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味の傾向:夏に向けて販売されるおりがらみの生酒。香りはおだやか、もぎたてのピーチのよう。味わいはしっかりした甘口だが軽い軽い!ピチピチ・チリチリしてスルりと飲める。暑さに疲れていても飲めちゃう、まさに理想の夏酒。

僕の評価:80点/100点(夏との相性抜群)

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ちょっと時期外れで申し訳ないが夏酒のご紹介!「流輝(るか) 純米 夏囲い生 R2BY」であります。ブルーのラベルが涼しげな1本ですね。

温度が上がる夏というのは日本酒にとっては辛い季節です。甘みと旨みが味の基本である日本酒は、気温が高いと飲みづらさを感じさせてしまいます。真夏はビールやワイン、サワーばかり飲みたくなる事、皆さんも経験があるのではないでしょうか。

しかし、そんな泣き言言ってても始まらない。我々は日本酒を売り続けるんだ!という気合のもと商品開発に邁進する酒蔵が多数あります。すばらしい。まさにその通りですね。

今回の流輝もそんな努力の結晶です。涼し気な印象を与える生酒&おりがらみという仕様です。この時期に生酒が買えるなんて、醸造技術の発展と、流通のレベルアップには感謝しかありませんね~。

さて、スペックです。

アルコール度 16%
精米歩合 60%
日本酒度 不明
酸度 不明
アミノ酸度 不明
純米、吟醸づくりあり、生酒、加水あり、おりがらみ、無ろ過

数値関係が不明ですが、純米吟醸としてはごく普通のスペックですね。アルコール度16%なので、完全な食中酒ではなくお酒のインパクトも楽しむタイプだと思われます。夏酒としてどういう味に組み立てているか、飲んで確認しましょう!

◆ピチピチ・チリチリ、軽やか~~

冷酒でそそいで色をチェック、うん、ほぼ色がついていないですね。理想の生酒。にごりは瓶を振ってかき混ぜると薄っすらですがしっかり白くにごります。これがまた気分をクールダウンさせてくれます。

香りを確認。おっと、かなりおだやか。おちょこだとほとんど感じないんじゃないかな?というレベルです。ほんのりお米の香りと青っぽい香りが心地よいです。夏には過剰な香りは不要ということでしょうか。わかる気がします。

飲みます。

ピチピチしてチリチリする心地よい刺激が甘みを軽やかにしている!すんげー飲みやすいぞ!

これはうまい、甘さを心地よく飲めるようにすることに、全努力を集中させていますね!

甘さがとてもシンプルです。ボリューム感を感じさせないというか。糖分のシンプルな甘みですね。

そこに微炭酸の刺激と酸味の爽快感が絶妙にマッチしており、軽い飲み口になっています。おりがらみのザラザラした舌触りもいいですね~。

これだけ軽いと食事も選ばない印象です。それこそサワーみたいな感覚で飲めます。いやー、レベル高いですねぇ。

◆困難を克服する方法は必ずある

夏の日本酒は不利な点が多いとばかり思ってましたが、そんな浅い考えを蹴っ飛ばすお酒はあるものですね。今年飲んだお酒だと川鶴のくらうでぃもそういうお酒でした。素直に感動です!

ビール、ワイン、焼酎と選択肢が増えると、夏の日本酒の出番は減るのはしょうがないのかなぁと諦めていましたが、そんな思考はだめっすね。不可能を可能とするお酒はあるのです。

「流輝 純米 夏囲い生 R2BY」、夏が来たら真っ先に確保するのがおすすめですよ~。