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味の傾向:
新潟・新発田市の酒蔵がつくるスペック非公開のお酒。香りはオイリーさのあるアルコールの匂いでまさに淡麗辛口。味わいはわずかな甘味に落ち着いた酸味が少々混ざる淡いスタイル。後味の強めの苦味が好き嫌い分かれるところだろう。

合わせた料理:即席麺の醤油ラーメン

僕の評価:65点/100点(アル添の苦味が大丈夫かで評価が分かれる)

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今回はYouTubeの配信で視聴者さまにスポンサードしてもらったお酒をご紹介です!「秀松(ひでまつ) 朱 R1BY」となります。ありがとうございました~。あの菊水がある新潟県新発田市のお酒ですね。実は僕の父親の実家があったりするんですよ。



新潟といえば活性炭でろ過した淡麗辛口ですが、この秀松がそのスタイルかはわかりません。新潟県産の日本酒は高確率で淡麗辛口ですが、同じ市内の菊水のふなぐちなんかまったく違いますからね~。

秀松はスペック非公開のシリーズだそうでして、他に山吹、藍という上級商品があるそうです。この朱はローエンド商品ですね。酒屋さんのHPによる説明だと本醸造だそうでして、数値上はその範囲内なのでしょう。

さて、スペックですが、もちろん不明です。

アルコール度 16%
精米歩合 50%
日本酒度 不明
酸度 不明
アミノ酸度 不明
アル添、加水あり、吟醸づくり?、火入れ

これだけだとさっぱりわかりませんが、エキス感が低い軽くてなめらかなお酒だろうとは想像できます。理由はアル添と加水と火入れですね。どれもお酒を穏やかにする要素です。

とりあえず飲んでみましょう。

◆エッジの立ったソリッドな味わい

冷酒でグラスに注ぎます。色はほぼ無色ですね。ちょっぴり色があるようなないような。これは活性炭ろ過を行っていますね。香りで確認してみましょう。

香りは重い印象のアルコールの香り。オイリーってやつです。ほとんどその香りだけで、他の匂いはしません。淡麗辛口系で間違いなさそうですね!

さあ、飲みます。

むむ、甘味が極小だ。これはドライというより辛い!そして後味には明確なアルコールの苦味がピリピリくる!

あー、これはもう辛口だとしか表現できないっすね。辛口最高!

甘味も少ないのですが酸味も少ない!とにかくお酒の中に味わいというものが少ししか含まれていません。これが辛口って感じる原因かな。ドライ系だと酸味が豊かなパターンが多い気がします。

食事と合わせるのが前提のお酒ですね。単体で飲み続けられるのはかなりの酒豪っすよ。

あと後味が明確に苦いですね。アル添特有の浮いた感じの苦味です。慣れていればそうでもないでしょうけど、純米酒を中心に飲んでいる人には厳しいかもしれませんね。

◆素朴な地元の味

新発田の地元で愛されている味をそのまま瓶詰めしたようなお酒でした。フルーティな純米酒に親しんでいる人には向かないかもしれませんが、慣れと好き嫌いの問題なのでおいしく飲める人もたくさんいるでしょう。

合わせる料理ですが醤油ラーメンが意外なまでに良かったです。飲みながら食べると塩味がマッチし、なによりお酒の苦味が消える!これはもしや温度でしょうか(苦味は温度が上がると感じにくくなるのです)。淡麗辛口とラーメンの関係、興味深いですね。

「秀松 朱 R1BY」、新潟直送の地元の味です。地酒好きには楽しめる1本ではないでしょうか。



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