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味の傾向:秋田で新規開業した酒蔵がつくる、ホップを混ぜたどぶろく。白ワインのようなハーブの香りに、舌触りのよいお米の甘みうまみが実においしい。どぶろくとは思えないすばらしく洗練された味わいだ。

合わせた料理:火鍋(中華風鍋料理)

僕の評価:80点/100点(コース料理と一緒に飲みたい)

◆◆◆

こんにちは~、日本酒大好き・神奈川建一です。

 今回は秋田のお酒をご紹介!「稲とアガベ(いねとあがべ) ホップどぶろく01 R4BY」であります。

 稲とアガベの名前を知っている方は日本酒通ですね!このお酒は最近盛り上がっている、クラフトサケというジャンルで活動している酒蔵がつくっているものです(ググってみてください)。

 クラフトサケではお米・麹以外の副原料を利用したりするので、厳密には日本酒ではない商品となっています。今回のお酒ではビールで使われるホップが利用されているんですよ。

 稲とアガベはあの新政で修行した方が新しくつくったブランドらしく、スタイリッシュなデザインと現代風にアレンジされた味わいが人気です。楽しみですね~。

スペックを確認しましょう。

アルコール度 14%
精米歩合 90%
副原料 ホップ

 ほとんど磨いていないお米を使ったどぶろくですね。アルコール度が14%ということで、どぶろくとしては高めで日本酒に近いです。日本酒と同じかそれ以上の手間がかかっていそうですね。

 そして副原料のホップが心地よい香りを期待させます。どぶろくのクリーミーな味わいに間違いなく合いますよね~。早く飲みたいです!

◆上品でととのった味わいに驚き

 しっかり冷やしてグラスにそそぎます。色は真っ白ですね。きれい~。お米の粒は残っていますが、かなり溶け込んでいるようです。

 香りを確認しましょう。お、上品な感じ!落ち着いています。ほんのり白ワインのような、ハーブのような香りです。もっとホップ感のある外国のビールみたいな印象かと思いましたが、お米の香りにほどよく混ざっていい印象ですね~。

 飲みます。

 めちゃくちゃトロトロの舌触り!甘味も酸味もバランスよく高級感ある味わいだ!

 むっちゃ上品な味わいですね!こりゃ、どぶろくの枠に収まらない味ですよ。

 舌触りはきめ細かいです。お米感は少しはあるけど、ほとんど気にならないぐらい。
 
 甘味、うま味、酸味が強すぎず弱すぎずそろっています。これがきれいで上品なんです。うまい。

 今回は火鍋に合わせてみました。お酒がヨーグルトのような味わいを持っているので、辛い鍋にとてもマッチします。が、ちょっともったいなかったかも!

 火鍋だと飲みやすすぎてガバガバ飲んでしまうのですが、このお酒はもうちょっと凝った料理に合わせてじっくり飲みたかったなぁというのが正直な感想です。そういう料理に合わせても釣り合うポテンシャルがあるお酒なんですよ。

◆やはり新規参入は大切だよね

 クラフトサケの商品ですが日本酒のイメージにかなり近い1本でした。瓶の見た目も含めた高級感があり、質の高いレストランなどでも十分戦える商品だと思いますね。これは人気も頷けます。

 日本酒業界は新規参入による新陳代謝がない業界なので、やはり不自然な点がいくつかあります。そういう壁を稲とアガベが壊していってくれると、サケの未来も楽しくなりそうですね。

 「稲とアガベ ホップどぶろく01 R4BY」、気合の入った料理でも余裕でマッチするハイクオリティどぶろくです。ぜひ凝った手料理に合わせてみてください。


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