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味の傾向
:ワイン酵母でつくる鳳凰美田の人気商品。香りは清涼感あるフルーティなタイプだが、ハッカのようなスパイシーな匂いも混じる。味わいは甘さそこそこ、広がりのある酸味苦味がシャープな印象をつくっている。日本酒離れした不思議な1本だ。

僕の評価:80点/100点(今までにない味わいで動揺した)

◆◆◆

昨年度から引き続き僕のマイブームである小林酒造のお酒、「鳳凰美田(ほうおうびでん) WINECELL 純米吟醸 瓶燗火入れ R1BY」であります!いや~、まさかの3本目レビューですよ。鳳凰美田、ぐっと良くなっています。

このお酒は名前の通りワイン酵母を使ったお酒でして、鳳凰美田の中でも特異な1本です。他に有名なところだと越後鶴亀のワイン酵母仕込みですね。つくっている酒蔵は少ないけど、定番として人気を得ている商品が多い印象です。

他の方に聞いた話では、このWINECELLは日本酒に味わいが近くて傑作とのこと。ふーむ、日本酒らしくて傑作かぁ。なかなかワイン酵母は使い方が難しいということでしょうか。

さて、スペックです。今回も残念ながらあまり情報は手に入りませんでした。がっくし。

アルコール度 16%
精米歩合 55%
日本酒度 不明
酸度 不明
アミノ酸度 不明
火入れ、吟醸づくり、ワイン酵母、純米、加水あり

これだけだとさっぱりわかりませんねぇ。困ります(笑)。ただ、他のワイン酵母系日本酒を眺めると、13%ぐらいのアルコール度が低いタイプが多いようです。ワイン酵母だとアルコール度が上がりにくいのでしょう(ワインの主流は11~14%)。このWINECELLは16%と日本酒並です。これが日本酒らしさの原因である気がしますね。

さあ、飲みましょう。

◆普通の日本酒にはない味と香りがする!

色を見ます。う~ん、ほんのり黄色い。火入れなので黄色いのは当然ですが、あんまり濃厚そうには見えません。そこそこの濃さなのかな。

香りはどうでしょう?基本は爽快感あるフルーティな香りですね。強くない穏やかな感じ。そしてなんか普通じゃない香りがあるぞ!?ハッカのようなハーブやスパイスのニュアンスが混ざっています。なんじゃこりゃあ?

飲みます。

うわぉ、シャープな味わい!複雑な酸味と苦味が綺麗に混ざり合っている!これはドライテイストと言っていいでしょう!

これは鳳凰美田の甘いイメージからするとずいぶんと異端ですね。でも甘さはしっかりあるんです。その甘さは控えめで逆に酸味と苦味はしっかりあるのでドライな印象になっていますね。

この酸味と苦味、明らかに日本酒に通常存在していないものが混ざっています。ワイン酵母の影響でしょうけど、それがなんだかわからないのがもどかしいです~。

そんな普通じゃない味わいが混ざっても日本酒としてまとまっているのは、アルコール度のおかげでしょう。度数が低すぎると甘みと酸味が浮いてしまい不自然な印象になるのですが、このお酒は大丈夫です。やはり日本酒はアルコール度重要なんだって再認識しました。

◆まだ味わい尽くせてないぜ!

あんまりにも新しいタイプだったので、食事との相性を探る暇もなかったです・・・。一応トマト缶の酸味が合わないかな?とその手の料理と合わせてみましたがイマイチ。研究不足で不完全燃焼です。リベンジするぞッ。

このWINECELLがアルコール高い理由ですが、たぶん清酒用酵母も併用しているんでしょうね。そのため日本酒としてのバランスがいいわけです。他の酒蔵がやっていないところを見ると、なかなかハイレベルな醸造かもしれません。うーん、ワイン酵母奥が深い、もっと知りたいです!

「鳳凰美田 WINECELL 純米吟醸 瓶燗火入れ R1BY」、謎がたくさん詰まった興味をそそるお酒です。春に出る無ろ過生酒も飲んでみたいですね!




神奈川建一(@KanagawaKenichi) 

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