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味の傾向:日本のスパイスを使ったクラフトサケ。ゆずのような柑橘の香りとスパイスのにおいが大人っぽくかっこいい。味はキンカンやあんずの砂糖漬けのような甘酸っぱさに、紅茶や生姜のような苦味と刺激が混ざる。オリジナリティ満点のおいしさだ。

合わせた料理:ガパオライス、豚の生姜焼き

僕の評価:85点/100点(洗練されている)

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 こんにちは~、日本酒ブロガーの神奈川建一です。

 今日は山形県のクラフトサケをご紹介!「WAKAZE Fonia Terra(わかぜ フォニア テラ)」です~。クラフトサケは、発酵時に副原料(スパイスや果物など)を加える、新しいタイプの日本酒のことです。

 WAKAZEはごく初期から当ブログでレビューしておりまして、前回はフランス産の日本酒の時でしたね。どんどん活躍の場を広げているようで、僕も嬉しいです!


 今回は、年2回有明で行われるデザインフェスタというアート・デザインの展示即売会にWAKAZEが来ていたので、つい嬉しくなって買ったものです。じっくり試飲して、気に入ったこのFonia Terraを選びました。アートフルな即売会であるデザインフェスタで売っていても、違和感のないWAKAZEのパッケージデザインは最高でしたね。

 さて、スペックを確認しましょう。

 アルコール度 14%
 精米歩合 90%
 日本酒度 ー35
 酸度 4.0
 アミノ酸度 不明
 副原料 山椒、ゆず、生姜
 クラフトサケ、吟醸香あり、原酒?、火入れ

 アルコール度数低め、糖分めちゃめちゃ多い、酸味すっごく多い!最近増えている、低アルコールで濃厚なタイプですね。精米歩合も高いので、より一層濃そうです。そこに和スパイスとも言える山椒・ゆず・生姜が混ざってどうなるか?注目です。

◆エスニック料理に鬼マリアージュ!

 しっかり冷やしてグラスにそそぎますよ~。おお、むちゃくちゃ濃い色しています。紅茶みたいな外見ですね。リッチな味わいを予感させます。

 香りを確認しましょう。ゆずとスパイスの香り!うおお、これぞクラフトサケの最大の長所ですなー!日本酒とはまったく異なるにおいです。ゆず以外に、シナモンやカルダモンみたいな香辛料の香りがありますね。飴や緑茶の印象も。すごい複雑さです。飲んでみましょう。

 甘酢っぱくてスパイシー!むちゃくちゃ洗練された大人の味わいだ!

 カッコいいーーーーです!!なにからなにまで大人の味って感じがしますよッ。

 予想通り濃厚ですね。砂糖漬けのキンカンやあんずを思わせる甘酸っぱい味です。そこに紅茶みたいな苦味、そして生姜の刺激がきれいに混ざります。

 そしてなにより、さまざまなスパイスの香りが口の中で広がって、これが最高なんですよ。山椒・ゆず・生姜の大人のにおいが、上品さをアップしてくれます。

 これがガパオライスにむちゃくちゃ合いました!スパイスにスパイスが絡み合って、天国に行けちゃう味でしたよ。しかし、あれだけ濃厚なのに、なんで油っぽい肉とご飯に合うのでしょうか。面白いですね~。豚の生姜焼きもよかったですが、僕は断然ガパオをおすすめしますね。

◆クラフトサケの無限の可能性

 かっこいい味わいに惚れ惚れしてしまう、傑作クラフトサケでした。やはり香りを操作できるのが、クラフトサケ最大のメリットですね。日本酒はとにかく香りが弱点で、他の酒類に負ける原因だったのですが、クラフトサケはそこを突破してくれそうです。

 このFonia Terraは、果物ではなくスパイスを利用したクラフトサケだったのも、僕好みでしたね。果物系はとっつきやすいのですが、缶チューハイの上位版という印象がありました。しかし、このWAKAZEは缶チューハイに出せない洗練された味わいに仕上がっています。この方向性、期待できます!

 「WAKAZE Fonia Terra」、また新しい日本酒の可能性が出てきました。ぜひ体験してみてください!


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