IMG_E6146
味わいの傾向:
使用米の99%を麹米にしたお酒。香りは酸っぱい印象が強く、香ばしい黒糖のようなにおいが混ざる。味は滑らかさのたっぷりある濃厚な甘味が主役だが、爽やかな酸味が出てくる後味は驚くほどすっきり。新世代濃厚酒だ。

合わせた料理:カマンベールチーズなめろう

僕の評価:85点/100点(この不思議な味わいはちょっとすごいぞ)

◆◆◆

今回は群馬のお酒を紹介するよー!「土田 Tsuchida99 R2BY」です!今回からラベルがモノクロに変わっているようですよ~。去年までは赤いラベルでしたね。

土田というと奇想天外なお酒をつくりつつも、幅広い人気を獲得している銘柄というイメージですね。このTsuchida99もそうですが、いい意味で変態というか(笑)。それでいて味わいでも評価されているんですよねぇ。あと吟醸香に頼らないお酒づくりも特徴的です。

今回のお酒は麹米(お米のデンプンやタンパク質を糖分、アミノ酸に分解するお米)を99%使用したお酒ですね。通常のお酒は20%前後が普通です。つまり、お酒の中の糖分とアミノ酸がとんでもないことになっちゃう!普通に考えればむちゃくちゃ濃いお酒になるはずですが・・・?

スペックです。土田酒造は情報公開しまくりで涙が出ます(感謝)。

アルコール度 15%
精米歩合 70%
日本酒度 -41.7
酸度 3.95
アミノ酸度 3.43
純米、吟醸づくりなし、加水不明、火入れ

もー数値がおかしいことになっています。バグっているのかと(笑)。麹米99%の影響が出まくりです。ただアルコール度数は平均的な15%ですし、極端な甘味に極端な酸味をかけ合わせているので、バランスは取れているはずです。またアミノ酸度も高いですが、精米歩合がそこそこなので雑味もたいしたことないでしょう。

飲んでみましょう。

◆濃厚さと軽やかさのコンビネーションが新鮮!

今回は常温でそそいでみます。色はばっちりついてますね~。黄金色です。まあ、これだけ糖分とアミノ酸が多ければ、しっかり色づくはずです。このお酒は常温保管可になっています。十分加熱の影響が出ているので、さらに茶色くなっても問題ないのでしょう。

香りをチェック。おお、酸味豊かな印象のにおいです~。酸っぱいイメージ。そこに黒糖のような香ばしい香りがふんわり漂います。木のにおいっぽいのもありますね。総じて心地よい香りで、熟成香とはまた違った感じです。

飲みます。

ぐえええ、なんじゃこりゃあ!すっごい甘くて濃厚なのに、不思議と軽くてすっきりしている!!マロン味のメチャウマ日本酒だ!

ええええ、なにこれー。初めて飲むタイプなんですけど!

数値通り味わいは濃厚です。甘味も旨味もたっぷり。なのですが、強い酸味が出てくると一気に味わいが軽くなり、後味はさっぱりしていて余韻が少ないのです。

すーげー、むちゃくちゃいいじゃないですか。濃厚なお酒は好きですが、やはり飲みづらさは出てしまうものです。このTsuchida99はその欠点が克服されているのです。

ただ料理との相性は悩まされました。しかし、リュウジさんが紹介していたカマンベールなめろうが神レベルの相性!濃厚な味わいが味噌&チーズの塩味とマリアージュして昇天できます。ぜひ試してみて!




◆脱帽レベルの非吟醸酒

このお酒、僕の周りで高評価だったのですが、それも当然な味わいでした。公式のお酒紹介動画を見たのですが、麹づくりが通常のお酒とまったく違うようで、うおおそうやってつくるのかぁ!と感心しきりでした。興味がある方はページの最後に貼っておきますので、ご覧ください。

この吟醸づくり全盛期の時代に、あえて吟醸香なしのお酒でチャレンジしてくれるのは頼もしいですね。フルーティな香りはすばらしいものですが、日本酒の香りはバリエーションが少なく似たりよったりになりがちです。非吟醸づくりのお酒ももっと目立ってくると嬉しいですね。

「土田 Tsuchida99 R2BY」、群馬に土田あり!を実感したハイレベル日本酒です。ぜひぜひ体験してみてください。