こんにちは~、神奈川建一です。
このブログを読んでくださる皆さんは日本酒好きだと思いますが、ワインもお好きでしょうか?僕は最近その面白さにハマりつつあって、いろいろ飲んでは感動しまくっています。
両方飲みつつ感じることは「似たような見た目しているのに、まったく正反対のお酒だなぁ」ということです。アルコール度数、瓶の形、香りを楽しむ点など共通点があるのに、まったく別物なんですよ。いや、マジで。
この違いを言葉にすると「ワインは素材が9割を決め、日本酒は造り手が9割決める」となるでしょうか。極端すぎませんか、神奈川さん!いえいえ、大真面目ですよ?その根拠はワインと日本酒がどうやってお酒になるか、その工程にあるのです。
まず、原料に注目しましょう。ワインはもちろんぶどうです。ぶどうを食べると、甘くて酸っぱくてみずみずしいですよね。これ全部がお酒の原料になります。アルコールをつくってくれる微生物である酵母は、甘さ(糖分)酸っぱさ(酸性の環境)みずみずしさ(水分)がそろえばガンガン酒をつくってくれます。極端に言えば、ぶどうに酵母をくっつければワインができあがるのです。すごくシンプルですよね。
次に日本酒ですがもちろんお米が原料です。生のお米を舌で味わえばわかることですが、甘くも酸っぱくもみずみずしくもないですよね。そう、お酒の素材としてはまるでダメな原料なのです。酵母が点数つけるとしたら0点でしょうか(笑)。
そこで必要となるのが造り手の工夫です。お米を甘くして(麹によるデンプンの糖化)、酸っぱい環境をつくって(酒母づくり)、水をじゃぶじゃぶ追加します。これでようやく酵母がアルコールをつくることができるのです。ワインに比べて圧倒的に人の手が加わるのが日本酒なのです。
この差がお酒の楽しみ方の差になるのですね。ワインは(日本酒に比べれば)人の手を加える要素がとても少ないです。なので素材の違いがダイレクトに味に出てきます。そのぶどうがどの品種でどの気候で育ったのかが飲むだけでわかるのです。これがわかりやすいワインの楽しみ方になります。
日本酒はかなり人の手が加わるので、つくった人の工夫、その技術や考え方がお酒の味わいにあらわれます。麹の選択(黄麹、白麹、若麹にするかヒネ麹にするか)、酒母の選択(速醸、山廃、生もと、菩提もとなど)、お水を加えるのか否か、などなど・・・なぜその選択をしたかは造り手の決断だからですね。なので誰がつくったのかに注目すると楽しさが増すのです。
それこそ、チリのワインとフランスのワインを飲み比べると、まるで世界旅行している気分になります。また、新潟の八海山と石川の菊姫を飲み比べると、同じ北陸信越地方のお酒だけど考え方の違う2人の杜氏さんとお話している気分になりますね。これこそワインと日本酒の違いではないでしょうか。
もちろんワインだって造り手に注目して楽しめますし、日本酒も原料や地域の違いを味わうこともできます。ただ、そういう楽しみ方はかなりの知識と経験が必要になると僕は思うのですね。入り口はわかりやすく楽しい方からスタートするのがいいと思います。難しい楽しみ方は今後に取っておくといいですね。
以上、僕なりのワイン・日本酒論でした。ぜひ皆さんの意見もお聞かせくださいね。
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