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味の傾向:剣菱の下請けで技術を磨いてきた酒蔵のオリジナル銘柄。香りは香ばしく甘い印象、味わいはアルコール度18%からくる迫力ある刺激があるが、豊かな甘味・軽快な酸味が上手にバランスを取っていて後味はさっぱりしている。濃厚なのに飲みやすい傑作だ。

合わせた料理:クリームチーズ

僕の評価:80点/100点(面白い!将来性を感じる)

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セブンイレブンで挽きたてコーヒー買ったついでにチロルチョコを買うと幸せになれるという最高の人生ハックを見つけた神奈川建一です。

さあ今日は愛知のお酒をご紹介。「楽の世(らくのよ) 山廃純米 ゆめまつり 無ろ過原酒 R3BY」であります!

このブランドをご存知でしたらなかなかの日本酒マニアさんですね。楽の世をつくっている丸井合名さんは、あの剣菱の下請け(桶売りと言います)を長く努めていた蔵元さんなのです。



剣菱といえば、熟成の進んだ濃厚な味わいからくる迫力ある印象がファンに愛されているお酒です。この楽の世もラベルの力強いデザインからして、そんな味わいを期待させるお酒な気がします。さて、どうでしょうか?

スペックを確認してみましょう。

アルコール度 18%(原酒)
精米歩合 70%
日本酒度 不明
酸度 不明
アミノ酸度 不明
純米、吟醸づくりなし、原酒、火入れ、四段仕込み

注目すべきは純米原酒でアルコール度18%で四段仕込みであることですね!アル添ではない純米原酒なので確実に濃い、アルコール度18%なのでめっちゃ迫力ある味になる、四段仕込みなので糖分がたくさん入っているのが確定です。つまりドカーンと派手な味わいのはず!さあ、どうバランスとってくるのでしょうか。

◆めちゃくちゃキュートな甘み!

冷やしてグラスにそそぎます。今回は香りが拡散して飲みやすくなるようにショットグラスを使ってみます。色はそこそこ黄色、といったところですね。純米原酒で糖分たっぷりで火入れという条件のわりには薄いと感じます。熟成はそこまでしていないのでしょう。

香りを確認します。おう、強いアルコール感!さらに熟成感ある香ばしいカラメルっぽいにおいです。とはいえ冷酒にしてショットグラスにそそいでますから飲みにくさは感じません。ワイングラスを使ったり、常温で飲んだりすると強烈な印象になりそうですね。

飲みます。

!? 後味さっぱりしていて飲みやすい!甘いアップルティーのようなめちゃウマ濃厚純米酒だ!

うおお、これすっごく好みですよ。濃いのにめちゃくちゃ飲みやすい~。

かなり甘酸っぱいです。上に書いたようにアップルティーみたいであり、アンズやイチジクも連想します。この時点で大好きですね。強いアルコールの刺激もあるのですが、ちょうどいいので炭酸の刺激みたな印象で楽しめます。

そして後味!余韻が少ないので飲み疲れしないんですよね~。すっきりさっぱり。これがこのお酒の大きな個性になっています。

料理は個性的な肴がいろいろ合うはずですが、単独で飲みすぎてしまってクリームチーズしか試していませんでした(てへ)。しかし、100%合うことは請け合いです!味噌和えでも完璧でしょうね。ちなみにブリの照焼はお酒の苦味が出てダメだったので、甘いもの同士の組み合わせは注意が必要な気がします。

◆今後が楽しみ

剣菱のイメージを継承しつつも、新しい味わいをつくりだしている良酒でしたね。いや、うまかった~。このお酒はレギュラーの楽の世とはちょっと違う味わいなのだそうですが、他の商品にも期待したいです。

濃いお酒は剣菱しかり魅力的な商品が多いですが、どうしても飲みづらさをともなっているものでした。しかし、この楽の世は食事との組み合わせで、グッと濃い酒のハードルを下げてくれそうな予感がしますね。楽しみです。

「楽の世 山廃純米 ゆめまつり 無ろ過原酒 R3BY」、甘酸っぱさをたっぷり楽しめるフルボディ日本酒です。おいしいですよ!

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