日置桜「オータムリーブス　純米酒」熱燗がにあう酸味豊かな鳥取酒 : 神奈川健一のお酒ブログ

味の傾向：しっかり熟した旨味あふれる純米酒。香りはカラメル、たくあん、ヨーグルトの印象がバランスよく混ざった感じ。味は力強い酸味を豊かな旨味が包み込む雰囲気が心地よい。常温から熱燗までさまざまな温度で楽しもう。

合わせた料理：納豆味噌和え、かぼちゃの煮物、湯豆腐＋ポン酢生姜

僕の評価：７５点／１００点（熱燗最高！）

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湿度計買ったら自宅の湿度の低さに卒倒した神奈川建一です。加湿大切。

さて、鳥取のお酒をレビューしますよ～。「日置桜（ひおきざくら）　オータムリーブス　純米酒」です。当ブログでは初の銘柄ですね。

鳥取というと島根と同じく山陰地方のお酒というイメージがありますね。個人的には甘味少なくどっしりしているお酒という印象です。甘くて派手な他県の日本酒の影に隠れているけど、コアなファンが多い気がしますねぇ。

今回はしっかり熟成されているお酒が欲しくて、このオータムリーブスを選びました。いわゆるひやおろし（秋に発売されるひと夏超えのお酒）的な商品のようですが、熟成期間は長く取られていて一般的なひやおろしより熟しているようです。いかにも熱燗が楽しそうですねぇ、ぐふふ。

スペックを確認しましょう。

アルコール度　１５％

精米歩合　８０％

日本酒度　＋１０．５

酸度　２．２

アミノ酸度　不明

純米、吟醸香なし、加水あり、火入れ

精米歩合８０％！かなり磨いていないお米を使ってますね。コクのある味わいが期待できそうです。日本酒度とアルコール度から推測するに、しっかり発酵させてアルコール度を上げてから加水して度数を下げているのがわかります。強い発酵ゆえの酸度の高さも特徴ですね。熱燗がはかどりそうですよ～。

◆酸味をいかした料理選びが楽しい！

温度はもちろん熱燗にして杯にそそいでみますよ～。お、お酒の色はしっかり黄色～茶色ぐらいのトーンです。これは１年以上は熟成しているでしょうね。２，３年でしょうか？水で割ってこの色ですから、かなりの熟成です。

香りを確認します。これまた香ばしいにおいがたまりません。年数を経た日本酒に特有の香りですね。カラメル、たくあん、ヨーグルトといった感じです。ヨーグルトは乳酸でしょうね。酸っぱい味わいが予感されます。

飲んでみます。

力強い酸っぱさ！しかし豊かな旨味が全体を包み込み、なんとも言えないまろやかさを味わえるぞ！

うおー、酸味があるのにこのバランスのよさ。山陰酒の本領発揮ですね！

予想通り酸っぱさがすごいです。しかしキツい印象はありませんね。お酒の旨味がうまくクッションになっているのです。熱燗だとよりまろやかに感じますね。アルコール度数が低いのもいい影響を与えています。

酸味が強いと飲みづらさにもつながるのですが、このオータムリーブスはそんな心配はご無用です。まろやかな味わいの酸味である乳酸が主体であるのもいいですね。

こうなったらこの強い酸味を利用した料理合わせをするしかないでしょう！湯豆腐をポン酢生姜でいただいたのは完璧でしたね～。酒の酸味と合う合う！納豆味噌和えは梅干しのたたきが入っているので、これまたいい感じです。かぼちゃの煮物もよかったのですが、酸味を加えたほうがよさそうだったのでポン酢で煮込んだりしてもいいと思いますよ。

◆鳥取酒の懐の深さを実感

お酒のスペックは極端に見えますが、味わいは実に柔らかく誰にでもおすすめできる熟成純米酒でした。特に熱燗はいいですよぉ。料理との相性もわかりやすく、初めての鳥取酒としてもいいです。

やはり旨みたっぷりの日本酒は優しくていいですね～。このオータムリーブスはアルコール度数が低いのでよりその特徴が出ています。旨味成分は日本酒の宝だよなと再確認できましたね。

「日置桜　オータムリーブス　純米酒」、鳥取酒の優しさを楽しめるお酒です。ぜひ温めて楽しんでみてください。

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