超久しぶりですが、インフィニット酒スクール講義・日本酒中級コースのレポートいきますよ~。長くなるので前後編になります。
前回のレポートはこちらです。
前回のレポートはこちらです。
今回のテーマは「日本酒の香りの表現ルール」です。
皆さん、日本酒の香りを表現する際に気をつけていることはありますか?僕はありませんでした。せいぜい複雑な例えは使わないようにぐらいでしょうか。
しかし、これが奥深いんですよ。やってはいけない表現とかけっこうあります。
なぜなら僕らは主観を共有できないからですね。例えば「シャープな香り」という表現では誤解を招きます。これは主観的な印象であり、僕と皆さんでは、思う浮かぶ香りが異なってしまうからです。
ではどうするのか。その解決策は「科学的な根拠にもとづいた表現をする」ということです。これなら共通の認識にたどりつきやすいわけですね。例えば生酒特有の匂いであるアセトアルデヒドは草類と同じ香りなので、「ハーブ」や「青草」などの表現を使うということです。
そういう表現ができるようになるために、科学的な成分を嗅ぎ分ける練習をこのスクールではひたすら繰り返しているわけですね。いやー、先は長いです!(笑)
◆◆◆
まず皆さんと共有しやすそうな「やってはいけない表現」を書いてみます。
・オイリー、マジックインキなどの表現は、お酒を知らない人にはネガティブなイメージになるので注意。
・「上品」「心地がよい」は売り手が使うプロモーション言葉。使いすぎると嘘っぽくなるので気をつける。
・「すっきり」は味覚で使う表現。「重厚感」も味わい向き。代わりに、深み、奥行きがある、などを使う。
・強弱の「やや」は禁句。人によって尺度が違う。「ほんのり」がよい。同様に「わずかに」も悪手。
ええっ、そんなところまで!?って思いませんか。僕は思いました!しかし、プロはそこまで考えているのですよ。ぐむむ、頑張らないと。
次に守るべき香りの表現技術を書いてみますね。
テクニック①「比喩」
「~の様な」「~と想わせる」といった表現のこと。
吟醸酒ならリンゴやバナナ、わからなければフルーティでOKです。適当に複数挙げて、1つでも当たればよいの気持ちで行きましょう。
吟醸系は果実で喩える。吟醸づくりしていない普通の日本酒は穀物・木質で喩えるといいです。玄米、雑穀、スパイス、木の実、どんぐり、最後に「~の様な複雑な香り」とつけくわえる。
熟成感があったら、さらに香ばしいとか焦げとかで表現する。こちらは、カラメル、べっこうあめ、硫黄、温泉卵、コーンポタージュなどがありえます。
テクニック②「強弱・濃淡」
しっかりとした、やさしい、控えめな、ほんのり、などの表現です。できる限り個人間で印象が異なることのない言葉を選びましょう。
テクニック③「状態、印象、形容」
意外と僕らができていない表現方法です。お酒全体の印象を簡潔に伝えることで、ふんわりとしたイメージを相手に持ってもらうのが目的ですね。かなり役立ちます。
さわやかな、軽やかな、奥行きのある、深みのある、落ち着いた、穏やかな、清涼感のある
このような言葉を使います。
①と③のテクニックは必ず使いましょう。②は場合によって使うとよいです。お酒に限らず、普段の食事でも表現してみて訓練するといいですよ。
それでは次回は、実際にお酒を使って練習した様子をレポートしますね。
お楽しみに!
次のレポートはこちらです。
意外と知られていないアミノ酸の味について語った動画です。どんな味なのか?見ればわかります!
おすすめ日本酒サブスク・saketaku
次のレポートはこちらです。
意外と知られていないアミノ酸の味について語った動画です。どんな味なのか?見ればわかります!
おすすめ日本酒サブスク・saketaku
Twitterやってます。お気軽にフォロミー!
神奈川建一()
YouTube配信はじめました。不定期に動画投稿と配信をしています。
神奈川建一のお酒チャンネル
LINEオープンチャット開設しました。お気軽にどうぞ~。
「日本酒情報交換会」
いいね、もらえると喜びます!
Instagram始めました
YouTube配信はじめました。不定期に動画投稿と配信をしています。
神奈川建一のお酒チャンネル
LINEオープンチャット開設しました。お気軽にどうぞ~。
「日本酒情報交換会」
いいね、もらえると喜びます!
Instagram始めました
コメント