写真 2021-11-09 22 09 22
味の傾向:
日本酒蔵がチャレンジしたアルコール度3%のはちみつ酒。香りはグレープフルーツ、ジャスミン、華やかでおいしそう。味わいは果実的な甘さで濃厚、アルコールの少なさゆえに後味まで濃い甘さが続き水が欲しくなるほど。食後を豪華にいろどるお酒だ。

合わせた料理:ブルーチーズ(ダナブルー)

僕の評価:ミードなので未評価。日本酒とは違う甘さがたまらない

◆◆◆

こんにちは、ビールも焼酎も日本酒もワイングラスで飲む神奈川建一です。

さて、3回連続島根酒ですよ~。しかし、今回はちょっと違います。「天穏(てんおん) ITONAMI MEAD」です。なんと日本酒蔵がつくったミード(はちみつ酒)であります!

最近、日本酒をつくる蔵元が別ジャンルのお酒づくりにチャレンジする話を聞きますよね。思いつくところでは油長酒造(風の森)のジン、仙禽のシードルがありました。この天穏(板倉酒造)のミードもその流れの1つと言えそうです。

しかし、すんごいこだわりを詰め込んでお酒をつくる板倉酒造ですから、このミードにかける想いも半端ないです。なんでも「醸造酒の歴史を知らないといい酒をつくれるわけないから、最古の醸造酒・ミードをつくる」という考えで製品化したとか。す、すんげー。



2022年2月現在、はちみつの生産者違いで第2弾が発売されているのですが、このミードは静岡県の養蜂家さんのはちみつを使った第1弾の方になります。

スペックです。とはいえミードなんで基準がさっぱりわかりません(笑)。

アルコール度 3%
瓶内2次発酵

アルコール度がとても低いのが目を引きますね~。原料がワインと同様天然で糖分を含んでいるでしょうから、甘いのだけは間違いなさそうです(ミード自体はアルコール度にかなり幅があるそうです)。また、アルコール発酵を行なう生きた酵母が残存しているようなので、炭酸が溶け込んだシュワシュワした味わいが期待できますね。

◆シュワシュワしてねっとり濃厚!

しっかり冷やしてグラスにそそいでみます。色はにごった黄色ですね。鮮やかなイエローですよ~。どことなく色の濃い白ワインを思わせるあたり、ヨーロッパの雰囲気を感じます。シュワシュワした泡ももちろんあります!しかし、時間が立つとすぐ落ち着きますね。

香りを確認。うおおお!すっげぇフルーティ!!グレープフルーツですね、クラフトビールのIPAみたいです。他にお花のような香りも。ジャスミンかな?全体的に甘い印象ですが、ここまではっきりとフルーティな香りが出るんですね~。酵母由来なのか気になりますね。

飲みます。

口当たり炭酸の刺激が爽快、そしてねっとり濃厚な甘さが最後まで口の中を楽しませてくれる!

おほ~!!甘い!極甘口の日本酒を彷彿とさせますが、やはり違いますねぇ。これはうまい!

炭酸は心地よいのですが、そこまで強くないです。やはり粘りのある甘味が主役。蜜入りリンゴを思わせます。

後味なんですが、日本酒と違って刺激も苦味もないのでじわわ~と甘味が最後まで残ります。アルコール度が低いので余韻は少ないんですけどね。めちゃくちゃ飲みやすいですが、あまりにも濃厚なのでお水が欲しくなります。

肴はぜったい鉄板だろーと思っていた刺激の強いブルーチーズを合わせてみましたが完璧っすね!濃厚なミードにチーズのクリーミーなコクが合わさって犯罪的です。ブルーチーズ特有のくさみも消えますし、一石二鳥ですよ。

◆日本酒づくりにどう活かされるか期待

圧倒的な甘味をたっぷり楽しませていただきました~。白ワインと比べてみるとあきらかに甘味(糖分)主体なので、日本酒に近いイメージで飲めますね。日本酒好きな方におすすめです。

板倉酒造さんは他にもどぶろく、梅酒とレモンリキュールに挑戦されていますね。これがどう日本酒づくりに活かされるのか・・・楽しみですねぇ。特にミードにチャレンジしている酒蔵さんは聞いたことがないので興味があります。今後の展開に注目したいですね。

「天穏 ITONAMI MEAD」、日本酒好きにおすすめの甘口はちみつ酒。普段とは違う甘さに酔ってみてください。







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