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味の傾向:
冬季に発売される天美のフレッシュな新酒。香りは新酒特有の爽やかなにおいがありつつも主役はスィートなにおい。味わいは甘味が中心だが、ピリピリくる刺激的な苦味によるドライな印象が心地よい。

合わせた料理:お好み焼き、濃厚ポテトサラダ

僕の評価:80点/100点(爽快感が最高)

◆◆◆

外食でハンバーガー食いすぎて見事に太った神奈川建一です。マックもフレッシュネスバーガーもモスバーガーも許さねぇ。

今回は冬の新酒のシーズンに発売されたお酒をご紹介!「天美(てんび) 新酒 純米吟醸にごり生 R3BY」です~。通称は青天ですね。

日本酒は季節ごとに限定商品がたくさんあるのが特徴ですが、冬に出る微炭酸やオリが残った新酒が一番季節感あって好きなんですよね~。伝統的な酒づくりが生んだ特別なお酒ってのが僕らの心に響くんですよ。

この青天も11月ごろに出荷されるので、新年度のトップバッターです。その年の出来を占うという意味でも、天美ファンとしては飲んでおきたい1本ですね!

豆知識ですが「新酒」という言葉は、その年とれた新米を使って仕込んだお酒にしか使えません。去年のお米などを使った場合は「しぼりたて」という名前になるのですよ(ただ現代はお米の貯蔵技術が大幅に上がっているので、品質に差はないそうです)。

スペックです。数値関係は不明です。

アルコール度 15%
精米歩合 60%
日本酒度 不明
酸度 不明
アミノ酸度 不明
純米、吟醸づくりあり、生酒、原酒? にごり酒

アルコール度や精米歩合は通常の純米吟醸(白天)と同じなので、「新酒」と「にごり」がキーワードです。この要素を使って天美がどんなお酒をつくったのか?飲んで確認しましょう。

◆苦味から生まれる爽快感

しっかり冷やしてグラスにそそぎます。おっ、しっかりにごってますね。炭酸の泡も見えます。まさにできたての日本酒という雰囲気ですね。春に発売されるにごり酒である桃天(ピンクラベルの天美)はうすにごり生と名付けられているので、この青天は桃天よりにごりが強いのでしょう。

香りを確認します。にごりから生まれるお米のほくほくしたにおいがします。さらにミントハーブを思わせるクールなにおいも。いやぁ、新酒の香りですねぇ。ウキウキしちゃいます。メインのにおいは甘い印象で、果物というより水飴といった感じです。

さて、飲みます。

しっとりとした甘味の中に刺激的な苦味がジイイイ~~~ンと響く。これは爽快だ!!

うおーー!!ピリピリくる苦さ。これが食事する上でめっちゃいいぞ!

基本の味わいは天美らしく豊かな甘味です。その甘味に刺激と苦味が混ざるのですが、これがいいバランスで嫌な感じは一切ないんですね。こういうバランスのよさ、にごり酒特有かなぁと思います。

誤解を恐れずに言えばビールっぽいおいしい苦味です。味わえると嬉しくなる苦味ですね。これが食中にいいんです。

僕が合わせたのはソースをかけたお好み焼きとマヨネーズとベーコンをたっぷり入れた濃厚なポテトサラダでしたが、どちらも苦味が料理のしつこさを流してくれて食欲がすごくわく組み合わせでした。すぐ飲みきってしまい試せなかったのですが、牛肉コロッケもきっと合いますね。

◆新酒の楽しさを十分に味わえる逸品

あまりのおいしさに、3日で飲みきってしまいましたね~。2人で飲めば余裕で一晩で蒸発するでしょう!天美のラインナップの中でも、特にしっかりした料理に似合うお酒だと思います。やはり苦味はうまく使うとすごくいい仕事しますね。

天美は季節商品(夏酒やひやおろしなど)が少ないブランドです。今後増えるかはわかりませんが、新年最初のこのお酒は日本の四季を楽しめるおすすめの1本と言えるでしょう。

「天美 純米吟醸にごり生 R3BY」、来年も必ず予約すべき商品です。買い逃さないようにね!






日本酒の味のとらえ方を解説!自分が常にやっている方法です。


神奈川建一(@KanagawaKenichi) 

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↓こちらは定番の純米吟醸・白天です!