写真 2021-11-05 19 57 49
味の傾向:愛されまくっている芋焼酎の定番商品。香りは芋焼酎らしいアルコール感のある穀物のにおいだが、爽快さを強く感じる。味わいも洗練されており、明確な甘味とキリッとした苦味による後味が秀逸。売れるのがよくわかる。

僕の評価:焼酎なので未採点 すっごく飲みやすい

◆◆◆

今回はなんと、焼酎のレビューです!「霧島(きりしま) 黒霧島 20度」であります。いやー、まさか焼酎をレビューする機会が来るとは。

もともと僕はアルコール度の高い蒸留酒が苦手でして、酒が好きになって10数年、ずっと醸造酒(ワインとかビールのこと)一筋だったのです。しかし、晩杯屋などの大衆酒場でホッピーなどを飲みまくっていたら、いつのまにか飲める体になっていました。いやー、人の好き嫌いって変わるものですねぇ。

さて、この黒霧島ですが、誰もが知っている焼酎ブランドでして、むちゃくちゃ有名ですよね。普通の焼酎よりいいイメージが強く、ブランディングが上手だなぁと思っていました。日本酒なら八海山とかが似ているかもですね。やっぱりこのあたりから攻めていこうかと!

スペックです。とりあえずわかるだけ書いてみましょう。

分類 乙類焼酎
アルコール度 20%
原料 米麹(黒麹)、サツマイモ
蒸留方法 常圧蒸留

黒霧島はアルコール度が20%と25%の商品があるのですが、これは20%の方ですね。飲みやすい味が期待できそう。焼酎の定番である白麹ではなく黒麹を使っているので、黒霧島という商品名のようです。そして素材由来の香味がしっかり出る常圧蒸留による製造。ふ~む、なるほど。

とにもかくにも、飲みましょう。

◆これは・・・淡麗辛口!?

日本酒ならお酒の色を見るところですが・・・まあ、透明ですよね(笑)。さすが蒸留酒。完全に水みたいです。ちなみに今回はロックで飲んでいます。

香りを確認。ああ~、この甘いサツマイモを予感させるクセのあるにおい、芋焼酎ですねぇ。アルコールの香りが混ざってなんとも艶めかしいです。しかし、そういった穀物感はそこそこで、むしろ爽やかなイメージが強いです。洗練されている感じですね。

飲みましょう。

むむむ、明確な甘みにキリッとした苦みのキレ。この雑味のなさ、淡麗辛口じゃね!?

無駄な味わいがぜんぜん存在しません。それでいて薬品のような味気ないアルコール感ばかりでもない。この上手な洗練された味わいは、日本酒の淡麗辛口を思わせますね!

とにかくスルスル飲めます。20%という低い度数もあると思いますが、引っ掛かりというのが極めて少ないんですね。

飲む難易度が低いと言えばいいのでしょうか。日本酒の淡麗辛口もそうですが、多数の飲み手に支持されるお酒の共通点かもしれません。

この飲みやすさと分かりやすさ、売れる理由が少し理解できた気がします。

◆食後の焼酎がうまい

まだ飲み始めたばかりの焼酎初心者なのですが、黒霧島がいい酒なのはめちゃくちゃ実感しましたね。これは飲みたくなるわ。霧島には他に白霧島や赤霧島など色の名前がついた商品があるのですが、そちらがどんな味なのか俄然興味がわきました!

しかし、焼酎は飲むのが楽でたまりません。いまのところ食後に焼酎を飲むスタイルなのですが、糖分がないお酒がこんなに楽だとは思いませんでした(笑)。蒸留酒って無限にアルコール摂取したい人間による発明品なのかもしれませんね。

「霧島 黒霧島 20度」、さすがトップブランド、素人でもおいしさがわかる良酒でした。間違いないですね!