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味の傾向:
光栄菊のフラッグシップ商品の第2弾。アルコール度13%の無ろ過生原酒という攻めた1本だ。糖分の甘みが大量に投入された濃密な味を、アルコールを気にせず延々と飲めるという設計になっている。甘党の無ろ過生原酒ファンが泣いて喜ぶ1本である。

僕の評価:80点/100点(甘いの好きならぜひ試してみて)

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なんと驚くべきことに3回目のレビューです。今年のニューカマー・光栄菊から「光栄菊(こうえいぎく) Hello!KOUEIGIKU 雄町 R1BY」をご紹介です!佐賀県のお酒になります。

今年から新規に販売されたブランドである光栄菊の最上級商品です。このお酒は酒米が雄町なのですが、少し前に販売されたものは酒米が愛山だったそうですね。ここは初年度からグイグイ商品を追加してきて、日本酒ラバーを楽しませてくれます。

お値段は一升瓶で4400円(税込)となっています。そこまで高いわけではありませんが、僕みたいな金欠な酒飲みは「うっ」と感じる価格です。1升2200円ぐらいの本醸造とか飲んでいると、こういう時いけませんね・・・。いいものには躊躇なく財布を開く心を持ちたい!

スペックです。この銘柄は非公開なのですが、精米歩合は確認できました。

アルコール度 13%
精米歩合 50%
日本酒度 不明
酸度 不明
アミノ酸度 不明
無ろ過、生酒、原酒、吟醸づくり、純米

前回レビューしたアナスタシアグリーンと比べると、精米歩合が上がりアルコール度が下がっていますね。値段差の原因は、お米をかなり削っているせいでしょう。

やはり注目すべきはアルコール度13%です。ここまでくると日本酒らしさがずいぶん失われます。アルコールの特徴である苦みや刺激が大きく減るので、感覚的にはジュースに近づいていくんですね。このお酒は糖分が多い原酒なので、特にその傾向が予測されます。

では、飲みましょうか。

◆甘党の常備酒待ったなし

グラスに注ぐと色は薄いですね。でも澱のような細かい粒子が見えるので無ろ過とわかります。

香りは・・・ふむ、強くないですな。アルコール度低いと香りが取りづらいのが大変です。日本酒の色々な香りはアルコール度が上がると強く感じるようになるんですよ。これ覚えておくと便利です。

うーん、甘い香りと酸っぱい乳酸の香りかな?糖分多そうって感じます。

飲んでみる。

濃~~~~い糖分の存在感!キタキタキタ、ブドウ糖てんこ盛りなお酒ですよ!

「重い」って言っていいぐらいの糖分がお酒に閉じ込められているのがわかります。そこまで入れなくても!と言いたくなるぐらいにブチ込まれている(笑)。

じゃあ、めちゃくちゃ甘いの?と聞かれると、そうでもないです。理由は糖分って意外とシンプルな甘みなので、そこまで甘く感じないのです。それに加えてアルコール度が低いのもあります。アルコールの甘さがないので、甘すぎないんです。

おかげで飲めること飲めること。ずーっと飲み続けても大丈夫です。おまけに他の日本酒より酔いにくいという特典まであったり。より一層飲んじゃうじゃないですか!

◆ブドウ糖系日本酒と名付けたい

お米のデンプンから生まれたブドウ糖(グルコース)をリスペクトしまくったお酒と言えるでしょう。こういうのには甘いお菓子もいけそうですよね。アナスタシアグリーンと同じようにかりん糖もいいでしょうし、カステラとかも合うかもしれません。



精米歩合がかなり高いので、雑味もずっと少なく舌を甘みに集中させることができるお酒です。ここまでお膳立てされたら、甘党のあなたは逃げることができないでしょう。覚悟を決めて溺れてください。

「光栄菊 Hello!KOUEIGIKU 雄町 R1BY」、糖分万歳!と大喝采できるあなたにおすすめの1本です。開栓当日に飲みすぎないでくださいね!