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味の傾向:
東京の酒屋・酒舗玉兎さん企画の飲食店応援酒だ。スパークリング日本酒の元となる原酒という珍しい1本。香りは非常に控えめで穏やか。ほんのりハチミツりんごのよう。味わいはめちゃくちゃ軽やかな甘味が主役でとにかくまろやか。刺激や苦味のような味のリズムをつくる要素がないので、食事で補っていく飲み方が似合う。

合わせた料理:からしナス

僕の評価:プロモーション案件により評価せず

◆◆◆

今回は福井のお酒をご紹介!「白龍(はくりゅう) DRAGON KISS 原酒」であります。新潟にも白龍という銘柄があるので、間違えないように要注意ですよぉ。

こちらのお酒は実は非売品でして、東京の酒屋・酒舗玉兎さんがコロナ禍の飲食店を支援するために特別にあつらえたものです。縁あって譲っていただきました。ありがとうございました。支援の想いは以下のリンク先をご覧くださいね。



このお酒は白龍のレギュラー商品であるスパークリング日本酒「DRAGON KISS」の原酒なのですが、割り水は当然として炭酸も加えられていない原酒なのです。炭酸を前提としたお酒の原酒なんて飲んだことありません!これはめちゃくちゃ貴重な体験です。

さて、スペックです。幸いにも詳細に教えていただきました。

アルコール度 14.5%
精米歩合 60%
日本酒度 -8.7
酸度 1.5
アミノ酸度 不明
純米、吟醸づくり、火入れ、原酒

ポイントは日本酒度に比べて酸度がかなり低いということですね。味わいは甘味が支配的に感じると思われます。通常のお酒だと酸度2.0は欲しいところでしょう。2.0だと過剰な甘さに強い酸味がバランスを取ってくれるはず。酸度1.5である理由はスパークリングの炭酸でバランスを取るのが前提だからです。さて、どんな印象になるのでしょうね?楽しみです!

◆お酒の甘さに食事を加えてリズムをつくろう

冷酒で注ぎましょう。色はほんのり黄色?糖分多いし原酒なので濃くてもいいはずですが、そこまで色はついていないです。やさしめの火入れなのでしょうか。

香りはアルコール度の低さを反映してとってもおだやか。ワイングラスでこれですから、おちょこなどで飲めばほとんど香らないでしょうね。注意深く探るとりんごの蜜みたいなトロッとした印象を受けます。スパークリングの状態だったら、きっと甘い華やかな印象が生まれるのでしょうね~。

飲んでみます。

めちゃくちゃ軽やかです!そしてアルコール感がほとんどない!ほんのり果実味がついたミネラルウォーターのようです!

引っかかるものがなにもなくて、お酒じゃないみたいですね。お酒って苦味だったり刺激だったり酸味だったりがコクとなって味わいをつくるのですが、このDRAGON KISSにはそういうものが一切ないです。これほんとアルコール度14.5%ですか?シンプルできれいな甘味が全てを支配しています。

かなり楽しいのですが、あまりにも刺激がないので飲み続けると辛くなるの事実。そんな時は料理の出番です。肴で刺激を加えて味わいにリズムをつくりましょう。

試してみたところ、からしナスがよかったですね。からしの刺激と白味噌の旨味、ナスの苦味がお酒と混ざり合っていいバランスになるんですよ~。これは楽しい!このお酒は食事との相性を探るのが面白いお酒だと思います。

◆これだから日本酒はやめられない

いやー、スパークリング日本酒の原酒ってこんな味になるんだという、貴重な体験をさせていただきました。酒舗玉兎さん、ありがとうございました。やはり炭酸というのはお酒の味にさまざまな影響をおよぼすんですね。特に刺激と香りに影響し、そこを考慮して原酒の設計をしていることが理解できました。

それにしても日本酒は知れば知るほど色々なことがわかるのでたまりませんね!これは他の酒類も一緒なのですが、日本酒は技術優位の文化だけあってテクニカルなこと科学的なことを知ると理解が深まりやすいです。こういうこと皆に知ってほしいなぁという想いが、ブログなどを続ける原動力になっていますね。

「白龍 DRAGON KISS 原酒」、興味深い心躍る経験でした。今後も学びある体験を探してまいります!