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味の傾向:和歌山の平和酒造がチャレンジしたどぶろくの新ブランド。お米の甘さを思わせる香りに、柔らかい酸味とピリピリした舌触りが心地よい。誰にでも勧められる飲みやすいどぶろくだ。

合わせた料理:ブルーチーズハムカツ

僕の評価:70点/100点(飲みやすさに優れたどぶろくだ)

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冷蔵庫にあるものを適当にオリーブオイルで温めればアヒージョになることを学んだ神奈川建一です。

さて今回は日本酒ではなく獨酒(どぶろく)をご紹介!「平和酒造 平和どぶろく prototype2 R3BY」です。日本酒とどぶろくは別の種類のお酒なんですよ~。豆知識です。

和歌山県の平和酒造といえば紀土という銘柄で有名な日本酒酒蔵ですね。そこが日本橋にどぶろく醸造所兼飲食店を開店するということで、その流れでリリースされた商品だそうです。

どぶろくというと真っ白ににごった見た目が甘酒みたいで人気ですが、独特の味わいが人を選ぶ場合もあります。特にクセのあるバターチーズ系の香りが苦手な人が多いですね。今回は新商品ということで、そのあたりの仕上がりも期待したいです。

スペックを見ましょう。

アルコール度 11%
精米歩合 不明
日本酒度 不明
酸度 不明
アミノ酸度 不明
純米、吟醸づくり不明、生酒、加水不明

どぶろくだからか不明な部分が多いですが、注目したいのはアルコール度11%です。どぶろくの度数はさまざまですが11%は高い部類ですね。そのため甘味や苦味が強めになり、普通の日本酒と共通するニュアンスがあると思われます。

◆意外と苦さがおいしい!

キリッと冷やしてグラスに注ぎます。う~ん、どぶろく!という感じのねっとりした液体感がたまりません。真っ白できれいです。

香りを確認しましょう。おにぎりのお米のような甘い香りですね。そこに少しのアルコール感。おお、嫌な印象がまったくないですぞ。これはきれいに仕上がっている!

飲みましょう。

まろやかな酸味に、ピリピリした舌触りに後味の苦味がかっこいい!めっちゃ飲みやすいぞ~。

ややドライな印象のどぶろくです。これは飲みやすくて食事にも合わせやすそう!

甘さも酸味もおさえ気味なのがいいですね。こってりした印象になりがちなどぶろくをバランスよく仕上げています。

さらにピチピチした舌触りとキリッとした苦味が刺激的なアクセントになっています。ドライな日本酒の新酒みたいな印象ですね~。これは好みです。

合わせた料理はブルーチーズハムカツ。あのGEMの定番ですね。どぶろくにはこれじゃないと!ブルーチーズとハム、油脂、そしてどぶろくが混ざり合い味わいが膨らむ感じです。平和どぶろくのバランスのよさが感じられる組み合わせでした。

◆どぶろくの可能性とは

最近はその他醸造酒(どぶろくはここに含まれる)が盛り上がっていまして、さまざまな副原料を使用したどぶろくがリリースされるようになってきました。どぶろくはまだまだ発展の余地があるのでしょう。平和酒造が新規参入したのも、その可能性に魅力を感じたからかもしれません。

今回のお酒はプロトタイプということでまだ試作段階なのでしょうね。今後日本酒メーカーである平和酒造がどうどぶろくにアプローチしていくのか、注目していきたいです。

「平和酒造 平和どぶろく prototype2 R3BY」、古くて新しいジャンルへのチャレンジ酒でした。今後が楽しみです!

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