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味の傾向:
新政のNo.6誕生10周年を記念してつくられたスパークリング日本酒。香りはおだやかで落ち着いており、甘酸っぱいフルーティな印象。味わいは甘さ控えめで酸味苦味が主張するドライなタイプ。しかし全体のバランスはよく、なにより泡の舌触りがすばらしい。

合わせた料理:いちごケーキ、チーズケーキ、生クリーム+クラッカー

僕の評価:80点/100点(このジャンルの成長に期待)

◆◆◆

普通のそばにネギとワカメとファミマのコロッケとクリスピーチキンをのせると悪魔的にうまいことに気づいた神奈川建一です。特にパサパサなチキンに汁が染みるとやばい。

今回は「新政(あらまさ) No.6 Dix ans Noël2021」であります!新政の生酒No.6シリーズ誕生10周年を記念してつくられた特別なお酒の最後の1本ですね。ディザンノエルと読むそうですよ。

このブログでは10周年記念酒の最初の1本であるダイスケリチャードTYPEもレビューさせていただいています。

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10年目のクリスマスという意味の名前がついたこのお酒、どうですかこの禍々しいルックス!悪魔のお酒かと思いましたよ!!これが日本酒だなんて想像もつかないですよね(笑)。なまはげがモチーフということで、悪魔的って表現は似合っているとも言えるんでしょう。

このお酒自体は低アルコールのスパークリング日本酒となっております。シャンパンなどと同じ瓶内二次発酵による炭酸が楽しめるタイプですね。とはいえ、そこは新政。とんでもない味わいになっているかもしれないので用心しないといけません!

スペックです。数値系は不明ですね。

アルコール度 11%
精米歩合 55%
日本酒度 不明
酸度 不明
アミノ酸度 不明
純米、吟醸づくりあり、生酒、加水あり、瓶内二次発酵スパークリング、ミズナラ樽貯蔵

スパークリング日本酒なのでアルコール度数は低めにおさえられています。貯蔵は新政お得意の木桶ですね。ミズナラ樽ってのははじめて見ました。どんなのだろう・・・?スパークリングのお酒としては最近似たようなスペックのは見かけるようになってきたので、このデータだけではなんとも言えませんね。

飲んで確認しましょう。

◆甘酸っぱく・・・ない?

開栓には苦労しました!開けようとすると炭酸が一気に吹き上がってきて、お酒が爆発しようになるんですよね(笑)。何度か開け締めしてようやく開栓です。

当然冷やしてグラスにそそぎます。泡立ちは派手じゃないですね。水面にそこそこ泡立ちする程度です。色はにごった黄色という印象。ミズナラ樽による着色でしょうか。にごりは澱(おり)ですね。

香りをチェック。うーん、かなり穏やかですね。よく嗅ぐとリンゴのにおいと木質のにおいがあります。この木の香りはいいですねぇ。樽酒がぐっとっモダンになった感じがします。他にお米やヨーグルトのにおいもあって複雑です。

飲みましょう。

むちゃくちゃ炭酸の舌触りが滑らか~~~~です!すっごい!そして甘酸っぱいのではなくドライな感じ!

この舌触りはやべぇ~ですね。この泡出すのにめっちゃコストかけているんじゃないでしょうか?おいしい!

味わいは香りからして甘酸っぱいと予想していたのですが、甘さは控えめでむしろ酸味や苦味がメインのドライタイプです。スパークリングでドライな味わいになると、もう日本酒なのか他のお酒なのか判別できなくなりますね。新しい感覚です。

新政ということで今回もいろいろな食事を合わせてみました!いちごケーキ、チーズケーキはどれも違和感なく楽しめましたね~。甘いお菓子でもお酒の苦味が出ないのが新政のいいところ。生クリームなどはお酒の味がよりシャープになってよかったです。ただ、これだけドライな味なので、ターキー料理みたいな肉料理も試してみたかったですね。

◆これからのジャンルとなるのか

極上の舌触りにドライテイストという意外な味わいが組み合わさった新感覚スパークリングSAKEでした。ここまでくると日本酒の味からかけ離れていますね。シャンパンなのか日本酒なのか、自分の脳が理解できていない感じです。

新しすぎる味に戸惑ってしまって、素直に楽しめていないのかもしれません。もっと幅広い飲み方があるのかもなぁと感じますね。まるで5年後の未来からやってきたようなお酒でした。

「新政 No.6 Dix ans Noël2021」、新しすぎるテイストでつくられた発泡性日本酒です。あなたはどのように感じましたか?