IMG_E6412
味の傾向:風の森の定番酒米を50%に磨いたお酒。香りはマスカット、シトラス、マンゴーなどフレッシュな果物香りがきれいに感じられる。味わいは雑味なく滑らかな甘味が最高の一言。苦味が甘味をほどよく支え、バランスを取っている。

合わせた料理:日本酒用アジのなめろう、シャインマスカット

僕の評価:80点/100点(万人向けな美しい一杯)

◆◆◆

さあさあ、奈良酒レビューが続きますよ!「風の森(かぜのもり) 507 秋津穂 R2BY」です。前回記事にした風の森の別商品ですね。



風の森は仙禽や新政のような人気のモダン系日本酒と同世代なのですが、現在の蔵元さんではなく先代蔵元がスタートさせた点が他の2つと違うんですよね。これには驚きました。そのためか伝統を引き継ぎそして発展させていく姿勢が強く、風の森でも大胆な新商品より昔からの味わいをより進化させる改善を積み重ねている印象があります。

今回のお酒は、蔵元が「風の森好適米」と呼ぶ飯米の秋津穂をしっかり磨いて醸した無ろ過生原酒の吟醸酒です。おそらくかなり以前からある商品だと思いますが、毎年毎年味のバージョンアップが繰り返されているのでしょう。久しぶりに飲ませていただきます!

スペック確認です。数値系は不明です。

アルコール度 16%
精米歩合 50%
日本酒度 不明
酸度 不明
アミノ酸度 不明
純米、吟醸づくりあり、生酒、原酒、無ろ過

いつもの風の森スペックである点を除けば何もわかりませんね~。残念。精米が50%なので、80%精米の風の森に比べれば香りは素直で、味わいもきれいだとは思われます。まあ、飲んでみましょう。


◆シルキーな舌触りの甘味が最高!

もちろん冷酒でそそぎます。外見をチェックです。お、やはりお酒に色がついていませんね~。生原酒でこういう場合は精米歩合が低そう(お米を磨いていそう)と推測できます。微炭酸とともに細かい酒粕がキラキラ舞っていますね。無ろ過なのがわかります。

グラスで香りを確認しましょう。おお~、きれいです~。やはり無駄な香りがない!バラエティー豊かなフルーツの香りがしっかり漂います。バナナと言うよりマンゴーやマスカットのようなフレッシュな印象。レモンのようなシャープなにおいもありますが、どちらかというとシトラスって感じでしょうか。これは万人受けしそうです。

飲みます。

凝縮感のある濃厚な甘さ!しかし、すばらしい舌触りのおかげでめちゃくちゃ滑らかで飲みやすいぞ!

おっしゃー!これぞ風の森テイスト、甘味一直線です!それでいて軽やかで飲みやすくもある。

何度も書いているように甘味は強く迫力があります。しかし、驚くほど軽く感じますね。これがいい。

よーく観察すると、微炭酸やほんのりとある苦味が上手に甘さを支えているのがわかります。あと酸味が少ないですね。これも、お酒の甘さに貢献しています。

当然のごとく日本酒用に調整したアジのなめろうはばっちりでした。そして驚いたのがシャインマスカット。そのまんま食べながら飲んだのですが、違和感なしにピタッとハマりました。香りに合わせて選びましたが、ここまで合うとは思いませんでしたね。おすすめです。


◆賞味期限は短め

高精白の風の森は誰にでもすすめられるな!と確信した1本でした。低精白の807シリーズも面白いのですが、味が多めで激しいテイストなのでちょっと癖があるんですよね。その点、507の秋津穂は素直なので万人に受けるのではないでしょうか。

ただ、お酒の中の微炭酸が抜けるとかなりバランスが変わります。具体的にはめちゃくちゃベタ甘になります(笑)。これが好きな方もいると思いますが、僕はちょっと甘すぎて辛かったですねぇ。1週間以内に飲むことをおすすめします。

「風の森 507 秋津穂 R2BY」、風の森らしい甘さを誰にでも楽しませてくれる良酒でした。ぜひいろんな人に飲んでいただきたいですね。