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味の傾向:ワインとセット販売された醸し人九平次の限定酒。濃密な糖分を感じさせるが、甘すぎでもなくスッキリしすぎることもないバランスのいいお酒だ。やや強めのアルコールを上手に味わいに活かしていて、さすが九平次と唸る出来である。

合わせた料理:アジフライ、カップ塩焼きそば

僕の評価:80点/100点(満足感高い)

◆◆◆

醸し人九平次の限定酒紹介するよー!「久野九平次本店(ひさのくへいじほんてん) テロワール 黒田庄町田高 2018」であります。この前紹介したフランスでつくったワインと一緒に販売された日本酒ですね。



これはワインと同様に、萬乗醸造の自社田から収穫したお米でつくったお酒だそうです。この酒蔵らしいお酒の原料に対する強いこだわりが感じられる商品ですね。どうやら数年後には兵庫県に2つ目の日本酒蔵を建てるようですよ。この意気込み、すごいっす!

わざわざ醸し人九平次の銘柄名を名乗っていないあたり、たぶんこれが兵庫でつくる日本酒のプロトタイプなんじゃないかなぁとにらんでいます。新しいお酒の名前は「ドメーヌ 黒田庄」らしいですよ?いやー、わくわくしますねぇ!

スペックですが、非公開が基本だそうです(泣)。この手の増えると困るんですがぁ・・・。

アルコール度 16%
精米歩合 不明
日本酒度 不明
酸度 不明
アミノ酸度 不明
吟醸づくり、原酒?、火入れ、純米、コルク栓

全然語れないじゃないですかー!まあ、値段的(2本セットで11000円)に純米大吟醸だとは思いますが、わかりませんね。素直に飲んでから語ります。あと、コルク栓は抜くときにえらい苦労して、勘弁してくれぇ!と叫びましたよ(笑)。

◆隠さない苦味が素敵

冷酒でグラスに注いで色を見ます。うーん、色は薄めですね。黄色のトーンなので火入れでしょう。加水があって色が薄いのか、熟成期間が短いのかどちらかのはず。あ、気泡がある。後者かな。だとしたら原酒かな?

香りは、アルコールの爽快な印象にバナナ系のフルーティな匂いが混ざる感じです。不自然なポイントはほぼないですね。ちょっぴりナッツのような熟成香があるかな?

飲んでみます。

あ~~~~~このお酒っぽさを隠さない感じ、九平次らしいわぁ。

全体の印象としては、糖分がギュッと詰まった濃密な感じです。エキス感が強いのでおそらく原酒でしょう。

しかし、それでも甘すぎないんですよ。軽さもあって飲みやすいバランスを保っています。この感じ好き。

そして、味の後半の苦味!アルコール度16%が原因の苦味なのですが、これがむしろ心地よい。お酒らしさを隠さず堂々と出していて、しかも嫌味じゃない。これぞ九平次ですな!

ちなみにカップの塩焼きそばがめちゃくちゃ合いました。油とも相性いいので、そりゃ鉄板ですよ。このペアリングだとお酒の糖分が目立ってきますね。これが綺麗な味なんです。おすすめです。

◆まだまだ進化する

実に九平次らしいバランス感覚に優れた日本酒でした。開栓後1週間たっても特に劣化しませんでしたし、ゆっくり飲んでも大丈夫そうですよ。原酒っぽい濃密な感じが新しいので、そこをファンの方は楽しんでいただけるのではないかと思います。

去年の別誂以降本格的にハマった醸し人九平次ですが、進歩のスピードを緩める気はないようで頼もしいです。こういう酒蔵にこそ頑張ってほしいので、投資したくなりますね。お酒をじゃんじゃん買うことでお金を蔵元に落としたいです!

「久野九平次本店 テロワール 黒田庄町田高 2018」、蔵の将来が楽しみになる1本でした。はやく兵庫の蔵のお酒も飲みたいですね!





このお酒の開栓動画配信です。見どころはコルク栓抜きに失敗するところです(笑)。


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