千代緑「本醸造ささにごり生酒　重右衛門の盗み酒」分厚い辛さに君は耐えられるか : 神奈川健一の日本酒ブログ

味の傾向：冬に販売される季節限定の本醸造。アルコール度１９％のしぼりたて生原酒という激しいお酒だが、飲んでみると意外と落ち着いている。そして強烈な辛さ！糖分なんて存在しないんじゃないかと勘違いするほどである。

僕の評価：７５点／１００点（かなり極端だけど、僕好み）

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はい、今回もこのブログのメインカテゴリー、秋田のお酒を紹介するよ！「千代緑（ちよみどり）　本醸造ささにごり生酒　重右衛門の盗み酒　Ｒ１ＢＹ」であります。ここのお酒のレビューは２回目ですね～。

僕が「新潟の生原酒はヘビー級ボクサー。秋田の生原酒なんて軟弱だネー」と煽っていたら、秋田の友人から鉄拳と共に送られてきたのがこのお酒です。ちょっとした冗談ですよぉ、ボスぅ。

毎年１２月ごろの新酒の季節に販売される本醸造の無ろ過生原酒でして、そのアルコール度数は１９％！堂々たるハイアルコール日本酒ですね。秋田は酒質が甘くて柔らかい印象があって、原酒も１５％の低アル原酒が多いな～と思っていたのですが、こういうハードボイルドな１本もあるんですね。

スペックを確認しましょう。こちらは公式ＨＰで公開されているので楽でした。ありがとうございます。

アルコール度　１９～２０％

精米歩合　６０％

日本酒度　＋２

酸度　１．６

アミノ酸度　不明

生酒、原酒、無ろ過、アル添

アルコール度に比べて日本酒度がかなり低めです。甘いのかな？そして酸度もやや低い。そこまで酸がたたないのだろうか。無ろ過生原酒なので、しぼったばかりならかなり激しい味わいを予想させます。

さっそくチェックしていみましょう。

◆糖分存在するの！？

グラスに注いでみます。おお？色が緑色＋黄色です。ちょっと熟成しているのかもしれませんねぇ。香りはどうだ？おっと、かなり穏やか。というか、香りがめっちゃ少ない！またまた熟成の可能性が上がりました。

飲んでみる。

辛ッ、めっちゃ辛いーーーーーーッッ！！

超～～～ドライです。完全発酵して糖分が残存していないんじゃないかと思うぐらい。本当に日本酒度＋２？間違ってない？って質問したくなる。

この味がアルコール度１９％と一緒に口の中に侵入してくるんだから、そりゃー強烈です。しかし、意外ときつくないんですよね。ピリピリくる刺激が優しいというか。後味もやりすぎていなく、わりと整っています。

恐らくこのお酒、しぼった後少し寝かしてますね。それで強すぎる味わいを落ち着かせているのではないでしょうか。いいさじ加減ですねぇ。

◆乾杯向きの１杯

スペックからは想像できないスーパードライ本醸造でした。いやー、今でもあの数値バグっていると思っています（笑）。食事とお酒が進んでくると飲みづらさが目立ってくるので、最初の乾杯に飲むのをおすすめしますね。

千代緑は前回のにごり酒もそうでしたが、辛口なお酒を得意としているのかもしれません。公式ＨＰの商品一覧を見ると、ほとんどが辛口表記になっていますし。この本醸造はその中でもトップランクに辛口と表示されていましたよ（笑）。

「千代緑　本醸造ささにごり生酒　重右衛門の盗み酒　Ｒ１ＢＹ」、ゴツくて分厚い超辛口酒ですが、秋田らしい気の使い方も感じられる良酒でした。無ろ過生原酒派の皆さん、試してみてください～。

名称：千代緑　本醸造ささにごり生酒　重右衛門の盗み酒　Ｒ１ＢＹ（原酒）

精米歩合：６０％

酒米：めんこいな１００％

酵母：不明

アルコール度：１９～２０％

日本酒度：＋２

酸度：１．６

アミノ酸度：不明

蔵元情報：有限会社　奥田酒造店（秋田県）

購入価格（税込）：１２８６円／７２０ml

購入日：令和２年３月１５日

購入店：秋田より直送

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