写真 2020-02-20 21 52 59
味の傾向:
黒龍のリーズナブルな吟醸酒。香りは柔らかくアルコール度は低く、いかにも食事とどうぞと言わんばかりのお酒だ。単独で飲むとほのかな酸味が感じられるスッキリとした味わい。食事と一緒だと甘味が浮かび上がりこれまたおいしい。

僕の評価:80点/100点(素材の味をいかした料理には素晴らしく似合う)

◆◆◆

さあ、待ちに待ったお酒の登場だぁ!「黒龍(こくりゅう) いっちょらい R1BY」であります。言わずと知れた福井県のトップ銘柄です。個人的には西の横綱と呼んでいますね(東は高木酒造)。

このいっちょらいは黒龍ブランドの中で一番安い、定番の日常酒です。そのお値段は一升で2700円ぐらい、4合で1300円ぐらいです。リーズナブルぅ!日本酒はトップ銘柄でも定番酒は買いやすくてありがたいです。ワインじゃこうはいかないよね。

アルコール度15%で醸造アルコール添加の吟醸酒です。このパターンのお酒はアル添を使いこなす蔵元さんが好んでつくる傾向がありますね。十四代や磯自慢などがまさにそう。ブランドの味わいを追求しつつもコストパフォーマンスよい商品をつくることができるスペックなのでしょう。僕の大好きなジャンルでもあります。

さて恒例のスペック確認ですが、酒屋さんごとにバラバラで特定できない!(泣) しかも、公式HPとも違うという。息の長い商品なので、毎年毎年微妙に数値が違うのだと思います。しょうがないので、日本酒度だけですが公式の数値を利用します。

アルコール度 15%
精米歩合 55%
日本酒度 +5.5
酸度 不明
アミノ酸度 不明
加水あり、吟醸づくり、アル添、火入れ

さすがにこれだけだとなんとも判断できませんが、過去の数値を見ると日本酒度+4、酸度1.2とかが確認できるので、今年のはわりと糖分少なめで仕上がっているのかもしれません。黒龍は酸度が低いことで有名で、このいっちょらいも酸度1.0(日本酒としてはほぼ最低値)の時もあったようです。最近のいっちょらいは他の黒龍よりは酸度高めだそうなので、そのあたりを意識しつつ飲んでみましょう。

◆普通の味なのにとてもおいしいという矛盾が素敵

お酒を注いでまず色を見てみますが、かなり透明な感じですね。火入れなのにこんなに薄いのか・・・、やっぱり糖分が少なくてアミノ酸も少ないのでしょうか(両方とも多いとお酒の色は黄色くなりやすい)。まあ、アルコール度15%まで加水した上にアル添していいますから、ずいぶんお酒が薄まっているのもあるのでしょう。炭素ろ過の可能性もありそうです。

香りは薄いですね。ワイングラスでティスティングしてもふわっと香るぐらい。フルーティだけどそれほどでもなく、むしろ爽やかなアルコールの匂いがメインでしょうか。う~ん、爽やか~な味を予感させますよぉ。

味わいはすっきり爽やか!やっぱりこれですよ。舌触りは滑らかで、いかにもお水で薄まっているお酒の印象です。これはこれでとても飲みやすいんです。やはり酸味が目立ちこれが爽やかな印象をつくっているのですが、主役でありつつも目立ちすぎないのでとってもお酒に馴染んでいます。味の後半苦味が少しあるのですが、この苦さは食中で役立ちます。

食中では甘さが出てきてこれまたうまい!この甘さがなんとも美味なんですよ。特に醤油系はヤバいですね。いっちょらいの甘さがビンビンに感じられます。合わせる料理はなんでもいいけど、やっぱり魚介で素材をいかした系でしょうね。もちろん刺身は最高、公式HP見ると鰻の白焼きもいいらしいです。あー、やはり味付けは少ないのがいいんですね!

◆気取らないお酒だけど、気取って飲んでも様になる

今回は一升瓶で買ったのでそれなりに長い時間かけて飲んだのですが、劣化とかはほぼなかったので安心でした。このミントのような爽やかな香りと味わいがいつでも飲めるのは素晴らしいです。通常だと生酒で感じることが多い「爽やかさ」ですが、黒龍はそれに頼らないでこの味を実現しているのですね。あいかわらず恐ろしい蔵元ですわ。

しかし、日常酒なのにこの清楚で上品な感じはなんなんでしょうね。ほんと派手さは皆無だしあくまで普通のお酒なんですけど、一部の高級酒が持っている雰囲気をまとっているんですよ。日本酒はこういうことがあるから面白いです。いい酒蔵はひたすら追いたくなります。

「黒龍 いっちょらい R1BY」、ぜひお刺身用意して飲んでみてください。爽やかな味わいから極上の甘味が生まれる瞬間は必見ですよ!


Twitterやってます。お気軽にフォロミー!

神奈川建一(@KanagawaKenichi) 

ツイキャス配信はじめました。不定期に主に夜に配信中です。
BARお酒ミライ・ツイキャスページ

お酒ミライのFacebookページはこちら。いいね、もらえると喜びます!

Instagram始めました
神奈川建一


当ブログ謹製・東京都の地酒屋さんリスト

当ブログおすすめ・神奈川・埼玉・千葉・山形・静岡・長野・京都・通販の地酒屋さんリスト