写真 2024-04-12 21 08 13 (1)

味の傾向:山形の小規模な酒蔵がつくる純米酒。活性にごり由来のシュワシュワ感がありつつも、甘み苦みのバランスがよく、丁寧な味わい。お値段以上の上品さが見事。

合わせた料理:醤油バターじゃがベーコン、ちくわきゅうり

値段(税込):1210円/720ml

僕の評価:75点/100点(いい銘柄見つけた)

◆◆◆

 こんにちは~、日本酒ブロガーの神奈川健一です。
 
 今回は山形県のお酒となります。「松嶺の富士(まつみねのふじ) 家紋ラベル 出羽の里 純米活性にごり生 R5BY」です!当ブログ初登場銘柄となります~。

 皆さんご存知の通り、山形は日本酒王国でして、数多くの銘柄が存在しています。なので、知らないお酒があってもおかしくはないのですが、この松嶺の富士について、僕はまったく聞いたことがありませんでした。酒のために山形旅行までしたことあるのに・・・。

 これは日本酒ブロガーとして不覚!ということで、即買わせていただきました。購入したのは中目黒の伊勢五本店でして、エレガントなタイプの日本酒が多くそろっている酒屋さんです。この松嶺の富士でも、洗練された味わいが楽しめるのか期待です。

 スペックを確認しましょう。

 アルコール度 16%
 精米歩合 77%
 日本酒度 不明
 酸度 不明
 アミノ酸度 不明
 純米、吟醸香あり、生酒、加水あり、にごり酒、瓶内二次発酵

 まず目立つのが精米歩合77%。表ラベルにもわざわざ書いてありますね。お酒の値段が廉価なのは、これが原因でしょう。低精白の場合は、香りと味にどういう影響があるかがポイントとなります。さらに瓶内二次発酵をおこなっている点も重要です。炭酸がどの程度の強さなのか、注目してみましょう。

◆すべての味が程よい!

 冷酒でグラスにそそぎます。外見をチェック。おお~っ、炭酸の泡がグラスにしっかり付いている!これはシュワシュワした舌触りが期待できそうです。でも、スパークリングワインのような泡立ちはありませんね。面白い調整です。

 香りを確認します。ほほ~う、おだやかですな!ほんのりフルーティな香りがありますが、慣れるとほとんど感じません。生酒らしい青っぽいハーブのような印象もありますが、それも適度なレベル。落ち着いていますねぇ。

 飲みます。

 口当たりはほんのり甘いけど、全体は苦味と刺激をともなったドライな印象。お酒がすすみまくる超バランスがいい純米酒だ!

 これは・・・レベル高ッ!ムダな要素が全然感じられないぞ。

 基本的にはドライな印象のお酒です。適度な苦味、シュワシュワした刺激、そしてにごり酒の舌触りが見事に調和していて、凹凸のないきれいな味わいになっています。

 でも、やはり山形酒なのでちゃんと甘みもあって、これがうまいんですよ!こういうところ、福井や新潟のようなキリッとした味わいを好む地域とは違うよなあって感じますね。

 料理はなんでもOK!自分はじゃがいもの醤油バター炒めがよかったですね。にごり酒であるので、重めの料理もしっかり受け止めくれます。焼き鳥ならタレ、味噌カツとかもおいしそうですね~。もちろん、山形名物・芋煮も間違いないと思いますよ。

◆技術力が光る1本

 いやあ、想像以上においしいお酒でした。そして精米歩合77%とは思えない整った味!これは素直にすごいと思いました。きっと設備投資をがんばっているのでしょう。企業努力の賜物ですね。

 最近は、知らない銘柄を飲むのが楽しくなってきました。きっとより多くの酒蔵さんが、味のレベルアップに努力しているからでしょう。今年はもっと知らない銘柄を飲んでみようと思います。

 「松嶺の富士 家紋ラベル 出羽の里 純米活性にごり生 R5BY」、コストパフォーマンスに優れるめちゃウマ活性にごり酒でした。ぜひ自宅で飲んでみてください!

写真 2024-04-12 20 04 01