味の傾向：滋賀の蔵元がつくる、できたばかりのお酒を瓶詰めした純米酒。青っぽい香りはまさにハーブ、ベジタブルな印象。ピリピリしたワイルドな甘みが、しぼったばかりの日本酒の躍動感を感じさせてくれる。

合わせた料理：納豆味噌和え

値段（税込）：１４８５円／７２０ｍｌ

僕の評価：７０点／１００点（真冬の蔵開きで飲めそうな味）

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　こんにちは～、日本酒ブロガーの神奈川健一です。

　今回は滋賀県のお酒をご紹介します。「北島（きたじま） みずかがみ 純米 直汲み無ろ過生原酒 R5BY」です～。当ブログ初登場のお酒ですね。

　地元の滋賀県では「御代栄（みよさかえ）」という銘柄で活躍している、北島酒造さんの限定流通ブランドのようですね。おそらく関東ではこの北島の方が有名なのではないでしょうか？きっと見かけたことがある方も多いでしょう。

　今回は１２月に購入したので、新酒の季節ならではのしぼりたてのお酒です。ラベルを見ると、クラシックな酵母である協会７号酵母を利用しているようなので、古きよき味わいを期待して選んでみました！

　スペックを確認します。

　アルコール度　１６％（原酒）

　精米歩合　６５％

　日本酒度　－３

　酸度　２．３

　アミノ酸度　不明

　純米、吟醸香あり、生酒、原酒

　アルコール度１６％の原酒ということで、１８％の原酒などより、甘みが目立ったスタイルと思われます。日本酒度もマイナスですので、かなり濃厚そう。酸度も高く、味が多そうですね。精米歩合が高いので、ワイルドな香りが期待できそうです。

　キリッと冷やしてグラスにそそぎます。おおっ、けっこう濃い目に色がついている外見ですね～。イエローグリーンでしょうか。生酒特有の色である、緑の印象がしっかり出ています。ちょっとくすんだ見た目になっていて、無ろ過らしいですね。

　香りをチェックしましょう。うおっ、強烈！青っぽい香りだッ！ハーブ・・・というより野菜か！？いやー、激しいですよ。野性的な香りという感じです。高い精米歩合が、いろいろな香り（高級アルコールや脂肪酸エステルなど）を生んでいるようです。

　飲んでみます。

　うおおおッ、味も激しい！とろりとした濃厚な甘みの中に、ピリピリした酸味がズドーンと入りこんでくる！

　これはまさに、しぼったばかりのお酒みたいですね！無調整のむき出しの味わいですよ。

　予想通り味は濃厚です。甘みもたっぷりなのですが、酸味もたっぷりあるので、味が多い印象です。しぼりたてらしい刺激もビリビリくるので、とにかくワイルド。

　真冬に酒蔵で蔵開きがあったら、こんなお酒が出てくるんじゃないかなぁって想像しちゃいます。調整する前のゴツゴツしたお酒。そんな味わいですね。

　料理に合わせるのは、なかなか難しかったですね～。塩味さえあれば十分じゃないでしょうか。チーズや塩辛など、皆さんが好みのしょっぱい肴がいいと思います。自分は個人的定番の納豆味噌和えでしたね。味噌と梅干しの塩味が、お酒の甘味いい感じに引き立ててくれました。

　できたばかりのお酒を即詰めて出荷しました！みたいなお酒でしたね。最近は上品なお酒が多かったので、ひさしぶりに激しい味わいを堪能させていただきました。いや～、濃かった！

　しぼってお酒として完成した後も、水を加えたり、加熱したり、貯蔵したり、ろ過したりと、いろいろな調整が可能な点が日本酒の特徴です。この北島はそんな調整をほとんどしていない、素の日本酒の味わいを楽しめるお酒でしたね。

　「北島 みずかがみ 純米 直汲み無ろ過生原酒 R5BY」、生まれたばかりの豪快なしぼりたて日本酒でした。ワイルドなお酒が好きな方は、ぜひ飲んでみてください。