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味の傾向:宮城県のしぼりたてにごり酒。雪を思わせる真っ白な見た目に、ミント、ミルク、ご飯のような香り。味はサラッとしていて甘み控えめだが、食中でじわ~っとうま味が出てきて最高の味わいだ。

合わせた料理:ナスの焼きびたし、菜の花煮浸し辛子和え

価格(税込):1925円/720ml

僕の評価:75点/100点(にごり酒らしさバッチリ)

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 こんにちは~、日本酒ブロガーの神奈川健一です。

 今日は宮城県のお酒です!「宮寒梅(みやかんばい)純米吟醸 WINTER TIME 活性にごり生酒 R5BY」であります。

 日本酒において冬といえば、初夏から仕込んだお酒が次々と完成する新酒の季節です!秋まで販売されていたお酒とは明らかに違う、フレッシュで躍動感のあるしぼりたての日本酒がお店に並ぶので、ファンとしてはウキウキしてしまいますね。

 そんなできたてのお酒から、この宮寒梅・純米吟醸を選んでみました。半透明の瓶に白いにごり酒が入っているので、商品としての見た目がめちゃくちゃいいです!つい手に取ってしまいました。

 さて、スペックを確認してみましょう。

 アルコール度 15%
 精米歩合 55%
 日本酒度 不明
 酸度 不明
 アミノ酸度 不明
 純米、吟醸香あり、生酒、加水あり、にごり酒

 純米吟醸酒で、かつ加水されたアルコール度15%のお酒です。ごく一般的なつくりなので、極端な味わいではないだろうと想像できますね。しぼりたてのお酒なので、加熱処理をしていない生酒であり、かつオリが混ざったにごり酒という仕様になっています。こういう商品だと、発酵時に発生した炭酸がお酒の中に残っている可能性がありますね。さて、どんな味わいでしょうか。

◆食中で味がぐんぐん伸びる!

 しっかり冷やしてグラスにそそぎます。外見を確認しましょう。きめの細かいオリがふわ~っとお酒の中を漂います。かなりオリが多いです。きれいなホワイトの見た目ですね~。黄色のトーンもなく、生酒だということがよくわかります。

 香りを確認してみます。おっ、さわやかですね~。ミントのようなハーブの爽快なにおい。ミルクのようなちょっと甘い印象。そしてご飯のような食欲をそそるにおいがあります。丁寧に香りが調整されていますね。

 さて、飲んでみます。

 にごりと微炭酸の舌触りがたまらない!甘さ控えめでサラッとしているが、食事と一緒に飲むとうま味がばっちり出てきて最高においしい!

 キタキタ、できたてのにごり酒はこうじゃないとねっ、という味わいだぁ!

 出来上がったばかりのお酒なので、予想通り発酵した時の炭酸が残っています。このピリピリする刺激とにごりのテクスチャーは日本酒ならでは!最高にテンションが上ります。

 甘みは控えめなのでやや苦味が目立ちます。しかし、料理と一緒に飲めばすぐ気にならなくなりますね。そしてなにより、お酒のうま味がしっかり出てきて、食事が大幅においしくなっちゃうんだからたまりません。

 料理はほぼなんでもOKですが、個人的には野菜料理、それも野菜らしい苦味・エグみがあるものが好みでした。ナスとか菜の花とかですね。お酒にもある程度苦味があるので、味がマッチするんですよ。そこに醤油の塩味が加わればパーフェクトでしたねぇ。

◆これぞ新年の味わい

 僕がしぼりたての日本酒に求めるものが、ばっちり入っているよくできたお酒でした。ジャケ買いでしたが、当たりを引いた気分で嬉しいです。

 今回ややさっぱり目の味わいという感想でしたが、例年は違う可能性があります。今年はお米の出来がとても悪かったので、どこの酒蔵も味があっさりしがちらしいんですよね(お米が溶けにくい影響です)。来年の宮寒梅も飲んで確認してみたいものです。

 「宮寒梅 純米吟醸 WINTER TIME 活性にごり生酒 R5BY」、これぞ冬の日本酒だ!と胸はって言える味わいでした。おすすめです~。

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