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味の傾向:山梨のブドウ「甲州」を使った白ワイン。香りはオレンジやレモン、すりおろしたリンゴを感じさせる。味はシャープな酸味がメインで、果実の甘味もほんのり混ざる。シンプルな味わいだが適度に複雑味もあって、エレガントなワイン。和食らしさたっぷりの味わいだ。

合わせた料理:生ハム入りベビーチーズ、きのこのミルクスープ、胸肉のバジルステーキ、ちゃんちゃん焼き

値段(税込):3300円/750ml

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 こんにちは~、日本酒ブロガーの神奈川健一です。

 今回は山梨の白ワインをご紹介!「グレイス甲州2021」です。当ブログ初の日本ワインですね~。

 日本ワインと言ったら、生産量日本一の山梨県!その中でも日本の固有ブドウ品種である甲州(こうしゅう)は、皆さんも一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。

 今回のグレイス甲州は、そんな甲州ワインの中でも人気の商品でして、スーパーなどでは売ってませんが、デパートや酒屋さんでよく見かけます。僕は甲州が大好きなので、ぜひ飲んでみたいと思い買ってみました。

 スペックを見てみましょう。

 アルコール度 12%
 品種 甲州100%
 産地 日本 山梨県
 収穫年 2021年
 樽熟成なし

 アルコール度は12%ということで、低いけど低すぎる数値ではないですね。日本ワインとしては普通なのかな?樽による熟成がないので、シンプルな味わいになりそうです。甲州ワインとしては王道ですね。さて、どんな味でしょうか?

◆これはエレガントな和酒だ!

 しっかり冷やしてからグラスに注ぎます。淡い黄色、レモンイエローの見た目ですねぇ。これだけ薄いと、まるで日本酒みたいです。

 香りを確認します。ふわ~っとフルーツの香りが漂います。この控えめで洗練された感じは、甲州って気がしますね~。オレンジ、レモン、りんごって印象でしょうか。りんごはすりおろしたような、ちょっと甘いイメージです。シンプルだけどいろいろ混ざっていて、ちょっと複雑さも感じますね。

 飲んでみましょう。
 
 シャープな酸味!そこにほんのり甘味が混ざり余韻がしっとりしていて上品。エレガントな雰囲気がたまらない!

 うおおお、すげぇ。甲州でこんなにいろんな味わいを感じさせてくれるんだ。ちょっと感動的ですよ!

 基本的には白ワインらしいキリッとした酸味が主役なんですが、フルーツのような甘味や少しのうま味がほんのり混ざって、飽きさせない味わいなんですよね。

 チリやオーストラリアのような温かい地方のパワフルなワインとは違うし、ヨーロッパのエレガントな味とも違う。この洗練された味わいは、まさに和食のお酒って感じがしますね~。

 合わせられる料理は幅広くて、チーズや鶏肉料理はもちろんですが、うま味たっぷりの和食は特によかったですね!

 ちゃんちゃん焼き(北海道の郷土料理。キャベツやニンジンをたくさん入れて味噌で味つけし、蒸した鮭にバターをのせる)で飲んだのが最高でした。和食のうま味に染みわたる白ワインの味わい・・・くー、もう一度飲みたいです!

◆産地の違いで味が変わるのがワイン

 日本のお酒を飲んだ!と感じさせてくれる白ワインでしたね。主張しないで奥ゆかしい感じが、和食というイメージにぴったりでした。やっぱりワインはつくられた土地の味がするんですねぇ。

 「日本酒は人で飲み、ワインは土地で飲む」が僕の持論なのですが、まさにそれを実感させてくれるお酒でした。自宅にいながら世界を旅できるワインって、ロマンチックな飲み物だと思います。

 「グレイス甲州2021」、日本らしさを最高に味わえる白ワインでした。おすすめです!

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名称:グレイス甲州2021(白ワイン)
ぶどう:甲州100%
産地:日本 山梨県
アルコール度:12%
市場価格(税込):3300円/750ml
製造者:中央葡萄酒 株式会社 
購入日:令和5年8月31日 
購入店:横浜君嶋屋(神奈川県横浜市)