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味の傾向:
あの傑作チリワイン・コノスルの、ちょっといいランクの赤ワイン。香りは華やかで複雑、味わいは雑味なく落ち着いていて綺麗だ。後半高いアルコール感と共にドカーンと強いアタックと余韻が訪れる。スキのないバランスのいい1本だ。

合わせた料理:ペペロンチーノ、デミグラスソース・ハンバーグ、牛肉のステーキ

僕の評価:ワインなので未採点。力強い余韻がたまりません。

◆◆◆

安旨ワインと言ったらチリワイン~。そんな中でも「チリの獺祭」と言われるのがここ!「コノスル レゼルバ・エスペシャル ピノ・ノワール 2016」をご紹介します。以前レビューした醸し人九平次の赤ワインを飲んだ時に、比較用に用意したお酒ですね。1300円ぐらいです。


ワイン初心者らしく、僕もだんだんピノ・ノワール(繊細でエレガントな赤ワイン用ぶどう)が好きになってきたのですが、安い価格でまともなピノ・ノワールって少ないそうなんですよ。コノスルは一番安い800円ぐらいのピノ・ノワールでも、抜群にうまいので大好きなのです。

このレゼルバ・エスペシャルというシリーズはヴァレー・コレクションという名前が付いていて、ぶどうの産地が限定された商品のようですね。ワインは産地が限定されるほど高級なのだとか。このコノスルもそうやってグレードを上げた商品のようです。

スペックです。アルコール度が特徴的ですよ。

アルコール度 14%
品種 ピノ・ノワール100%
産地 チリ サン・アントニオ・ヴァレー

ピシクレタ(一番安いコノスル)のピノ・ノワールはアルコール度13%なので、1%も差があります。これは興味深い。必ず味わいに影響ありますからね。

さあ、飲んでみましょう~。

◆ずっしりくる余韻が素敵

14度に冷やしてグラスに注いでみます。色はピノ・ノワールにしては濃いかな?

香りはきたぜ!と飛び上がっちゃうほどの美しいスタイル。木、革、タバコなどの艶めかしい印象です。これがぶどうから生まれるとは思えないですね。

飲んでみましょう。

おおーーーーー!!整っている味わいだ。そして後半大爆発!アルコール高めな感じがよく出てますね!

口当たり甘みと酸味があるんですが、落ち着いていて綺麗なんですよ。起伏がない感じ。雑味がないというのかな。

そして飲み込むと、いきなりアルコールの味わいがドカンとくる!この渋みが混ざったキレがまたかっこよくてたまらないんですよ。もちろん余韻も長く、じんわり楽しめる。笑みがこぼれちゃう。

適当に肉と油感ある料理に合わせてみましたが、シンプルなステーキはやはりいいですね。このコノスルはアルコールも強いし、ステーキに負けない感じ。逆にデミグラスソースのハンバーグは、もっとフルボディな赤ワインの方が似合いそうでした。ペペロンチーノは間違いのない組み合わせでしたね。

◆アルコール度で作り手の考えを読む

は~、やはりピノ・ノワール様は素敵だなぁ。それをこの価格で楽しめるなんて、ありがたいです。安いピシクレタはこのレゼルバ・エスペシャルよりワイルドですが、それがウリなので差別化できていると感じます。あっちはアルコール度13%で、軽やかに楽しめますしね。

今回のレビューではアルコール度に注目して書いてみましたが、やはりどんなお酒でもアルコール度は味わいに大きな影響を与えることがよくわかりました。そして作り手の意図も想像できるのが楽しいですね。このレゼルバ・エスペシャルがなぜ1%高いのか?考えれば考えるほど面白いです。

「コノスル レゼルバ・エスペシャル ピノ・ノワール 2016」、コノスルの匠の技を楽しめるバランスのいい1本でした。ぜひ安いコノスルと比べてみてください。

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名称:
コノスル レゼルバ・エスペシャル ピノ・ノワール 2016(赤ワイン)
ぶどう:ピノ・ノワール100%
地域:チリ サン・アントニオ・ヴァレー
アルコール度:14%
購入価格(税込):1300円/750ml
輸入元:株式会社 スマイル
購入日:令和2年6月11日 
購入店:近所のビックカメラ



九平次のワインと同時に開けた時の動画です。よろしければ観てください。



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