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味の傾向:茨城の酒蔵がつくる樽酒。杉のにおいがする純米酒で、熱燗が最高に似合う。味に厚みがあり、しっとりとした舌触り。温めると軽やかさが出て、料理にとても合わせやすい。

合わせた料理:納豆味噌和え、ポテトのアンチョビ炒め、ズッキーニのステーキ

値段(税込):1595円/720ml

僕の評価:75点/100点(しっとり感が最高)

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 こんにちは~、日本酒ブロガーの神奈川健一です。

 今回は茨城県のお酒をご紹介です!「月の井(つきのい) 純米 一番搾り樽酒 R5BY」であります~。当ブログ初登場ですね。毎年新年に発売される限定商品だそうです。

 このお酒は、杉樽で貯蔵することで杉の香りをつけた、樽酒と呼ばれる商品ですね。樽酒というと、僕は菊正宗の樽酒が大好きなんです。他の蔵の商品でも、積極的に手に取りたくなるカテゴリーですね。



 月の井は飲んだことのないブランドだったのですが、樽酒とあっては無視できません。酒屋で見かけて、即買いです。このモダンなラベルデザインに、キュンときてしまいました(笑)。

 スペックを確認しましょう。

 アルコール度 16%
 精米歩合 65%
 日本酒度 不明
 酸度 不明
 アミノ酸度 不明
 純米、吟醸香なし、火入れ、加水あり、樽酒

 アルコール度はやや高め。精米歩合は高いですが、吟醸香を必要としないお酒なので、マイナス点にはならないでしょう。他は数値がわからないので、飲んでみて確認といったところです。樽酒は熱燗がにあうことが多いので、そちらの適性を期待しましょう。

◆濃厚さと軽快さの両立に感心

 今回は最初から熱燗でいきます。お酒の外見を確認してみると、しっかり色づいていますね。くすんだイエローといった感じです。おそらく杉樽からの色素でしょう。熱燗が好きになると、こういう見た目のほうがそそられるようになりますね。

 香りを確認します。あ~~~、いい杉の香がします!やはり樽酒はこうじゃないと。杉でつくられた浴槽で、お風呂に入っているような気分になれます。ややモワッとした乳製品のようなにおいもありますが、違和感なく溶けこんでいますね。

 飲んでみます。

 味がたっぷり詰まっているお酒なのだけど、軽やかさもある!しっとりとした舌触りがたまらない!

 おお~、これは飲めば飲むほど気に入っていくタイプのお酒ですね。うまい!

 かなり甘味もうま味もあるお酒なんですよ。濃い味わいを持っています。冷酒で飲むと重たいタイプですね。

 熱燗で飲むと、濃厚さはありつつも軽やかになるので、実にバランスがよくなります。樽酒らしい渋味も軽やかさに貢献していて、スイスイ飲めちゃいますよ。

 合わせる料理はなんでもいけますが、温かい料理がよかったですねぇ。お酒と料理の温度がそろうので、ダブルで体が温まります。お気に入りはズッキーニのステーキです。ズッキーニの汁気が醤油の味つけと混ざって、熱燗に最適でしたね。

◆月の井の今後に注目

 月の井は、酒づくりの責任者である杜氏さんが、最近交代したみたいなんですよね。かなり実績を積んできた方らしいので、酒質の向上が期待されているようです。

 このタイミングで月の井を飲めたのはラッキーでしたね~。今後もぜひともウォッチしていきたいブランドになりました。次はレギュラー商品の本醸造か純米あたりにトライしたいですね!

 「月の井 純米 一番搾り樽酒 R5BY」、新年の食卓を楽しくする、熱燗にぴったりの1本でした。見かけたらぜひ飲んでみてください!

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