦みはまったくない。まさにお酒の形をとったデザートだ」というもの。おひょひょひょ、甘露、甘露~~~!

お酒の色は見事な黄金色!こりゃあコッテリ濃厚な味わいを予感させるやつですわぁ。そして香りは「漬物!酸っぱさ!カラメル!」が満載。ぐおー、発酵感がキッツい。さすが美吉野醸造、高級酒でもアクセル全開です。これは苦手な人も多いから、ワイングラスより香り軽くなる平盃のような酒器がいいと思います。

このお酒にカマンベールチーズを合わせると、チーズの塩味のおかげでより一層甘味がまして艶やかになって、まさに甘露です。上質感がハンパないですな。やはり発酵食品との相性は抜群です。

次にみかんのドライフルーツと一緒に飲んでみました。僕が食べたのは砂糖がかかっているタイプのものですが、これもうまい!こちらだとお酒の甘味が減って隠れていた苦みが出てくるのですが、じんわりとした優しい苦みでむしろ心地よいぐらいです。紅茶やほうじ茶のような苦味というか・・・このお酒の別側面が楽しめましたね。

◆これを高級酒として出すのが素晴らしい

日本酒の熟成酒などで味わえる「重なり合った甘さ」という特徴を全面に出した、まさにスィートデザートSAKEでした。低アルコールにしたことにより苦みをほぼ排除できたため、よりデザート感が増した商品になったと思います。コンセプトどおりの見事な1本ですね。

このお酒のお値段は500mlで7300円です。これだけ尖ったお酒にこの価格は思い切ってますね。明確に富裕層をターゲットにして、この味を売っていこうというのが素晴らしい。お酒は高いほど価値があると理解している層にどう受け入れられるのか、興味深い商品と言えましょう。

「SAKE100 天彩 H30BY」、新しい消費者を開拓して「日本酒の重厚な甘さ」という味わいを広めようとする野心的な1本です。ブランドも含めて、これからが楽しみですね。

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名称
:SAKE100 天彩 H30BY(純米、貴醸酒、一回火入れ)
精米歩合:70%
酒米:不明
酵母:無添加
アルコール度:12%
日本酒度:不明
酸度:不明
アミノ酸:不明
蔵元情報:美吉野醸造 株式会社(奈良県
購入価格(税込):7300円/500ml
購入日:令和1年9月13日
購入店:株式会社Clearさまよりの頂き物

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