こんにちは~、日本酒ブロガーの神奈川健一です。
皆さんは日本酒を買う時、どんな情報を利用していますか?お店の人に接客してもらわない場合は、お酒のラベルなどに書かれている情報を頼りに選ぶわけですが、何がなんだかわからない!と感じる方も多いのではないでしょうか。
ラベルに載っている情報をざっとあげると、「アルコール度、精米歩合、酒米、酵母、火入れ、生酒、原酒、無ろ過、山廃、生酛、純米酒、本醸造、吟醸酒、大吟醸、ひやおろし、あらばしり、中取り、新酒、しぼりたて、etc.etc...」って、多すぎて訳わかんねーーーー!!!(怒)どんだけあるんだよって、途方に暮れた経験がある方もいるのではないでしょうか。
そんなあなたに日本酒歴10年超の僕が、ここだけ押さえておけば日本酒の味がわかるというポイントを、3つだけご説明します。そこを押さえれば日本酒の味がなんとなくわかりますよ!それが「①アルコール度 ②精米歩合 ③原酒」です。この3つ情報が日本酒おいてとても重要で、押さえることで深~く理解できるようになるでしょう。
ワインなら産地とぶどう品種、焼酎なら原材料と減圧・常圧の違い、といったそいのお酒の味を決定するポイントがありますよね。日本酒においては上に書いた3つの情報が重要なポイントになりますので、ぜひ参考にしてみてください。
①アルコール度
意外かもしれませんが、日本酒において最重要のポイントです。なぜなら、日本酒はアルコール度数が上から下まで、とても幅広いお酒だからですね。アルコール度は日本酒の骨格をつくる、と言っても過言ではありません!まず最初にチェックしてみてください。
簡単に言うと、アルコール度が高くなるほど迫力のある味わいになり、「どっしり重い」味になります。逆にアルコール度が低くなるほど、「ふわっと軽い」味になるのです。
17%以上 → どっしり重い
15~16% → 普通
14%以下 → ふわっと軽い
こんな感じに簡単に見分けられます!買う時にぜひ確認してみてください。
②精米歩合
原料であるお米をどれだけ磨いたか(精米したか)をあらわす数値です。お酒の味と香りにとても影響するので、超重要です。
お米は磨けば磨くほど、味と香りがきれいで洗練されていきます。シンプルになるとも言えますね。逆に磨いていないお米でお酒をつくると、味と香りが複雑でワイルドな印象になるのです。コクがあるとも言えるでしょう。
40%台以下 → きれいで洗練されている
50~60%台 → 普通
70%台以上 → 複雑でワイルド
どの酒蔵さんのお酒でも同様の特徴が出るので、ぜひチェックしてみてください。
③原酒
たまにお酒の名前に、「原酒」という言葉が入っているのを見たことがないでしょうか。日本酒における原酒は、お酒が完成した後に、お水を加えて薄めていないことを意味しています。日本酒は完成後に水を加えるのが普通なので、区別して原酒と名付けているのですね。
水で薄まっていないお酒である原酒は、単純に味が濃いです!なので原酒は濃いお酒と考えてください。搾ったままの味がダイレクトに味わえるのですね。インパクトのある味が好きな方には、原酒と書いてあるお酒を選ぶと好みの味に出会いやすくなりますよ。
◆◆◆
ではこの3つを使って、お酒の味わいを想像してみます!
例①
アルコール度 15%
精米歩合 35%
原酒の表記 なし
アルコール度に特徴はありませんが、精米歩合がとても低いです(お米をよく磨いているということです)。そして原酒ではないので、水を加えて薄めているタイプのお酒ですね。
こういうお酒は無駄な味やにおいのない、洗練されて高級感あふれる味わいであることが多いです。値段が高い大吟醸などが該当しますね。
例②
アルコール度 18%
精米歩合 70%
原酒の表記 あり
アルコール度が高く精米歩合も高いお酒です。さらに原酒なので、加水されていない日本酒ですね。
こちらはずっしりくるインパクトのある味わいを予想させます。アルコールの刺激が強く、さらにお米を磨いていないので、コクがありワイルドな味になるタイプです。
例③
アルコール度 13%
精米歩合 60%
原酒表記 あり
精米歩合は普通ですが、アルコール度が低く、さらに原酒というお酒です。低アルコール原酒という、最近のモダンな日本酒によく見られるタイプです。
こちらは原酒ですが、アルコール度が低いという組み合わせになっています。味が濃いのにお酒の印象は軽やかという、逆の要素が混ざっているんですね。このようなお酒は、凝縮感ある味がサラッとした呑み口で楽しめる面白い味になります。いままでの日本酒にはなかった、新感覚なお酒ですね。
◆◆◆
以上、日本酒選びに使える3つのポイントのご紹介でした。お役に立てれば嬉しいです!
もちろん、日本酒の味はこの3つだけで決まるわけではなく、特に甘口なのか辛口なのかは判断できません。ただ、お酒全体の雰囲気はつかめますので、手に取った日本酒がどんな味なのかを判断するのに役立つはずです。
日本酒は高度な技術を使ってつくられるお酒なので、さまざまな工程があります。そのため、お酒が完成するまでにつくり手は色々な工夫ができるのですね。酒蔵は当然そのこだわりを飲み手に伝えたい!という熱意がありますから、飲み手にとって情報過剰なラベルになったりすることもあるのです。日本酒の良さでもあり、悪い点でもあるのでしょう。
なので、まずはこの3つのポイントから、お酒のおおまかな味わいをつかむことをおすすめします。だんだんわかるようになってきたら、他の情報も取り入れるとより一層日本酒を楽しめるはずですよ。
日本酒は奥深い飲み物です。ゆっくり楽しんでいきましょう!
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